2015 MACAU GRAND PRIX =Saturday Report=

2015 MACAU GRAND PRIX Saturday Report

今季の「Formula3 Macau Grand Prix」は、昨日までの2日間で公式予選が行われ、その結果昨年のウィナーであるフェリックス・ローゼンクビスト選手が、2年連続でのポールポジションを獲得したが、この日午後1時45分からの予選レースでは、明日の決勝レースでの好グリッドを目指し、激しい攻防が展開された。


Formula3 Macau Grand Prix

10周で行われるこの日の予選レース。時折雨粒が落ちてくるものの、なんとか曇り空のまま持ちこたえ路面は変わらずドライコンディションのまま、オンタイムの午後1時45分に28台が出走してフォーメーションラップが始まった。ところがここで、山下健太選手がエンジンストールに見舞われ、再始動出来ずにピットスタートとなってしまう。

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そして午後1時49分、レッドシグナルが消え一斉にスタートを切るが、ローゼンクビスト選手がトップのままリスボアベンドをクリアするものの、2番手を争っていたダニエル・ジュンカデラ選手とアントニオ・ジョバナッツィ選手が接触。このためジュンカデラ選手がリスボアベンドとサンフランシスコベンドの中間のガードレールにクラッシュし、そこへ後続のカラム・イロット選手ら数台が突っ込み、多重クラッシュに発展してしまう。

このアクシデントを受け、オープニングラップにセーフティーカーが導入されるが、レースは2周終了時にリ・スタート。トップのローゼンクビスト選手のスリップストリームを奪ったジョバナッツィ選手が、リスボアベンド手前でトップに浮上し、ローゼンクビスト選手は2番手に後退する。

このトップ2台にチャールズ・レクラーク選手、サム・マックラウド選手、アレキサンダー・シムス選手らが続くが、4周目の海側でシムス選手がマックラウド選手をオーバーテイクし4番手に浮上。さらにその背後では5周目にマーカス・ポマー選手が6番手にポジションアップを果たす。

レース後半に入ると、トップのジョバナッツィ選手、2番手で追走するローゼンクビスト選手ら上位陣は2分10秒台の予選さながらのラップの応酬となるが、ポジションは変わらず。

結局ジョバナッツィ選手がトップチェッカーを受け、ローゼンクビスト選手、レクラーク選手が2~3番手となった。

しかしレース後、オープニングラップのリスボアベンドでの接触に関し、ジョバナッツィ選手に20秒加算のペナルティーが科せられることとなり、ローゼンクビスト選手が繰り上がって1位に。レクラーク選手、シムス選手が同じく繰り上がって表彰台に立ち、ジョバナッツィ選手は10位への降格となってしまった。


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Macau Road Sport Challenge

朝から薄曇りとなった空の下、赤旗中断などでやや遅れた他カテゴリーの予選セッションに続いて、午前9時ちょうどに「Macau Road Sport Challenge」の決勝フォーメーションラップがスタートした。

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三菱ランサーや日産GT-R、トヨタ86などの日本製スポーツカーや、ロータス、シトロエンなどのヨーロッパのスポーツカーがエントリーしている「Macau Road Sport Challenge」。この10周の決勝レースのグリッドには34台がついたが、ヨコハマタイヤユーザーはその半数に当たる17人が出走することとなった。

ところが、フォーメーションラップの終盤、コース上でソウ・イェン・ホン選手のスバル・インプレッサSTIがストップしてしまい、再び33台でフォーメーションラップをやり直すことに。このため、決勝レースは1周減算され9周での戦いに。

1周のフォーメーションラップを終え、午前9時20分にレッドシグナルが消えると、33台のマシンが一斉にスタート。しかし、スタート直後のグリッド上でクラッシュが発生し、三菱ランサー・エボリューションIXのチョイ・ケイ・レイ選手が、ホームストレート上でウォールにヒットしてしまう。

この間、上位陣ではランサー・エボリューションVIIをドライブするロー・カイ・フン選手がポジションを3番手にアップ。さらにランサー・エボリューションⅩのウォン・カ・ホン選手も4番手に浮上するなど、ヨコハマタイヤユーザーが好スタートを見せるも、スタートでクラッシュしたレイ選手はマシンから自力で降りられず、オープニングラップに早くもセーフティーカーが導入される。

メディカルスタッフが救出活動を行う間、セーフティーカーランは続き、レースは4周終了時にリ・スタート。3番手につけるフン選手は、2番手のライバル車両に食らいつき、ホン選手も4番手をキープするが、その後方ではエンジンブローする車両もあり順位変動が起こる。

5周目を終え、ヨコハマタイヤユーザーはフン選手が3番手、ホン選手が4番手につけた他、シトロエン・C-エリーゼを駆るアレックス・フイ選手が7番手にポジションアップ。さらにスバル・インプレッサSTIをドライブするリオ・キン・チョン選手も10番手に浮上するなど、トップ10に4台が食い込む健闘を見せる。

そのままレースは終盤に向かったが、8周目にフイ選手が6番手にポジションアップしてファイナルラップに突入。約3秒差で2番手を追走していたフン選手だったが、惜しくもオーバーテイクはならず。それでもヨコハマタイヤユーザー最上位となる3位表彰台を獲得した。

一方、フン選手に続いて、ホン選手が4位、フイ選手が6位、チョン選手が9位となった他、ランサー・エボリューションVIIIのチャン・チ・ハ選手も10位に入賞し、ヨコハマタイヤユーザーは最終的にトップ10に5人が名を連ねた。


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