61th. MACAU GRANDPRIX =Saturday Report=

61th. MACAU GRANDPRIX =Saturday Report=


Macau Road Sport Challenge

昨日公式予選が行われ、ヨコハマタイヤ装着車が予選上位を独占した「Macau Road Sport Challenge」は、この日いよいよ32台が出走し、決勝レースが行われた。

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午前9時50分、オンタイムでフォーメーションラップがスタートした決勝は10周の戦い。レッドシグナルが消えると、ポールポジションの三菱・ランサーエボリューションXをドライブするウォン・ワン・ロン選手に代わって、予選2番手の三菱・ランサーエボリューションIXを駆るレオン・イアン・ヴェン選手が好スタートを決め、トップで1コーナーへ。ウォン選手はもう1台にもかわされ、3番手に後退する。

トップに立ったレオン選手は、2番手のマシンを徐々に引き離しつつあったが、2分33秒732のファステストラップを刻んだ翌5周目にリスボアコーナー進入でエンジンブローに見舞われてしまう。撒かれたオイルに乗って2番手のマシンもリスボアでクラッシュしてしまい、コース上にセーフティーカーが導入される。

8周終了時にセーフティーカーがコースを離れ、レースは再スタート。このアクシデントでトップに立ったウォン選手は、リスタート直後に三菱・ランサーエボリューションVIIのロー・カイ・フン選手の肉薄を受けるものの、リスタート直前に最終コーナー手前で2台がクラッシュしたため、再びセーフティーカーが入ることとなり、そのまま順位は変わらずチェッカー。

優勝はウォン選手で、2位はロー選手。20台が出走したヨコハマタイヤ装着車が、見事ワン・ツー・フィニッシュを飾る結果となった。



Macau GT Cup

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ヨコハマタイヤワンメイクのGT ASIA最終戦を兼ねる「Macau GT Cup」は昨日予選1回目が行われたが、この日は予選2回目が行われ、明日の決勝レースのグリッドが決まった。

マカオらしい陽気となる中、午後零時50分からスタートした公式予選2回目は30分間のセッション。

各車がコースインし、計測1周目を終えた段階でメルコヘアピンでクラッシュが発生。後続車がせき止められることとなったが、その渋滞の最後尾でさらに接触が起こり、オイルやラジエター液などがコース上に漏れだしてしまい、セッションは赤旗に。

コース清掃を終え、セッションは午後1時15分に残り19分で再スタートするが、コース状況が悪くタイムアップするマシンは限られてしまう。そのままセッションは終盤を迎えたが、午後1時30分にフィッシャーマンズベンドで再びクラッシュが発生。ここでも液体がコース上に漏れだしてしまい、セッションは赤旗終了となってしまった。

この結果、ヨコハマタイヤユーザーではメルセデス-ベンツSLS AMG GT3のマロ・エンゲル選手が、予選4番手を獲得。同じくメルセデス-ベンツSLS AMG GT3を駆るレンガー・ヴァン・ダ・ザンデ選手と土屋武士選手が6~7番手となった。

12周で争われる決勝レースは、16日(日)の午前9時にスタートする予定だ。



Macau Touring Car Cup

タイヤコンペティションのあるカテゴリーながら、決勝出走25台中23台とヨコハマタイヤ装着車が大多数を占める「CTM Macau Touring Car Cup」。その12周の決勝レースが午前11時20分から行われた。

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ポールシッターのヤン・チュク・ワイ選手が好スタートを決め、予選2番手のチャロエンサカワタナ・ナッタブード選手が続き、さらにオープニングラップのリスボアベンドで8番手スタートのチョウ・ケン・クァン選手が3番手に浮上するなど、1周目を終えてトップ4はすべてプジョー・RCZが占める。

2周目の海側でパトリック・チャン選手が3番手に浮上したが、その周の山側でタイヤバリアに僅かに接触し失速。再びチョウ選手が3番手に。チョウ選手は、その後前を行くナッタブード選手に肉薄。この2台はテール・トゥ・ノーズの攻防を演じるが、5周目の山側で接触。ここでのダメージによりチョウ選手はピットに戻ってリタイア、ナッタブード選手は3番手に後退もレースを続ける。

ナッタブード選手はその後チャン選手をかわして2番手に復帰も、トップを快走するヤン選手には一歩届かずチェッカー。結局ヤン選手がポール・トゥ・ウインを飾り、ナッタブード選手、チャン選手が表彰台を獲得した。

終わってみれば、ヨコハマタイヤを装着するプジョー・RCZが表彰台を独占する結果となった。





Formula3 Macau Grand Prix

ヨコハマタイヤが全車にコントロールタイヤを供給する「Suncity Group Formula3 Macau Grand Prix」はこの日、明日の決勝レースのグリッドを決する10周の予選レースが行われた。

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午後2時20分にフォーメーションラップがスタートした予選レース。スタートではポールシッターのフェリックス・ローゼンクビスト選手が好スタートを決めるも、マンダリンオリエンタルベンドに向かう海側区間で、2番グリッドからスタートのルーカス・オーヤー選手が逆転。背後ではリスボアベンドでマックス・フェルスタッペン選手がローゼンクビスト選手を捕らえて2番手に浮上を果たす。

トップに立ったオーヤー選手が、徐々にリードを拡大しつつあった4周目、ローゼンクビスト選手と激しく2番手を争っていたフェルスタッペン選手に加え、さらにもう1台が山側でクラッシュを喫してしまったため、セーフティーカーが導入されることに。

これでマージンを失ったオーヤー選手に襲いかかったのは、2番手に浮上していたローゼンクビスト選手。8周目の再スタート直後の海側でスリップストリームを活かしてトップに立つと、そのまま逃げ切って見事予選レースを制することに。オーヤー選手は2番手、3番手にはトム・ブロンクビスト選手が入り、終わってみれば予選レースと同じ上位陣の顔ぶれで明日の決勝レースを迎えることとなった。