2018 MOTORSPORTS SCHOLARSHIP 成績優秀選手のご紹介

「2018年 YOKOHAMA Motorsports 感謝の集い ~ADVAN 40周年記念大会~」では、あわせて2018年の各カテゴリーを「ヨコハマタイヤ・モータースポーツ・スカラシップ」に登録して戦い、優秀な成績をおさめられたみなさんを讃えて表彰しました。

このページでは、優秀な成績をおさめられた方々の中から3名のみなさんをご紹介いたします。


最終戦はベストを尽くせました – 宝田ケンシロー 選手

2016~2017年とPN1クラスを2年連続で制した、全日本ダートトライアル選手権に参戦する宝田ケンシロー選手。今年はマシンを最新型のスズキ・スイフトにスイッチして、PN2クラスへと移籍。最終戦までチャンピオン争いを演じたが、惜しくもシリーズランキングは2番手で終えた。

「チャンピオンに届かず悔しい一年となりましたが、分析していくとライバルに対して車の煮詰めが遅れてしまったことは否めないと思います。相手が先に車を仕上げて自分がそれを追いかけていく、という状態が最終戦まで続いてしまいました」

悔しい思いの中で、しっかりシリーズの敗因も分析した宝田選手。チャンピオンを懸けて臨んだ最終戦を、ここで振り返ってもらおう。

「特に物凄いプレッシャーがあった、ということはなかったですね。親父(宝田芳浩さん)は『チャンピオン獲りたいな』と言うものの、常に『ベストを尽くして負けたんだったら仕方ない』と言うんです。では自分として最終戦がどうだったかと言うと、ベストは尽くせたと思います」

既に来シーズンは雪辱を果たすべく、準備をスタートさせているという宝田選手。そして2018年は、ダートトライアル以外でもドライバーとして新しい経験をしたことが大きかったと言う。

「ダートトライアルのシーズンが終わってから、ラリーに初参戦したり、SUVでのラリークロスに出場させていただいたりと、新しい経験の機会をいただいてとてもドライバーとして学ぶことの多い時間を過ごしています。とても刺激的な経験なのですが、こういう機会に恵まれているのもダートトライアルをしっかり戦ってきたからこそだと思いますので、来年はチャンピオン奪還を目指してますます頑張ります!!」


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悔しい思いを強みに変えて- 澤平直樹 選手

全日本ジムカーナ選手権のSA2クラスを戦っている澤平直樹選手は、2017年に最終戦までチャンピオン争いを展開。惜しくも一歩タイトルに届かず涙を呑んだ一年だったが、2018年は必勝の思いも胸に再び同クラスへと参戦した。

「気を引き締めて臨んだ2018年だったのですが……、結果だけを見るとあまり引き締まっていないんですよね(苦笑)。リズムがちょっとずれているというか、みんなが言う“二年目のジンクス”にハマってしまったのかと思うくらいの内容でした」

開幕戦と第2戦は準優勝、第3戦は3位と序盤戦は確実に表彰台を獲得した澤平選手。前半戦の締めくくりとなる第5戦では待望の優勝を飾った。後半戦は第8戦でシーズン2勝目、しかしシリーズ争いは3位という結果になった。

「自分自身の油断もあり、我武者羅にやっていたときとはまた違う“歯車のズレ”もあり。全体的に噛み合わない一年になってしまいました。開幕戦で昨年タイトルを争ったライバルが勝って、『これでライバルに流れを作られるとヤバイな』と思ったのですが、結果的には一騎討ちじゃなくて自分を含めた4人の戦いというような状況になっていきました」

表彰台は獲得していたが、シーズン初優勝は第5戦と時間がかかってしまった澤平選手。

「去年はスナガワの時点でライバルと一騎討ち状態でしたが、今年はタイトル争いから振り落とされかねない状況で。崖っぷちだったから怖かったのですが、そんなスナガワで勝ってホッとしましたね。第9戦までタイトル争いに食らいついていましたが、主導権を握っていたのではなくしがみついているという状態でした。来シーズンの活動については現時点では未定ですが、もちろんリベンジしたいという気持ちがあります。これだけ悔しい思いを溜め込んでいる選手もいないと思うので、それを強みにして頑張って行きます!!」


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実力を出し切っての連覇を目指す- 川本圭祐 選手

2018年のJAF中四国ラリー選手権シリーズ、FG3クラスでシリーズチャンピオンに輝いたのが川本圭祐選手。さらにダートトライアルにも参戦、全日本選手権のタカタ戦とJAFカップでともに準優勝を飾り、大いに存在感を見せた。

「全日本もJAFカップも、ダートトライアルへの参戦は当初予定に無かったんです。メインはラリーなので中四国選手権を真剣に戦い、ダートトライアルは自分のスピード感を保つためにも出ているというところなのです。ラリーでチャンピオンを獲得したので、周りから『腕試しに地元での全日本に出ないか』と声をかけられ、それで参戦したいというのが経緯です」

全日本ダートトライアル選手権へのスポット参戦となったテクニックステージタカタは、川本選手にとって地元の走り慣れたコース。しかし全日本となると、少々勝手が違う面もあったようで……。

「同じコースでも大きい大会になると路面状態も変わってきますし、なにより全日本となると会場の雰囲気も違います。そういう雰囲気に場馴れすることも大切だと思うので、準優勝という結果を残せたことも含めて出場して良かったと思っています」

ラリーを軸に活動する川本選手、戦いのフィールドとなる中四国選手権はタフなラリーが多いことでも知られる。そんなシリーズでの一年を振り返ってもらおう。

「結果としてはこのうえないものですが、内容としては道への適応能力などに課題を持っています。道の条件による速い・遅いが大きいので、ラリードライバーとして道を選ばず速さを見せられるようになるために、経験を積んで行きたいと思います。運転免許を18歳で取ってモータースポーツを始めて、今年25歳になりました。来年の活動については未定ですが、中四国ラリー選手権で実力を出し切ってチャンピオンを獲得することを目標に頑張って行きたいと思います。中四国には全日本参戦選手も出場されていますから、同じ土俵で戦えることが嬉しいですね!!」


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