2015 GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 7 Report

【GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦/富士】

4番手スタートからトップを奪う快走を見せた織戸学選手、
惜しくも最終ラップでポジションを譲るも準優勝を獲得!!

GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 7

開催日 2015年9月27日
開催場所 富士スピードウェイ (静岡県)
天候 曇り
路面 ドライ/セミドライ
決勝周回数 10周
(1周=4,563m)
参加台数 103台
2015 GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦

[Photo]

[Photo]

[Photo]

[Photo]

2015年のGAZOO Racing 86/BRZ Race・プロフェッショナルシリーズのシリーズチャンピオンは、前戦の十勝スピードウェイで谷口信輝選手が獲得している。だが、ランキングの2位以降は混戦状態で、3位に付けている近藤翼選手や4位の青木孝行選手を含めた選手が、さらなる上位を狙える可能性を持った状態。しかし近藤選手は、別カテゴリーのレースと日程が重複したため、今回は欠場となった。

ポイントランキング2位以降の争いが注目となった第7戦は、6月以来の開催となる富士スピードウェイが舞台。富士で開催されるレースは毎戦シリーズ最多のエントリーを集めており、今回もプロフェッショナルシリーズに43台、クラブマンシリーズに62台の計105台が参戦した。

タイムスケジュールはSUPER GTのテストが日程的に被っていた影響で、プロフェッショナルシリーズが予選と決勝を1日で開催する1DAYスタイルで構成。クラブマンシリーズは予選と決勝を2日間に別ける2DAYと変則的なスケジュールが組まれた。

プロフェッショナルシリーズの予選は、27日の午前中に実施。路面コンディションは前夜に降った雨により、レコードライン以外は濡れているセミドライとなった。前戦で2位を獲得して上り調子の青木孝行選手が、2周のアタックラップを行なって2分5秒617で3位を獲得。シリーズチャンピオンとなった谷口信輝選手は2分5秒722で4位。その他のヨコハマタイヤ装着選手は、織戸学選手が6位、山谷直樹選手が10位とトップ10内に4台が入ることとなった。

予選終了から約4時間のインターバルを経て、スタートが切られた決勝レース。スターティンググリッドに並ぶ直前から小雨が降り出し、コースの一部はウエット路面となり、混乱することも予想された。

そんな難しいコンディションの中で好走を見せたのが、6番手スタートの織戸選手だった。スタート直後の1コーナーで1台をパスし、後半の登りセクションで1台、ホームストレートで1台の計3台を1周目に抜き3位まで浮上。そのままの勢いで2周目には2位へポジションをアップし、4周目にはトップに立つことに成功する。

織戸選手は後続を引き離すべくペースアップを試みるが、ライバルも同様のタイム刻み、4位の谷口選手までが2秒弱の差でトップ集団を形成する。中盤からは、トップ4の膠着状態が続くことになった。均衡が破られたのはファイナルラップの1コーナーで、織戸選手が2番手にドロップ。織戸選手は、続くコカ・コーラコーナーから最終コーナーまでトップに食らいついて逆転の機会を伺ったが、惜しくも0.1秒及ばずに準優勝となった。

一方で、4位スタートの谷口選手は1周目の混乱で順位を落としてしまうが、その後、2台をパスしてスタート時点のポジションに復帰。その後も力走を重ね、4位をキープしてチェッカーを受けた。予選で3位を獲得した青木選手は、2周目にスピンを喫してしまったが、怒濤の追い上げで11位フィニッシュ。それでも、2分6秒311の圧倒的なファステストラップを記録しポイントを獲得した。

その他のヨコハマタイヤユーザーは、7位に阪口良平選手、9位に菊地靖選手、10位に山谷直樹選手とトップ10内に5台が入っている。

DRIVER VOICE

織戸 学 選手 [モルフォ頭文字DサミーK186]

【今回の成績 : プロフェッショナルシリーズ 2位】
今回の富士はウエットでの相性がよく、予選も少し路面が濡れていたので6位を獲得できました。決勝のスタート直後は前の数台が争っていたので、チャンスと思い仕掛けていきました。序盤にトップに立ってリードを広げたかったのですが、路面が乾いてきて後続を抑えるのが難しかったです。後半はクルマが曲がらなくなってきて、トップを奪われてしまいました。悔しいですが、ドライだったらこの成績を望めなかったので結果としては満足です。

谷口信輝 選手 [KTMS86]

【今回の成績 : プロフェッショナルシリーズ 4位】
今回の富士は全体的にスピードが足りませんでした。決勝は無難なスタートだったのですが、1周目に混戦となってストレートで2台に抜かれてしまいました。3周目までに予選のポジションキープとなる4位まで戻れたのですが、その後はトップ3に付いていくのがやっとの状態でした。上位争いをしていた6台の中でレース中のラップがもっとも遅かったということが、今回のレースの厳しさを物語っています。