茨城工場(IP)

事業内容

高圧ホース、シーリング材の製造

敷地面積

152,000m2

従業員数

267名(2022年12月末)

所在地

〒319-0198 茨城県小美玉市羽鳥西1番地

相談・苦情などの受付窓口

工場管理課 上村 唯史
TEL:0299-46-1111 FAX:0299-46-0235
メールアドレス:tadashi.kamimura@y-yokohama.com

工場長ご挨拶

小島 隆(こじま たかし)

茨城工場は、1974年に操業を開始し、2001年には第2工場、2009年には第3工場を建設し、油圧配管用、自動車配管用などの高低圧ホース生産工場として今日に至ります。

当工場は、当社経営方針に示された「社会に対する公正さと環境との調和を⼤切にする」を規範として、 地球環境のために、「未来への思いやり」を体現する、トップレベルの環境貢献企業の達成に向けた施策に取り組むとともに、茨城の豊かな自然との調和・融合と、その共生を目指し、地域貢献・社会貢献を行うことを環境方針に加え、各種の活動を推進しております。産業廃棄物の削減については、工程内不良削減をテーマとしたチーム改善活動の強化や、材料・設備の管理レベルを向上することにより成果を上げています。省エネルギー活動では、省電力タイプの機械設備への更新、省エネの意識付け、ペーパーレス化などを全員活動で、積極的に展開しています。こうした活動が評価され、県が実施するエコ事業所登録制度において最高ランクのAAAを維持しています。
また、2008年に開始した工場内の植樹は2012年に計画完了しておりますが、育苗活動は継続しており、近隣地域の催しや外部の団体活動などへ苗木の提供を行っております。

さらには2013年より開始した生物多様性活動では、工場内の野鳥観察、植生生物調査、そして工場排水出口の園部川の水質、水生生物の調査を年3回実施し、工場排水による自然への影響調査を行ってきました。昨今は新型ウィルスの影響により、大規模活動は見合わせていましたが、現在は活動を再開し、これらの活動を地域社会へもPRし、コミュニケーションの向上を図っています。

この生物多様性保全活動が認められ、2019年にABINCより「いきもの共生事業所®」として認定をいただき、現在も認定を継続しています。茨城工場は今後も環境マネジメントシステムをさらに強化し、環境貢献への取り組み、環境トラブルの防止を全従業員参加型の活動で進めていきます。

組織統治

意思決定プロセスと構造

工場安全文化の構築として、下記3項目を設定しています。

  1. あいさつをしっかりしよう
  2. 身だしなみをしっかり整えよう
  3. 指差確認をしっかりしよう

安全・環境・品質の工場方針は、会社の方針に基づいて設定しており、方向性については、会議体において決定しています。

人権

調達先の人権配慮

2022年4月の会はコロナ禍の為、WEB開催となりました。今回の内容は次の6項目でした。①「ESG経営」②「CSRレポート・CSRガイドライン」③「職場安全について」④「取引相談窓口」⑤「環境中期計画と取組」⑥「企業と人権について」

苦情解決

コンプライアンス推進室への報告・相談はありませんでした。

労働慣行

安全・健康な職場環境づくり

従業員、協力社員の安全と健康の確保が企業活動の基盤であるとの認識のもとに、安全、快適で健康な職場を実現するための手段として、JISHA(中央労働災害防止協会)方式適合OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の認証を取得、2022年に更新審査を受け認証継続し運用していますが、全社計画として、ISO45001 (労働安全衛生マネジメントシステム)への中期的な移行を検討しており、当工場は2025年10月の切替えに向けた準備を進めていきます。
また各課で現有設備についてのリスクアセスメントを実施し、リスク低減活動を行っており2022年度はリスクレベルⅣ,Ⅴの12件を対策実施済み。リスクレベルⅢについても2023年度に118件の対策を実施予定です。

サークル活動

設備故障低減・品質不良低減・作業性改善などあらゆるロスを低減し、自分の職場をより快適に働きやすくするためにサークルによるTPM活動を行っています。定期的に改善成果の発表や掲示板コンクール等のイベントを開催して活動の活性化を図っています。

人材育成・訓練

新入社員・期間社員へは、先輩作業者をトレーナーとして配置し、作業教育を行っています。1対1で教育を実施し、教育結果を振り返ることにより個人のスキルアップにつなげています。
また、ベテラン従業員による従業員技能指導を計画的に実行し製品製造の技能伝承を行っています。

障がい者雇用の推進

雇用促進のため、現在1名の障がい者の方が活躍しています。

仕事と生活の両立

水曜と金曜の週2日、定時退社日を設定しています。

環境

環境データ

温室効果ガス排出量の削減

温室効果ガス排出量

2010年度から、漸減しています。

  • 基準年:1990年を原則としていますが、京都議定書に準じてHFC、PFC、SF6は1995年としています。
  • 温室効果ガス(GHG)の算定方法:環境省・経済産業省発行の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に準拠しています。
    なお、GHG算定は、環境大臣公表の契約電力会社別実排出係数を使用しています。

資源の有効活用/廃棄物の削減

廃棄物発生量

2006年度より完全ゼロエミッションを継続しています。

廃棄物埋立量

2007年度に再資源化100%を達成し、その後継続しています。

水使用量

年間40万トン使用しています。
取水源の内訳は、地下水が約90%、水道水が10%となっています。

水・大気・土壌への排出対策

水質汚濁にかかわるデータ

年間約43万トンを園部川に排水しています。

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 規制値 自主管理値 2022年度実績
平均値 最大値 最小値
pH 5.8~8.6 6.7~8.2 7.6 8.1 7.2
BOD濃度(mg/l) 10 6.5 2.4 5.3 1
COD濃度(mg/l) 10 5.5 1.7 2.8 1
SS濃度(mg/l) 15 5 1 1 1
油分濃度(mg/l)鉱 3 0.8 0.5 0.5 0.5
土壌汚染

年に1回地下水分析(浅井戸)を実施しており、すべて法および小美玉市条例の基準値内であることを確認しています。

大気汚染物質(NOx、SOx)

年に2回測定しており、すべて法および小美玉市条例の基準値内であることを確認しています。

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 NOx SOx
排出量(t/年) 1 0.3
施設名称 項 目 規制値 自主管理値 2022年度実績
平均値 最大値 最小値
茨城工場
1号-3号ボイラ-(平均値)
硫黄酸化物(K値)
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん濃度(g/m3N)
17.5
260
0.3
10以下
125
0.1
0.32
45
0.004
0.54
59
0.006
0.16
12
0.003

化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)

副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。

騒音対策

毎月1回、工場敷地境界線15カ所で騒音測定を行い、小美玉市条例の基準値内(55db以下)であることを確認しています。

汚染防止

環境リスクの未然防止として、予想される緊急事態の訓練・テスト(重油タンクからの油漏れ、運搬中の溶剤缶の転倒等)を1回/年行っています。

産業廃棄物の削減取り組み

産廃物削減については、各工程職制を中心とした製品・半製品屑削減活動やゴミの分別を推進しています。製造工程で使用する廃プラスチックのリサイクルにより廃棄量の削減に取り組んでいます。

気候変動の緩和と適用

省エネルギー活動として照明のLED化、Miラクルコイル採用による空調効率改善、断熱保温の水平展開を推進しています。
また毎月省エネパトロールを実施しており、エア・蒸気・水の漏れ箇所を中心に改修を継続して実施しています。省エネ月間活動では全員参加の省エネ推進活動に取り組み、エネルギーの無駄に関する提案と改善を行いました。

環境保護・自然生息地の回復

工場の排水を流している園部川に対し、生物多様性保全活動を3回実施しました。水質・水中生物・植物・鳥類などのモニタリングと植物・水中生物の外来種の一部駆除を行いました。
また、2019年から工場内では茨城県で準絶滅危惧種に登録されている「サシバ」という野鳥を環境保全の指標に掲げ、新たに「サシバ生育環境調査」を編成し、工場内の植生・小動物類(両生類・爬虫類)の調査を開始しております。
小美玉生き物の会と日本野鳥の会茨城県の皆さんに活動を協力いただきながら今後も外来種の駆除やモニタリングを3回/年、継続して実施していきます。

植生調査

植生調査

水質調査

水生生物調査

鳥類調査

工場内で確認された絶滅危惧Ⅱ類「ハシバミ」

生物多様性保全活動中に確認できた「サシバ」

公正な事業慣行

法令順守の徹底

発注業務主従事者は下請取引改善講習会に参加しました。また、資材調達部主催の下請法勉強会に工場内の下請窓口担当者全員参加、法的要求事項について再度認識を深めました。

調達先での労働・安全・職場配慮

公正、透明、自由競争、適正取引を行っています。

コンプライアンス徹底

第10回CSR取引先説明会で、「横浜ゴムのCSR活動方針」「職場安全について」「企業と人権について」「取引先相談窓口」を共有しました。
社内教育として、「コンプライアンス職場学習」を実施(1回/月)しています。

消費者課題

苦情などへの対応

製品に関わる苦情が発生した場合は、迅速に現品を取り寄せ、調査、報告書を作成し、お客さまが納得していただけるよう対応しています。

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域との共存共栄

計画していた生物多様性の住民懇談会は新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から工場内での開催は見送り、書面にて実施しました。

雇用の創出

2022年度は工場近隣の高校より新入社員を6名・中途採用を6名採用しました。地域の高齢者の方の雇用促進を進め、現在シルバー人材センターから5名の方が活躍しています。

地域貢献

2022年度も新型コロナウイルス感染症流行の影響で、羽鳥ふれあい広場・小美玉市ふれあい祭り等のイベントが中止となりました。
11/23に茨城県那珂市で開催されたグリーンフェスティバル2022では、茨城県森林・林業協会のブースにて来場者プレゼント用に100本の苗木を無償提供いたしました。
ボランティア参加している大槌学園「ふるさと科」植樹会は新型コロナウイルス感染症対策を実施しながら4/28に実施し、62本苗木の無償提供を実施しました。
非営利型一般社団法人Silvaへ苗木の4月と11月に合計207本の無償提供を実施しました。提供した苗木は湘南国際村めぐりの森事業での植樹や参加者へのプレゼントとして配布されております。

非営利型一般社団法人Silvaへの苗木提供

生物多様性保全活動についての住民説明会

生物多様性保全活動の住民懇談会を予定しておりましたが、地域住民の安全を第一に考え、書面にて実施しました。

地域社会とのかかわり

自治体および地域法人との交流を推進するため、法人会での意見交換を目的に、定例会議に参加し、市長・議員・各社幹部との情報共有化を行いました。(美野里地区企業連絡会主催 総会 2月 13社 書面にて参加)

工場見学

2022年7月に実施した求職者(高校生)向けの見学のみの実施となりました。新型コロナウイルス感染症の流行状況を見ながら近隣地域とコミュニケーションを推進していきます。