2022年12月10日
ショップブログ
冬タイヤ脱着受付システム制作の舞台裏 後編
冬タイヤ脱着受付システム制作の舞台裏 前編
■店内待合室スペースの縮小



こちら、現在の当店待合席スペースの状況です。
去年までは、店内奥の待合席スペースをメインとして、こちらのPIT側カウンター席はサブスペースでしたが、今年からはこちらがメインの待合室となっています。
去年までは、店内奥は上記のような待合スペースが用意されていたのですが、2022年冬季はどうなっているかというと・・・


バックヤード(店内倉庫)になっております
このように、店内レイアウトを大幅に改装することになったのは、今春に当店の安全基準が厳格化されたことで、これまで落下防止網の設置で認められていたPITのハイマウントタイヤラックが全面的にNGとなったためです。
タイヤチェンジャー頭上空間などのデッドスペースを効率的に使っていたのですが、タイヤの取り出しに脚立が必要となるタイヤラックは全面禁止となりました。
これだけでも200本クラスの在庫スペースが消失し、このままでは冬季シーズンに向けて戦略的な在庫の確保が出来なくなりました。

↓今年冬のPITの様子↓

また、昨年までは冬は店内一面にお客様のご注文スタッドレスセット、春はご注文の夏タイヤセットが並べられ、タイヤセットのラビリンスが出現するのが当店の風物詩だったのですが・・・

これも、お客様待合席のすぐ隣にタイヤの壁が迫っており危険性その他諸々の理由により禁止となりました。
まぁ、このタイヤの壁については元々当店には他店のような倉庫が無い事による苦肉の策であって、お客様のご注文商品が不特定多数の衆目に晒される事へのリスク管理など気を遣う事が沢山あって、決してやりたくてやっていた事では無かったので、禁止される事自体に特に抵抗はなかったですね。むしろ明確にダメ出しされて肩の荷が降りたまであります。
ただ、では当店の在庫や客注品はどこへ行けばいいのか?
その問題の解決を図らねばならなかったのですが、そんなものは最初から一つしかありませんでした。それが
店内空間に大スペースの倉庫を造る

でした。
では、どうやって店内に倉庫を作るのか?
そのレイアウトや、間切りの壁の制作方法などを毎晩ずっと考えていましたが、費用もかけられませんでしたので今あるものを工夫して使ったりしました。
ただ締切までの時間もほとんど無かったため、早急に制作できる工法を取らざるをえず、結局この時わざわざ作った加工品は元々想定された使い方をされていません(笑)

二つ作ったこの加工ドラム缶も、使われたのは一つだけでもう一つはずっと倉庫の片隅で眠っていました。
でも、それが今回の冬脱着受付システムで活用することが出来たので、この労力が無駄にならずむしろ見事に役立ったので苦労した甲斐はありました(笑)

■困った時がチャンスです お店が良くなるチャンスです
今回の強制店内大改装をやる前に、僕が心に決めたのは
どうせやるしかないなら、
今まで出来た事が出来なくなる『マイナスの仕事』をするのでは無く、
今まで出来なかった事を出来るようにする『プラスの仕事』をしよう。
というものです。
仕事はネガティブな気分でやるより、ポジティブな気分でやった方が絶対に良い。
その方が頭もよく回るというものです。
今回のPIT改装も、最初に示された代替案は単純にラックの低さを低くするというものだったのですが、
それでは単純にPIT収納力が下がっただけで終わり、これまでよりポテンシャルが低いお店が生まれるだけで、生産性の欠片もないマイナスの仕事です。
それでは面白くないし、そんな仕事にはやりがいが1μも感じられないので、壁際のタイヤラックは根こそぎ解体し、店内に創設したバックヤード空間でPITに有った時のより倍の床面積に平面的に展開しなおしました。
これにより同一量の単管パイプが持っていた収納力は、レイアウトのおかげで今までよりもむしろ増えた上に、この原材料高の昨今 新たなラック作りの材料を買わずにも済んだので、一石二鳥でしたね。

そして、ラックの分の床面積がフリーになり、自由領域が拡大したPITでは今まで出来なかった事ができるようになりました。
また、PITは広くなっただけではなく、レイアウトも大幅に見直す事にしました。


そうしたら、これまでの作業より動線の削減になり、作業効率が上昇しました。
作業環境の効率が上昇するということは、これまと同じ時間で作業のクオリティを上げられる余地が生まれることになります。
もう、今となっては何で最初からこうしなかったのかと思えるくらい快適な作業空間になりました(笑)
■そんなわけで、2022年冬現在の店内待合室全景



ということで、店内バックヤード制作により追いやられてしまった待合室は、これまでサブ空間だった店舗東側に集められました。
人気の高いキッズコーナーについては無くすという選択肢は無く、ここだけバックヤード空間にめり込ませる形で存続しています。
座り心地の良いソファーもあり、一番快適な空間でもあるので、時々昭和生まれのキッズにも愛用されています(笑)
以前の当店の待合室をよく知る方が見れば、そこかしこに見覚えのある机や椅子があると思います。
これも夜遅くまでレイアウトを考え抜いて、なんとか作り出した待合席で、実は座席の数は改装前とそんなに変わってないんです。
ですが、空間が窮屈になるのは避けられず、密集を避ける為にも店内の待合室キャパシティはせいぜい3~4グループまでといったところです。
そうなると、駐車場が溢れてしまうくらいに店内での作業待ちが発生してしまっても、それだけの人数が店内で社会的距離をとって座れる席が無いのです。
この要因が、今回の冬用脱着受付システムの根幹にある「指定の時間が来るまでは一度ご退場して頂く」という方針に繋がってくるというわけです。

ということで、今年そんな色々な事があったタイヤガーデン松阪店ですが
「雨降って地固まる」とも申しますように、結果的には人知れずより良い環境に生まれ変わりました。
冬の繁忙期も、お客様には安全に快適に、そしてお店で長時間待たなくて良いように
そしてそしてここで働くスタッフにとっても、安全に迅速により多くに質の高い作業を出来るようになった
そんな、シン・タイヤガーデン松阪店の2022年の営業も残すところあと3週間。
最後の最後まで気を引き締めて頑張ってゆきますので、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
■追伸
今回つくづく思ったんですが・・・

お店に倉庫(バックヤード)があるって、めちゃくちゃ便利ですね。
2009年にこのお店に来て十余年・・・ 2012年に店長になってからは丸10年。
店舗に倉庫が無いタイヤショップといふものの運営をずっと強いられてきましたが、お店に倉庫があるって事がこんなにも色々と捗るものだとは知りませんでした( ;∀;)
もう、以前のお店には戻りたくありません(`・ω・´)シャキーン
もし、タイムマシンがあったなら、過去のタイヤガーデン松阪に行って会社に言われる前にさっさとPITのラックを破壊して、たっぷりとした準備期間を使って店内の倉庫づくりを行っている事でしょう(笑)
追伸の追伸
・・・何か書き忘れてる事があるような・・・ たしか前編で何かの理由を後述するとかなんとか・・・
うん、きっと気のせいだな!('◇')ゞ
終われ








