2017 MOTORSPORTS SCHOLARSHIP AWARD (2)

2017年の「ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ」に登録された多くの選手が、各カテゴリーで確約を見せてくれました。その中からこのページでは、スピード競技で特に優秀な成績をおさめたお二人をご紹介いたします。


澤平直樹 選手 – 全日本ジムカーナ選手権/関東ジムカーナ選手権

全日本選手権では最終戦の最終ヒートまでチャンピオン争いをしましたが、残念ながら結果はシリーズ2位となりました。全日本フル参戦の初年度でシリーズ2位というのは良かったのですが、見えていたものを取りこぼしてしまったので正直な思いとしては悔しいですね。

序盤は、走ったことのあるツインリンクもてぎやエビスサーキットで一勝出来ればいいな、という思いでした。ところが、もてぎを2番手で終えて自分としては「ここを獲れなかったのはマズイな」と思って、シリーズ争いがどうこうではなくて自分として勝ちたかったところで勝てなかったことへの悔しさが募りました。

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その後、エビスで優勝して自分としてはシリーズの中の“MUST”を達成して満足したんです。ところがチャンピオンを争う展開となり、最終戦の第2ヒート勝負になりました。先にライバルがスタート、そして最終出走の自分がスタートしましたが自分の中では「落ち着いて走ろう」と念じていました。でも、実際はガチガチでしたね(笑)。

負けたと分かった瞬間は、悔しいとかではなく何とも言えない放心状態というか、燃え尽きた感じでした。今になって思うのは、2017年は速く走るという技術的なものはもちろんですが、最終的に成績を残すために大切なプロセスとか、精神的にどう挑めば良いのかとか色々なことを学び、自分に足りないものを自覚しました。これらを糧にして、来シーズンはライバルに悔し涙を流してもらえるように頑張ります!!



山崎迅人 選手 – 全日本ダートトライアル選手権/近畿ダートトライアル選手権

全日本選手権のチャンピオンを獲得できて、スカラシップでもダートトライアルの最多得点ということで、2017年は最高の一年になりました。

全日本選手権の一年を振り返ってみると、前半は表彰台には立っていましたがなかなかトップを獲得することが出来なくて。その要因を分析すると、トラブルで第1ヒートを走れなかったことがあったりもしたのですが、去年と比べて足まわりを変えたらトラブルの頻度が高くなってしまった面がありました。

そこで途中から仕様を変更したのですが、これが功を奏してトラクション性能が向上したりトラブルも出なくなり、第5戦の野沢でシーズン初優勝を飾って調子を取り戻すことが出来ました。この優勝をひとつのキッカケにして後半戦は勢いに乗ることも叶い、第6戦、第7戦と三連勝を飾って第7戦の今庄で最終戦を待つこと無くチャンピオンを決められました。

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SC部門は改造範囲が広く、みんなハイパワーでトラクションを如何に稼ぐかとトラブルに見舞われないかが、ひとつの勝負の鍵になっていると思います。そんな中で私のミラージュは、一時は今よりもブーストを高めてパワーを上げていましたが、そうすると乗った感じは良いのですが実際には思ったほど前に進んでいなかったんですね。そのころに比べると、今は足とタイヤとエンジンのバランスが最も取れていると思います。

来シーズンに向けてですが、同じミラージュでやる方向ではありますがボディがちょっとくたびれてしまっていて(笑)。“箱替え”をしようと思っているのですが、しっかりオフシーズンのうちに準備を整えていきたいと思っています。とにかく壊れさえしなければ、2018年も行けるかなと思っています。



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