三重工場(MP)
トラック・バス・RV車用を中心としたタイヤ製造
敷地面積264,000m2 ABINC→259,411m2
従業員数1,320名(2022年12月現在)
所在地〒516-8530 三重県伊勢市御薗町高向1038番地
相談・苦情などの受付窓口業務課
TEL:0596-28-3151 FAX:0596-28-3156
メールアドレス:mikitoshi.sugihara@y-yokohama.com
工場長ご挨拶
横浜ゴムは、環境の基本方針に「社会に対する公正さと、環境との調和を大切にする」を掲げ、トップレベルの環境貢献企業になることを目標としています。私たち三重工場は、神都伊勢、日本一の清流宮川の流域に位置し、業を営む企業として、この豊かな自然を守り、地域とともに発展し続けなければならないと強く感じています。
1998年にISO14001の認証を取得して以来、環境マネジメントシステムを機軸に従業員全員参加による環境保全活動に取り組んでいます。環境の保全に関しては、環境負荷の軽減に向け毎年目標を決め取り組むことにより、継続的な改善を実施しています。特に、女性社員を中心とした「ムダ取り隊」による業務改善、資源使用量の削減活動、「現場サポート隊」による製造現場の姿をお客さま目線で変えていくサポートは、私たちが自慢できる特徴的な活動となっています。
「千年の杜プロジェクト」また2021年度より三重県度会郡度会町との「企業の森」活動を新たに締結し、森の創生や水源の確保を行い、CO2削減、防災、生物の保護に役立てております。
2022年度は第15期の植樹を行い、これまでの植樹本数も合計30,627本となりました。
2012年から行っている生物多様性保全活動は、コロナ禍で感染対策を行いながら、縮小した活動を各チームで実施していますが、作成した自前の生物・植物図鑑も整えながら、自らが楽しく活動を継続しています。
2016年1月に横浜ゴム三重工場と伊勢市との間に環境教育に関する協定を締結し活動してきました、伊勢市内小学校5校を対象とした、三重工場の工場見学と植樹体験、生物多様性保全活動、三重交通による「電気バスの乗車体験と低炭素社会づくり講座」の三者連携の取り組みは、コロナ禍にて開催を断念しました。
また、三重工場従業員がボランティア活動として、東日本大震災直後、宮城県牡鹿郡女川町への復興支援活動もコロナ禍にて活動は足踏み状態であります。
加えて、地域ボランティアも行政・自治会共に活動は足踏み状態です。これらの活動は、コロナ禍の状況を確認しながら、活動再開を進めています。
今後も地域の皆さまに愛され、信頼される工場としてあり続けられるよう取り組んでまいります。
組織統治
コンプライアンス方針の徹底
三重工場全従業員に「コンプライアンスカード」を配布し、横浜ゴムグループの行動指針と、コンプライアンスに関する相談窓口を知らせています。
管理職によるコンプライアンス委員会を毎月開催し、情報共有、層別教育を検討し実施しています。
組織の自浄機能
食堂に投書箱を設置し従業員からの声を吸い上げています。また、労働組合三重支部独自で開設した従業員のWeb相談窓口を継続していただき、寄せられた意見・要望は慎重に取り扱いし、労働組合三重支部と協業で組織の健全な運営に役立てる取り組みを継続しています。更に最低1回/年、職制を対象にコンプライアンス教育をスタートさせました。
人権
人権教育
従業員にコンプライアンスカードを配布し、人権尊重の重要性について教育を実施しています。
労働慣行
安全衛生の基本
三重工場では2006年にJISHA(中央労働災害防止協会)方式適格OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)を認定取得しました。このシステムは設備の本質安全を追及したリスクの低減改善活動とあわせ、コミュニケーションを重視した安全な人づくりが柱となっています。工場の安全衛生方針は、「働く者の安全と健康を確保することは全ての基本であり、労働災害の防止と心身共に健康で快適な職場を実現するため、働く者と共に労働安全衛生マネジメントシステムを適切、効果的に実施運用し、一人ひとりが安全と健康を全てに優先させる。」を基本に展開をしています。
安全な設備づくり
リスクアセスメントの手法による危険源の洗い出し・評価・改善を推進し作業エリアと危険源を隔離する等の対策を実施し、人にやさしい設備づくりを進めています。
安全な人づくり
安全はいかなる状況においても最優先すべき事項として取り組んでいます。具体的には、集団指導から個人指導にシフトし、1対1安全教育、安全専念タイム活動、さらには公開作業観察で作業手順の見直しに取り組んでいます。
また、後継者育成はかかせない重要課題であり、各種研修を通じてレベルアップを図っています。
整理整頓の徹底とコミュニケーションの活性化により一人一人の心に迫った活動を実施しています。
生き生きと働ける職場づくり
職位や社員区分に関係なく、小さな事柄でも良いことについてはさまざまな表彰を行っています。また、失敗を恐れずに、チャレンジすることを奨励しており、現場から多様な改善案から安全対策が展開されています。
健康促進の取り組みとして従業員一人ひとりが健康で働けることを目的に健康アプリを導入しています。健康増進として、アプリと連携した「ウォーキングイベント」を企画し参加して頂くことで楽しみながら自身の健康への意識や生活習慣病改善の取り組みを行っています。また、従業員の喫煙率低減として2016年喫煙率49.7%をスタート基準点とし、以降さまざまな取り組みを行っています。月に3日間の午前中禁煙Dayを設定し6ヶ月の禁煙に取り組む企画も計画し喫煙率低減に向け活動を行い43.2%となりました。2023年度も活動の継続と禁煙Dayの時間延長及び喫煙の有害性周知を計画し喫煙率低減活動を進めています。地域活動として伊勢労働基準監督署及び地域サッカークラブチーム「FC-ISE-SIMA」と連携し転倒災害・腰痛予防対策として転倒災害防止体操の普及やサッカー選手による三重工場安全パトロールを企画・実施し伊勢労働基準監督署機関紙への掲載やマスメディアを通じ安全活動を地域に発信しています。
障がい者雇用
障がい者雇用については、地域の特別支援学校等との関係を深めるため、インターンシップを継続していますが2022年はコロナ禍により、1回(1名)の受け入れとなりました。しかし、1名の採用には繋げることができました。
環境
環境マネジメント
経営方針に示された「社会に対する公平さと環境との調和を大切にする」を規範として、地球環境のために「未来への思いやり」を体現する、トップレベルの環境貢献事業所になります。
- トップのリーダーシップの下、全ての活動分野で環境へ配慮した施策に取り組みます。
- ステークホルダーとのコミュニケーションを深め、バリューチェーンとの協働を推進し地域貢献・社会貢献に努めます。
- 信頼される工場となる為に環境マネジメントシステムに従い適正に運用し、環境汚染・感覚公害の予防と化学物質管理による環境負荷低減を継続的に進め、環境リスクゼロを目指します。
- 関連する法規制及び協定等を順守し継続的に環境改善活動に取り組みます。
- カーボンニュートラル実現に向けて、温室効果ガス排出量削減、省エネ活動、廃棄物の排出量削減等、脱炭素化施策を推進します。また循環型社会の実現に向けて資源の有効活用の推進をします。
- 生物多様性の保全活動で、伊勢湾につながる「地域の生態系と宮川流域」のかけがえのない自然の保護と再生に取り組むと共に、地域の環境活動に積極的に参画します。
- 神都伊勢の自然との融和を進め、工場で働く全ての人が地域から信頼される人を目指し、教育と啓発を行います。
- 住民情報を尊重し改善を計画的に実行します。
- 環境方針を具体化する為、環境目的・目標を設定し、計画を立て実行します。
- 本方針は、公開します。
2023年1月1日
横浜ゴム株式会社三重工場
工場長 大楽 貢
環境データ
温室効果ガス排出量の削減
温室効果ガス排出量
資源の有効活用/廃棄物の削減
廃棄物データ
水使用量
水・大気・土壌への排出対策
水質汚濁にかかわるデータ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
排 水 口 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
三重工場No.1排水 | pH | 6.0~8.0 | 6.5~7.8 | 7.3 | 7.5 | 7.2 |
BOD濃度(mg/l) | 20 | 5 | 1.4 | 2.8 | 0.7 | |
COD濃度(mg/l) | 20 | 5 | 1.5 | 2.8 | 0.7 | |
SS濃度(mg/l) | 40 | 5 | 1.3 | 2 | 1 | |
油分濃度(mg/l)鉱 | 2 | 1.6 | 0.5 | 1 | 0.5 | |
三重工場No.2排水 | pH | 6.0~8.0 | 6.5~7.8 | 7.3 | 7.4 | 7.2 |
BOD濃度(mg/l) | 20 | 5 | 1 | 4.4 | 0.5 | |
COD濃度(mg/l) | 20 | 5 | 1.6 | 3.6 | 0.5 | |
SS濃度(mg/l) | 40 | 5 | 1.3 | 4 | 1 | |
油分濃度(mg/l)鉱 | 2 | 1.6 | 0.6 | 1.1 | 0.5 |
- 伊勢市公害防止協定
- 排水先 桧尻川
大気汚染物質(NOx、SOx)
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | NOx | SOx |
---|---|---|
排出量(t/年) | 1 | ― |
施設名称 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
三重工場1号 コージェネレーション |
硫黄酸化物排出量(m3N/h) 窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
3.4 100 0.05 |
1 90 0.01 |
0.41 22 0.002 |
0.52 28 0.003 |
0.35 14 0.001 |
三重工場2号 コージェネレーション |
硫黄酸化物排出量(m3N/h) 窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
3.4 100 0.05 |
1 90 0.01 |
0.413 10 0.002 |
0.46 14 0.002 |
0.392 8 0.001 |
三重工場3号ボイラ- | 硫黄酸化物排出量(m3N/h) 窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
1.0 130 0.1 |
1 120 0.01 |
0.02 59 0.005 |
0.02 67 0.005 |
0.02 51 0.005 |
三重工場4号ボイラ- | 硫黄酸化物排出量(m3N/h) 窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
1.5 130 0.1 |
1 120 0.01 |
0.037 63 0.005 |
0.04 69 0.005 |
0.03 59 0.005 |
- 大気汚染防止法、伊勢市公害防止協定
化学物質の管理状況についての報告
PRTR法への対応は、工場で取り扱う全ての物質(原料・副資材・補助材関係)は、SDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。
また、化学物質管理レベル向上として、労働者の健康に悪影響をおよぼすおそれ、設備・機器の爆発や引火などのおそれ、環境リスクのおそれを化学物質リスクアセスメントで実施し、法規制順守の確認を実施しています。
生物多様性保全の取り組みについて
生物多様性活動の拠点の一つである大湊海岸で、毎年恒例となっています、みなと小学校4年生を対象に従業員による出前授業を行いました。大湊海岸の生き物の話、外来種であるコマツヨイグサの抜根、海岸清掃を実施しました。
コロナ禍により毎年実施している植樹体験、生物多様性保全活動体験は開催出来ませんでしたが、23年度は実施するよう準備を進めています。また、半期毎に開催している活動報告会についても開催予定で準備を進めています。
騒音、振動、臭気について
騒音
工場敷地境界線(18カ所)にて管理を行い、月に1回自主測定を実施しています。また、年に2回工場敷地境界線(4カ所)にて外部業者による測定を実施しています。
振動
工場敷地境界線(14カ所)にて管理を行い、月に1回自主測定を実施しています。
臭気
工場敷地境界線(4カ所)にて、年に2回外部業者による測定を実施しています。成分試験結果に基づき、ダクト別に消臭剤・芳香剤を使い分け、対策をとっています。
過去よりの地域住民からの意見や情報と対応内容
工場敷地内の樹木の葉が風による近隣住宅への飛散防止の為、敷地境界へ飛散防止ネット第3期、第4期の設置を行いました。
また、毎年樹木についた虫が近隣住宅へ飛来する事より、春と秋に樹木消毒を実施し意見対応を行っています。
公正な事業慣行
新規取引先の認定
人権や各種法令順守、また安全、環境活動の取り組み等についてガイドラインを設け、これに基づいて新規購買先採用認可手続きを行っており、各種資料を参考にしながら取引業者との面談も行い、取引先を選定しています。
取引先とのコミュニケーション
新型コロナウィルス感染防止の観点から自粛を余儀なくされました。
CSR勉強会については、Web開催を実施しました。
消費者課題
製品・サービスの安全と品質
「お客さま目線で品質を作る」を運営の柱とし、品質マネジメントシステムISO9001/IATF16949をベースとした製品・サービスの継続的改善を進め、内部監査、外部審査によるシステムの有効性の確認を定期的に実施しています。
また、「品質保全活動」による品質向上の活動と、「お客さま目線」を全員の意識として共有しながら、「品質=お客さまの安全」と位置付け、活動を進めています。製品については、ころがり抵抗の低減や摩耗寿命の向上、更生性に優れたタイヤやウルトラワイドベースタイヤ等の生産比率を高め、更なる環境負荷低減を積極的に進めています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域社会とのかかわり
地域交流
開催に向けた検討を進めましたが新型コロナウィルス感染拡大のリスクから実施を見送りました。
社会貢献
コロナ禍により各種イベントは自粛を余儀なくされましたが、例年実施をしている伊勢市社会福祉協議会への寄付は実施しました。寄付継続による寄付金積立により活動車輛1台購入の成果と感謝の報告をいただきました。
献血について2022年度もコロナ禍ではありましたが、例年通り、1月・5月・10月の3回実施する中で120名の協力ができました。
地域ボランティア
5月21日 ごみゼロ早朝清掃 おはらい町周辺
7月3日 第27回勢田川七夕大そうじ
10月10日 伊勢市環境フェア出展
12月4日 お伊勢さんマラソン給水
施設開放
地域のサッカークラブ(伊勢YAMATO倶楽部)にグラウンドを貸与しています。
環境活動
2月 いきもの共生事業®認証取得(ABINC)
3月25日 企業の森植樹
4月6日 第15期-1植樹
5月9日 第15期-2植樹
5月23日 伊勢市大湊海岸清掃
10月28日 企業の森植樹
11月11日 鳥羽市答志島奈佐の浜海岸清掃
工場見学・説明会
2022年度もコロナ禍により近隣の小学校、企業、団体など工場見学は自粛となっていましたが、年末に向け徐々に自粛ムードが薄れ、1企業の来訪がありました。
工場見学をご希望の場合は下記へご連絡ください。
受付時間 月曜日~金曜日 8:00~17:00(年末年始、5月連休、8月連休を除く)
問合せ先 業務課庶務 杉原 TEL 0596-28-3151