尾道工場(OP)

事業内容

建設、産業車両用タイヤの製造

敷地面積

193,000m2

従業員数

425名(2022年12月)

所在地

広島県尾道市東尾道20番地

相談・苦情などの受付窓口

工場管理課
TEL:0848-46-4580
FAX:0848-46-4579

工場長ご挨拶

村上 徹郎 (むらかみ てつろう)

尾道工場は瀬戸内しまなみ海道の島々を望む場所に位置し、大型建設/鉱山車両用、産業車両用タイヤの横浜ゴム主力生産工場です。私たちは横浜ゴム全社環境方針である「トップレベルの環境貢献企業になる」を目標とし、“明るく・楽しく・元気よく”を活動の基本とし、挨拶・5Sを大切に活動しております。環境面では過去の環境トラブルの再発防止と環境リスク低減活動での未然防止と共に、温室効果ガス排出量削減、産業廃棄物の削減のため、設備改善・仕組みの見直し・人への教育を繰り返し実施しています。 地域への貢献やコミュニケーション活動では、新型コロナウイルスの状況を考慮しながら、工場敷地内の恐竜公園の一般開放、児童・生徒・お客さまの工場見学受入れ、地域の文化活動やイベント、千年の杜づくりの推進や各種イベントでの苗木の提供等を継続して行っています。
また生物多様性保全の調査についても、工場敷地内および近隣水域の生物多様性の維持・改善の取り組みを2013年から継続して行っています。2017年にABINC(いきもの共生事業所認証)の申請を行い、2018年1月に認証を受けさらなる生物多様性活動に取り組みます。

今後も、横浜ゴム尾道工場は地球環境に配慮し、社会に貢献し続け、皆さまに信頼・愛される事業所を目指して、事業活動を進めて参ります。

組織統治

安全・環境・品質の向上を推進する工場方針の基、定期的な朝礼等で従業員へ周知徹底を行い、具体的な改善策のPDCAを年次・四半期・月次での各会議体により進めています。日常業務においては、文書化した業務手順に基づき仕事を進めることで、不適切な作業ができないマネジメントシステムを運用、改善を継続しています。また、管理職・スタッフに対し、コンプライアンス教育を毎月行い、各部門内での展開より全員の意識向上を図っています。

朝礼風景

朝礼風景

TPM指導風景

人権

人権尊重

明るく、楽しく、元気よく働ける、より快適な職場をつくるために、毎月情報管理・ハラスメントを含め幅広い内容で、職場教育をしています。コンプライアンスに関する報告・相談については、コンプライアンス推進室との連携を密にし、速やかに対応します。

労働慣行

労働安全衛生への取り組み

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の認証を取得し、継続して活動を行っています。2022年度は休業災害0件、不休災害1件、微傷災害が10件発生しました。不注意による無理な動作・転倒による災害が多く発生(75%)し、作業手順の見直しと他課展開、安全巡視パトロールを実施し、再発防止に取り組みました。
安全教育活動を重点的に行い、公開作業観察での標準作業書(SOP)の見直し、安全パーソン評価に基づく個別教育、作業長と作業者との1対1教育、相互忠告運動、日々のKYT(危険予知訓練)活動により、安全意識を常に高めています。また、安全総点検による設備に起因する高リスク箇所のリスク低減対策を継続して進めています。

従業員の教育・訓練

災害時の対応

障がい者雇用の推進

障がい者の方3名が、工場で事務業務と軽作業の業務を行っています。2023年度も新規採用に向けて活動を継続します。

ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランス向上を目的とし、時間外管理を行い有給休暇の5回以上/年の取得を推進しています。

環境

横浜ゴムは、環境マネジメントシステムを全社統合し運用しています。環境リスク管理により、環境リスクの発生箇所の抽出、対策、改善を行って、尾道工場が広島県、尾道市と締結している公害防止協定をはじめとした法令の順守、他事業所における不具合・ヒヤリハットについても展開しリスク低減に努めています。また、産業廃棄物の削減、省エネ推進によるGHG排出量の低減など、環境パフォーマンスを継続的に向上させるための改善に取り組んでいきます。また、さらなるISO14001マネジメントシステムの構築を図るため、全社の方針に沿って内部監査員の増員計画に取り組んだ結果、現在81名の内部監査員が登録されています。今後も増員を計画的に実施していきます。

環境データ

温室効果ガス排出量の削減

工場の主要エネルギーは、電気とボイラー燃料の都市ガスです。2022年度のGHG排出量は、都市ガス54.0%、電気45.4%、そのほかの燃料0.6%でした。

温室効果ガス排出量

環境への負荷低減を図るため、温室効果ガス排出量の削減目標値(総量)を設定して削減活動に努めています。2022年度も、省エネ活動を計画的に進めました。

  • 基準年:1990年を原則としていますが、京都議定書に準じてHFC、PFC、SF6は1995年としています。
  • 温室効果ガス(GHG)の算定方法:環境省・経済産業省発行の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に準拠しています。
    なお、2009年度の電力購入からのGHG算定は、環境大臣公表の契約電力会社別実排出係数を使用しています。

資源の有効活用/廃棄物の削減

廃棄物データ

埋立があり、再資源化率88.6%となりました。

水使用量

広島県を流れる沼田川水系(河川水)より工業用水を取水しています。水道水は尾道市の上水道より取水しています。工場冷却水は循環させて水の使用量の削減に取り組んでいます。さらに削減目標値を設定して改善策に取り組んでいます。

水・大気・土壌への排出対策

水質汚濁にかかわるデータ

工場で使用する主な取水は、広島県の沼田川水系から行っています。排水については、雨水は、公共水域へ排水し、生活系排水は尾道市下水道へ排水しています。排出水の水質は、自主管理値を設定して管理を行っています。

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 規制値 自主管理値 2022年度実績
平均値 最大値 最小値
pH 5超~9未満 5.4〜8.6以下 7.4 7.8 7
BOD濃度(mg/l) 600未満 315未満 11.2 21 5.7
SS濃度(mg/l) 600未満 200未満 5.6 10 2
油分濃度(mg/l)鉱 5以下 2.0未満 1 1 1
油分濃度(mg/l)動 30以下 24.0未満 1.1 2 1
大気汚染物質(NOx、SOx、ばいじん)

ボイラーごとに年2回のばい煙測定を行い、汚染物質の排出量および濃度の監視を行っています。ボイラー燃料の都市ガス化に伴い、硫黄酸化物の大気への排出が微量になったことから、2013年3月に公害防止協定の改定を行いました。それにより、SOxの測定は不要となりました。

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 NOx SOx
排出量(t/年) 3
施設名称 項 目 規制値 自主管理値 2022年度実績
平均値 最大値 最小値
尾道工場
1号ボイラー
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん濃度(g/m3N)
150
0.10
123以下
0.011以下
65
0.0015
72
0.002
58
0.001
尾道工場
2号ボイラー
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん濃度(g/m3N)
150
0.10
120以下
0.05以下
91
0.001
100
0.001
81
0.001
土壌汚染

土壌の特定有害物質による汚染の状況を把握するため、自主的に数年に1回地下水の成分測定を行い、監視しています。

化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)

副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。

生物多様性保全活動

生物多様性保全活動として瀬戸内海に注ぐ工場近隣の藤井川の保全および工場敷地内の鳥類のモニタリング調査と保全活動を3回/年予定していましたが、2022年度は新型コロナウイルス対応の為、2月の活動は中止し、5月と10月の2回実施しました。

工場敷地内モニタリング活動

藤井川親水公園モニタリング活動

工場敷地内野鳥観測(メジロ)

公正な事業慣行

取引先とのコミュニケーション

資材調達部、原料調達部と連携を取って、取引先からの意見や要望を集め、それに真摯に応えるよう努めています。また取引先からのアンケート調査についても適切に対応しています。
納入先メーカーや販売代理店の方の工場見学を常時受け付けており、製造現場の見学と製品の品質について確認いただいています。

消費者課題

苦情などへの対応

市場から不具合情報が届いた場合、使用状況や故障したタイヤを解析し原因を究明します。また、解析結果は担当部門経由でお客さまへ報告しています。2022年度は 74件 のタイヤ解析報告を行いました。使用条件による不具合が大半ですが、製造あるいは設計に問題がある場合は、迅速に対策を実施して再発防止に努めています。

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域社会とのかかわり

地域の方々の憩いの場として、恐竜公園を毎日8:00~16:30まで一般開放しています。より快適にお過ごしいただくため、桜の木の根の廻り整地を実施しました。
2022年度は合計で2780名の方の来場がありました。工場見学では2団体の受入れを実施しました。

恐竜公園一般公開

恐竜公園一般公開

地域活動への参加

例年、地域のお祭りに参加協力をしていますが、2022年度はコロナ禍のためほとんどの行事が中止となりました。

尾道トラック祭り 協賛 (9月)中止

尾道灯祭り 準備および撤収ボランティア8名参加 10月

従業員による献血活動(コロナ禍の為中止)
工場周辺美化活動 (1回/月) 95名参加

藤井川の夕べ2022年6月中止

藤井川の夕べ(2023年6月3日開催)

藤井川の夕べ(2023年6月3日開催)

工場見学・説明会のご案内

学校・企業からの工場見学希望を、随時受け付けています。

開催日 工場就業日 月曜日〜金曜日まで(年末年始、5月連休、8月連休を除く)
受付時間 9:00~15:00
問合せ先:尾道工場 工場管理課
TEL:0848‐46-4580 東尾道駅から徒歩30分