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横浜ゴムは2017年に創立100年を迎えます。この100年間さまざまな困難を乗り越え、世の中に先駆けた商品の開発、企業としての取り組みを行ってきました。
環境・CSRの取り組みを交え、横浜ゴムが社会に提供し続けてきた価値を紹介します。
1917~2017年 100年のあゆみ
- 1917-1937 創業期~戦前の成長期
- 1938-1950s 軍需と拡張・敗戦から復興へ
- 1960s-1970s 高度成長期
- 1980s-1990s バブル経済から低成長時代へ
- 2000s CSR経営を進化
- 2010s グローバル化のさらなる進展と社会面の取り組みの拡充
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1917-1937
創業期~戦前の成長期世界の一流品の生産を志して創立
経済性と社会性を重視した創業の精神を基に運営。
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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10月13日、BFグッドリッチ社、横濱電線製造(株)の合弁会社として横濱護謨製造(株)を設立 米国の先端技術を用いて国産で世界一流のゴム製品の生産を志す。 |
1917年 | |
タイヤ製造開始 | 1920年 | |
1921年 | 角耳ベルト独自開発、実用新案登録 日本初のコードタイヤ「ハマタウン・コード」の製造に成功 タイヤの寿命を3倍に延ばす。 |
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関東大震災により平沼工場全壊 BFグッドリッチ社のタイヤを輸入販売しながら、工場の立て直しを図る。 |
1923年 | |
横浜市鶴見区に横浜工場を開業 社長の中川末吉がこのとき述べた訓話を創業の精神とする。 創業の精神(要約)
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1929年 | Vベルト国産化開始 高速運転可能、長寿命、優れた静音性でベルト業界に革命をもたらす。 |
1937年 | 新タイヤコード採用の「Y型タイヤ」発売 耐久性などが向上。 |
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1938-1950s
軍需と拡張・敗戦から復興へ軍需主導・海外生産と戦後特需の復興
苦難の再開を迎える中
早くから環境貢献商品の開発を行う。
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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アジア各国に生産拠点を設立 | 1938~ 44年 |
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1940年 | 再生ゴムの販売を開始 | |
三重工場開所 | 1944年 | |
横浜工場、空襲により焼失 国外の全事業所を失う |
1945年 (終戦) |
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不屈の精神で再出発 三島工場製造を開始 |
1946年 | |
平塚工場操業開始 | 1951年 | |
1952年 | 日本初のコードコンベヤベルト発売 | |
1954年 | 日本初のスノータイヤ「Y-29」開発 | |
1958年 | ゴム系、樹脂系接着剤「ハマタイト」発売 建築シーリング剤の国産化を目指し、厳しい耐久試験に合格し数々の高層建築物に使われる。 当社初の環境貢献商品である空気式防舷材を開発 当時は捕鯨船接舷時の緩衝材として捕獲した鯨を使っていたが、代替が可能に。 |
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1960s-1970s
高度成長期社会的責任をいち早く
公害が社会問題になる中
時代を見越して、自社だけでなくサプライチェーンや地域社会に配慮する本社・東京支店 考えを示す。
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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「横浜ゴム株式会社」に改名 | 1963年 | |
1964年 | 日本初のスパイラル高圧ホース発売 産業用機械の油圧化を支える。 |
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1965年 | 日本初のジェット旅客機用タイヤ製造販売 | |
1967年 | 乗用車用ラジアルタイヤ 「G.T.スペシャル」「G.T.スペシャルXX」発売 これまでのバイアスタイヤの2倍の耐久性であるラジアルタイヤが主 流になる。 |
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公害防止委員会を設置 翌年、環境改善部となる。 |
1970年 | |
1971年 | 日本初の乗用車用スチールラジアルチューブレスタイヤ「G.T.スペシャル・スチール」発売 | |
東京リトレッド(株)を設立し、リトレッド事業を開始 | 1972年 | |
新経営理念を策定 企業の社会的責任を重視することを目指す。この頃から、下請けや原料供給先、お客さまの段階でも公害を出さないことを示す。 |
1973年 | |
尾道工場操業開始 工場完全排水クローズドシステムを備える。 |
1974年 | |
1976年 | 北米向けに低燃費タイヤの開発を開始 | |
乗用車用スチールラジアルタイヤの一部に不具合が発生と発表 回収・交換措置開始。点検活動など迅速な対応に努める。 再発防止策 を計画・実行する。 |
1977年 | |
1978年 | 乗用車用ラジアルタイヤ「ADVAN-HF」発売 |
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1980s-1990s
バブル経済から低成長時代へ先駆ける環境対応
世界の低燃費志向化に先駆け日本初のエコタイヤ「DNA」シリーズを発売。
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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1980年 | ケブラーを使用した乗用車用ラジアルタイヤ「ASPEC AX-323」発売 | |
PRGR(プロギア)ゴルフ事業に参入 | 1983年 | ゴルフボールを発売 |
1988年 | 代替フロンR134aの透過率を従来品の10分の1に抑えた低透過性エアコンホースを販売 | |
1990年 | 横浜ゴム初のトラック・バス用スタッドレスタイヤ「SY 101」発売 | |
1991年 | 運搬物の飛散を防止する円筒型コンベヤベルト「FLEX LINE」発売 | |
企業理念を策定 三重工場に環境に配慮した廃熱利用式廃タイヤ焼却ボイラーが完成 |
1992年 | |
環境保護行動計画を策定 | 1993年 | |
フィリピン、タイ、ベトナムに生産販売子会社を設立 | 1996~ 97年 |
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1998年 | 日本タイヤメーカー初の乗用車用エコタイヤ「DNA」シリーズ第1弾として「DNA ES-01」「 DNA ES-02」を発売 このとき燃費性能をデータで示すために用いた「転がり抵抗」は、今ではタイヤ低燃費化の指標として使われるようになっている。 |
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国内全生産事業所でISO14001を取得 | 1999年 |
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2000s
CSR経営を進化世界トップレベルの環境貢献企業へ
GD100と環境GD100を指針に、世界トップレベルの環境貢献企業としてさまざまな取り組みを実施
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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2000年 | 航空機用プリプレグ販売 従来の金属製構造材に比べ大幅な軽量化を図ることが可能になり、燃費向上に貢献。 |
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ゼロ・エミッション運動を開始 2005度末までに産業廃棄物の 埋め立てゼロを目指す。 |
2001年 | シックハウス対策用木質系床材弾性接着剤「ECU-193」発売 |
中国、タイに生産販売子会社を設立 | 2001~ 04年 |
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2002年 | 乗用車用スタッドレスタイヤ「ice GUARD iG10」発売 | |
愛知県に新城南工場が竣工 | 2003年 | 横浜ゴムの空気式防舷材がISO基準規格に 省エネ型コンベヤベルト「エコテックス」シリーズを販売 |
ロシアにタイヤ販売会社「YOKOHAMA RUSSIA L.L.C」設立 | 2005年 | 「ADVAN」をグローバル・フラッグシップ・ブランドへ、「ADVAN Sport V103」を世界販売 乗用車用タイヤ空気圧モニタリングシステム「AIR Watch」を販売 |
新中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」発表 同時に世界トップレベルの環境貢献企業を目指す方針を打ち出す。 中国(山東、蘇州)に生産販売子会社を設立 |
2006年 | |
植樹活動「YOKOHAMA千年の杜プロジェクト」を開始 生物多様性に配慮した杜を各地の拠点につくる。 インドに現地法人「Yokohama India Pvt. Ltd.」設立 |
2007年 | 低燃費・省メンテナンス志向トラック・バス用タイヤ「ZEN 102ZE」発売 |
CSR本部を設置 CSR経営ビジョン「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になる」を公表。 |
2008年 | |
2009年 | 家電・情報端末向けコート材「Y-coat」発売 携帯電話などの情報家電の耐久性向上に貢献。 |
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生物多様性ガイドラインを制定 | 2010年 | 乗用車用低燃費タイヤ「BluEarth」シリーズ第1弾として「BluEarth AE-01」発売 |
2010s
グローバル化のさらなる進展と社会面の取り組みの拡充
次世代の社会を見据えて
社会面の取り組みを進化させ次の100年へ-
当社のできごと | 代表的な商品 | |
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障がい者雇用特例子会社の「ヨコハマピアサポート(株)」設立 中国、老君山自然保護区の環境保護プロジェクトを開始 |
2011年 | |
ISO14001の統合認証を取得(国内) 国連グローバル・コンパクトに署名 |
2012年 | 長寿命および資源再生原料配合のコンベヤベルト「Duotex」を発売 |
地域限定総合職制度導入 一般職制度を廃止 | 2014年 | |
取引先の社会貢献活動表彰を実施 先に実施した取引先のCSR自己診断・アンケート結果を踏まえて。 |
2015年 | 世界初の次世代冷媒に対応したエアコンホース「AC6B 11」を販売 |
「Alliance Tire Group B.V.」を買収 CDP気候変動レポート2016で最高評価のAリストに認定 |
2016年 | 高圧水素ガス用ホース「ibar HG82」発売 燃料電池自動車と水素ステーションの普及に貢献。 |
「愛知タイヤ工業(株)」を買収 「千年の杜」50万本の植樹を達成 |
2017年 | 環境貢献商品化率100%を達成見込み |