61th. MACAU GRANDPRIX =Friday Report=

61th. MACAU GRANDPRIX =Friday Report=


Macau Road Sport Challenge

各国のスポーツカーが集う「Macau Road Sport Challenge」は、昨日のプラクティスに続き、早くもこの日は公式予選が行われた。午前11時20分から始まった30分間の予選セッションには、33台が出走。うち22台がヨコハマタイヤを装着してのコースインとなった。

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しかし、上位陣が計測1周目を終えた午前11時28分にフィッシャーマンズベンドでクラッシュが発生し、セッションは赤旗中断に。この時点では三菱・ランサーエボリューションIXのレオン・イアン・ヴェン選手が2分39秒184でトップに立っていたものの、残り20分でセッションが再開されると、早々に日産・スカイラインGT-R(R34)を駆る木下みつひろ選手が、2分38秒030でトップに浮上。さらに三菱・ランサーエボリューションXをドライブするウォン・ワン・ロン選手が2番手に。

ところが、この直後にストレート上でストップした車両が火災に見舞われた上、マツダ・RX-8の谷川達也選手のマシンも1コーナー先でストップしており、再び赤旗となってしまう。

午前11時54分にセッションは再開後、レオン・イアン・ヴェン選手が2分34秒891でトップに立つも、ラストラップにウォン・ワン・ロン選手が2分34秒833を刻んでポールポジションを獲得。3番手には三菱・ランサーエボリューションVIIのロー・カイ・フン選手が入り、昨日に続いてヨコハマタイヤ装着車が予選上位を奪った。



Macau GT Cup

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ヨコハマワンメイクのGTアジア最終戦を兼ねる「Macau GT Cup」も、早くも公式予選1回目を迎えた。

徐々に日差しが強まり始めた午後1時10分にスタートした公式予選は30分間。まずは昨日のプラクティスでトップタイムを奪ったメルセデス-ベン・SLS AMG GT3のマロ・エンゲル選手から計測ラップに入るが、先に2分21秒311の好タイムを刻んで2番手につけたのは、同じくメルセデス-ベンツ・SLS AMG GT3を駆るレンガー・ヴァン・ダ・ザンデ選手。

その後、2分20秒台でのトップタイムの攻防が続いたが、残り10分の段階でトップタイムは2分18秒台に突入。エンゲル選手も2分19秒732にタイムアップし、終盤まで2番手につけていたものの、最後に1台に逆転されてしまい予選3番手でセッションを終えることとなった。6番手にBMW・Z4 GT3のアウグスト・ファルファス選手が、7番手にヴァン・ダ・ザンデ選手が続く結果となった。

この予選1回目の結果に加え、明日も予選2回目が行われ、総合で日曜の決勝レースのグリッドが決まる。



Macau Touring Car Cup

軽量スポーツカーによる「CTM Macau Touring Car Cup」もこの日公式予選が行われ、33台が出走。こちらもタイヤコンペティションがあるものの、29台とヨコハマタイヤ装着車が多数を占めている。

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雲が晴れ、やや日差しが強まる中、午後0時15分から行われた30分間の予選では、開始直後から複数のマシンがコース上にストップする波乱の立ち上がり。しかし、赤旗は提示されず、そのままセッションが進み、午後零時26分にプジョー・RCZを駆るヤン・チュク・ワイ選手が2分47秒704の好タイムを刻んでモニターのトップに。

2番手には同じくプジョーをドライブするチャロエンサカワタナ・ナッタブード選手が2分50秒674にまでタイムを上げて迫るものの、午後0時32分に山側で2台のマシンが接触しクラッシュ。このため、セッションは13分を残して赤旗中断になってしまう。

午後0時44分、セッションが再開されると、ナッタブード選手がさらに2分48秒813にまでタイムアップを果たすも、逆転はならず。結局プジョー・RCZを駆るヤン・チュク・ワイ選手がポールポジションを獲得。予選3番手にはパトリック・チャン選手が入ったが、このカテゴリーでもヨコハマタイヤ装着車が上位グリッドを独占する結果となった。



WTCC (FIA World Touring Car Championship)

ヨコハマタイヤワンメイクのWTCC。この日は午前9時25分からプラクティス2回目と、午後3時10から公式予選のQ1、Q2、Q3が行われた。

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午前9時25分、各車一斉にコースインしたプラクティス2回目は30分間のセッション。昨日はホンダ勢が好調な滑り出しを見せたが、このセッションの序盤に速さをアピールしたのはシトロエン勢だった。計測1周目にいきなりイヴァン・ミューラー選手が昨日のトップタイムに迫る2分27秒811をマーク、さらに翌周にはホセ・マリア・ロペス選手が2分26秒965をたたき出し、あっさりと前日のトップタイムを上回る。

しかし、その直後に山側でペペ・オリオラ選手(シボレー)がクラッシュを喫し、セッションは赤旗に。残り20分での再開後、ホセ・マリア・ロペス選手(シトロエン)は、さらに2分26秒060へとタイムアップ。そのままこのセッショントップを奪った。2番手には同じくシトロエンを駆るマー・チンホワ選手が入り、ガブリエレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手のホンダ勢が続いた。

迎えた公式予選は30分間のQ1が午後3時10分にスタートしたが、僅か4分でオリオラ選手(シボレー)が山側でクラッシュ。早々にセッションは赤旗になってしまう。  残り25分で再開されたQ1では、セバスチャン・ローブ選手が2分26秒036でトップに立つなど、シトロエン勢は序盤に2分26秒台を刻むとピットで待機。この間にアタックを行ったホンダのノルベルト・ミケリス選手が、午後3時35分に2分25秒920でトップタイムを塗り替える。

しかし、ニュータイヤでの最後のタイムアップを狙うマシンがピットアウトした終盤、リスボアベンドでミハエル・コズロフスキー選手がタイヤバリアにクラッシュしたことで、セッションは2度目の赤旗に。このままQ1は終了となり、トップ12台はQ2へ進出したものの、13番手だったホンダのメルディ・ベナニ選手は惜しくもQ1敗退となってしまう。

午後3時50分からのQ2はQ1の上位12台による15分間の攻防。

まずは最初のアタックで、ロペス選手が2分24秒539をたたき出してトップに立ち、これにローブ選手、ミューラー選手のシトロエン勢が続く。チェッカー提示後のラストアタックでもロペス選手が2分24秒329にタイムアップするなど速さを見せ、Q2のトップを獲得。結局トップ5が駒を進めるQ3へは前述のシトロエン勢3台と、シボレーのトム・コロネル選手、ホンダのミケリス選手が進出した。

午後4時12分からのQ3は、Q2のトップ5が1台ずつ、1周のみのアタック。ここでもロペス選手が2分24秒294でトップを守り、日曜の決勝レースのポールポジションを獲得。ローブ選手、ミューラー選手が続き、シトロエン勢が予選トップ3を手にした。



Formula3 Macau Grand Prix

昨日予選1回目を終えている「Formula3 Macau Grand Prix」は、この日は午前に40分間のフリー走行2回目、午後には同じく40分間の公式予選2回目が行われ、明日の予選レースのグリッドが決まった。

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午前10時20分から始まったフリー走行2回目。開始早々、フィッシャーマンズベンドでクラッシュが発生も、セッションはそのまま続行。序盤はニコラス・ラティッフィ選手が2分13秒335でトップに立つも、すぐにフェリックス・ローゼンクビスト選手が2分12秒648をマークしてトップタイムを塗り替える。

その後、開始15分のところでエステバン・オコン選手が2分12秒200にまでタイムを上げてトップに浮上するが、午前10時48分に再びローゼンクビスト選手が2分11秒743をたたき出してトップを奪い返す。しかし、ローゼンクビスト選手は翌周に山側でクラッシュを喫し、セッションは赤旗に。

残り5分でセッションは再開されたものの、トップタイムはローゼンクビスト選手がそのまま獲得。ラストラップにタイムアップしたジョーダン・キング選手が2番手、オコン選手が3番手となった。

午後2時05分から行われた公式予選2回目。昨日の予選1回目の結果との総合で、明日の予選レースのグリッドが決まるとあって、各ドライバーによる激しいアタックが続けられた。

序盤、午前のトップタイムをマークしたローゼンクビスト選手が早々に2分13秒台をマーク。さらに午後2時13分にはルーカス・オーヤー選手が2分12秒063を刻んで総合での3番手に浮上する。

午後2時15分にはオーヤー選手が2分11秒838をたたき出し、総合のトップに躍り出るが、これをオコン選手が2分11秒742で逆転。このままオコン選手が予選レースのポールポジションを奪うかに見えたが、午後2時37分にローゼンクビスト選手が2分11秒506にタイムアップし再度トップに浮上。この後山側でクラッシュが発生し、セッション残り2分のところで赤旗が提示され、そのまま予選2回目は終了。ローゼンクビスト選手がポールポジションを奪い、オコン選手、マックス・フェルスタッペン選手が2~3番手に。

しかし、オコン選手、フェルスタッペン選手はともに昨日のフリー走行1回目に2グリッドダウンペナルティーを受けており、明日の予選レースはオーヤー選手、ブロンクビスト選手が2~3番グリッドへ繰り上がる予定だ。



UPDATE : 14.Nov.2014