本社・平塚製造所(HQ-Hp)
機能集約による業務効率化および働き方改革を目的として、2023年3月に本社機能を東京都港区から平塚製造所に移転・統合しました。
事業内容(平塚製造所)航空機用部品、スポーツ用品、コンベヤベルト、マリンホース、防舷材、その他各種工業品などの製造およびこれら製品およびタイヤに関する基礎研究および設計・開発・評価
敷地面積255,656m2
従業員数(本社・平塚製造所)2,454名(2023年3月現在)
所在地(本社・平塚製造所)〒254-8601 神奈川県平塚市追分2番1号
相談・苦情などの受付窓口平塚製造所 平塚施設グループ TEL:0463-35-9501 FAX:0463-35-9746
所長ご挨拶
平塚製造所では「横浜ゴムグループの技術、モノづくりの発信基地」であり続けると同時に、横浜ゴムのCSRビジョンに基づき「お客様や地域から愛され、ゆるぎない信頼を得ている事業所」を目指した製造所長方針を掲げています。この方針の中で、環境面では地域環境に大きな影響を及ぼす環境流出事故や騒音公害などのゼロ化を、安全面では働く人全ての安全を第一として休業災害の撲滅を目指すとともに、自動車産業の一翼を担う企業として、人身加害交通事故のゼロ化を、防災面では社内のガイドラインに基づく防火・防災レベルの向上と災害発生時に備えたBCPの構築を重点課題として取り組んでいます。また、全ての事業運営を通じてコンプライアンスを徹底することはもとより、人への思いやり、顧客満足、従業員満足、社会貢献を意識して“毎日笑顔で帰る”ことをモットーに行動しています。
2022年度も昨年に引き続いてコロナ禍の中での活動となり、残念ながら交流の場としての各種イベントは中止とせざるを得ない状況となりました。一方、この様な状況ではありますが、千年の杜における苗づくりを始めとした、社内の地道な活動は継続しております。
また、2023年3月に本社移転を完了しました。
新たに平塚に通勤する従業員、御客様、および地域の方々に喜ばれる事業所を目指して準備を進めます。
そして、今後もさまざまなCSR活動を継続し、平塚地域の発展に貢献するように取り組んで参ります。
組織統治
方針、課題の周知・共有
本社・平塚製造所は複数の事業部、工場、研究開発部門から構成される複合事業所であるため、全体にかかわる方針や課題の周知徹底、コミュニケーションの向上に努めています。
全体朝礼による所長方針や安全・環境方針の周知、毎月の製造所会議による各種パフォーマンスの周知・トピックスなどの共有を行うことで、円滑な製造所運営に務めています。
マネジメントシステムによる機能のレベルアップ
安全と環境については、OSHMSとISO14001のマネジメントシステムに則って適切に運用しています。そして、マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルを通じて、継続的な改善を実施しています。
人権
全社員がコンプライアンス学習を受講し、人権の尊重について学ぶ機会を設けています。また、コンプライアンス推進室から全社員に、横浜ゴムグループ社員「行動規範」を記載したコンプライアンスカードを配布し、人権尊重の意識づけに取り組んでいます。
労働慣行
法令順守のために、毎月、部門ごとにコンプライアンス教育を実施し、従業員の知識と意識向上を努めています。
また適正な労働時間実現のため、労働時間などを労使でチェックするとともに、労使トップによる働き方適正管理の巡視を行っています。
さらに職場の環境改善のために、労使にて改善項目を協議し、改善を推進しています。また、コロナ禍の対応においても、リモートワークを推奨し、リモートワークの環境を整えました。このような様々な対応により従業員が安心して働ける環境づくりを継続しております。
男女平等の推進
2022年度の総合職における女性比率は21.2%となりました。
今後も女性の採用を推進していくとともに、育児休業・短時間制度の活用、時間単位有給休暇制度の活用、フレックスタイム制度や在宅勤務制度の活用といったことを通じ、ワークライフバランスを推進して参ります。
障がい者雇用の推進
2022年12月末時点で障がい者の雇用率は3.23%となっております。
今後も引き続き障がい者雇用の推進を図るとともに、障がい者が活き活きと仕事ができる職場環境づくりに取り組んで参ります。
安全衛生管理
平塚製造所では2010年7月にOSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)を認証取得後、持続的にリスクアセスメント、KY(危険予知)活動等を主体としたOSHMSに基づく安全衛生管理に取り組んでいます。新規の作業や作業の変更があった場合などにおいては、多くの人の目で作業を観察して顕在するリスクや潜在的なリスクを洗い出す「公開作業観察」を実施して、より安全性の高い作業の改善を進めています。また、安全衛生に関する法的要求事項を順守し、各種資格取得や教育活動を積極的に推進し、人材育成と災害防止に努めています。
交通安全
交通事故の減少に向け、全従業員への交通安全教育を年2回実施しています。毎月各職場でも交通安全の指導を行っています。
また、年3回の長期休暇の前には昼食時に食堂内で交通安全に関する啓発動画を放映することで交通安全への意識向上を図るなど、自動車産業の一翼を担う企業としての自覚を持ち、交通事故防止に取り組んでいます。
健康管理
定期健康診断、特殊健康診断など、法律で定められた各種健康診断の100%受診をフォローしています。
また、仕事やプライベートで不安を抱える従業員に対しては、産業カウンセラーによるカウンセリングの機会を提供してメンタルヘルスケアにあたっています。
新型コロナウイルス感染症対策を引き続き継続し、社内での感染拡大の防止に努めました。
環境
環境マネジメント
平塚製造所は1999年7月に取得したISO14001環境マネジメントシステム認証に基づく環境経営を持続的に運営しています。
2012年度からは全社統合の環境マネジメントシステムに移行していますが、横浜ゴム事業所の一つとして、全社環境方針に基づく活動を展開しています。
また、平塚製造所は生産形態の異なる工場や全社の技術研究開発部門など、多岐にわたる事業組織を抱えているため、それらを10の環境ブロックに分けて、全社環境方針に準拠した平塚製造所環境方針の下、日々環境改善活動を進めています。
環境データ
温室効果ガス排出量の削減
温室効果ガス排出量
資源の有効活用/廃棄物の削減
廃棄物データ
水使用量
水・大気・土壌への排出対策
水質汚濁にかかわるデータ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
排 水 口 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
平塚製造所 | pH | 5.0~9.0 | 5.18~8.7 | 7.8 | 8.3 | 7.3 |
BOD濃度(mg/l) | 600 | 430 | 55.25 | 100 | 18 | |
SS濃度(mg/l) | 600 | 190.0 | 48 | 86 | 16 | |
油分濃度(mg/l)動 | 30 | 15.0 | 6.4 | 27 | 1 | |
油分濃度(mg/l)鉱 | 5 | 3.1 | 1以下 | 1以下 | 1以下 |
- 平塚市下水道条例に準拠
大気汚染物質(NOx、SOx)
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | NOx排出量(t/年) | SOx排出量(t/年) |
---|---|---|
平塚製造所 | 2 | ― |
施設名称 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2022年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
平塚製造所 ボイラー1号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
22 4.4 |
22 4.4 |
22 4.3 |
平塚製造所 ボイラー2号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
22.5 4.5 |
23 4.5 |
28 4.4 |
平塚製造所 ボイラー3号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
22 4.8 |
23 4.9 |
21 4.7 |
平塚製造所 ボイラー4号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
23 4.9 |
24 5.1 |
22 4.6 |
平塚製造所 ボイラー5号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
23 4.4 |
23 4.6 |
23 4.2 |
平塚製造所 ボイラー6号 |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん量(g/h) |
150 635.4 |
31.0 51.9 |
23 4.7 |
23 4.9 |
23 4.5 |
- 大気汚染防止法、神奈川県条例に準拠
化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)
副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。
汚染防止
大気汚染や水質汚濁、騒音などにかかわる各種環境法令や条例による規制を順守するために、規制値よりもさらに厳しい自主管理値を設定し監視測定を行っています。
また、近隣住民の方からの騒音や臭いなどの感覚公害を発生させないように、社外モニターを設置して未然防止に努めています。事業所内のPCB廃棄物については、法令に準じて適正に保管、処理しています。
持続可能な資源の使用
ISO14001マネジメントシステムの目的目標の重要課題に産業廃棄物、有機溶剤、温室効果ガス排出量、水使用量の削減を掲げ環境負荷低減に取り組んでいます。
気候変動の緩和と適応
2月の「省エネ月間」、6月の「環境月間」では、それぞれ本来業務での重点取り組みを設定して、省エネ成果の報告を行うほか、各ブロックの部門長による環境パトロールを実施しています。
環境保護、自然生息地の回復
2013年度から地域の金目川水系の水資源の保護を目的とした生物多様性保全活動を行っています。
金目川の河川の環境を調べるモニタリング活動は、従業員が体験型で順次参加し、累計で346名が体験しています。
現在は金目川上流に位置する市内里山で活動しています。
具体的には、金目川の水源涵養と里山の原風景の復元等を目的として、手づくりのビオトープの設置など、地域の活動団体の方や大学の研究室の方々と協働で保全活動を行い、生態系の変化をモニタリングしています。
さらに2017年度からは身近な活動場所として、平塚製造所の構内にトンボ池を設置して、トンボを中心とした生き物のつながりを観察しています。
こうした生物多様性活動や2007年に事業所の周囲に植樹した千年の杜の成長に伴う継続的なCO2吸収固定量調査などが評価され、2017年3月に生物多様性に配慮した工場として「いきもの共生事業所認証®(ABINC認証)」を取得しています。
公正な事業慣行
公平かつ公正な取引先の選定
新規調達先採用時に対象となるお取引先様と当社従業員の私的な関係の有無について調査し、公正な取引先選定を行う仕組みとしています。
その他にはお取引先の品質、価格、供給安定性、技術開発力及びCSR・環境への配慮を総合的に勘案した上で、経済合理性に基づき選定します。
「調達行動規範」の制定と徹底
「調達基本方針」における公正、公平な取引を行う上で調達担当者が留意しなければならない事項、行ってはならない倫理上の問題を示すものとして「調達倫理(調達担当の心得)」を作成し、基本方針と併せ「調達行動規範」として制定しています。
企業コンプライアンスの順守においては、定期的に職場教育を実施し、周知徹底を図っています。
取引先へのCSR活動の展開
2022年につきましては、初めての試みとしてオンライン(ウェビナー形式)によるCSR取引先説明会を開催しました。説明会では「CSRレポート、CSRガイドライン」「環境中期計画」「企業と人権」「職場安全」等についてお伝えし、398社の取引先様にご参加いただきました。
消費者課題
本社・平塚製造所ではお客様にお届けする製品・サービスの企画、製造、評価、販売といったすべての企業活動に深く携わっています。CS(顧客満足)の視点にてそれらの業務に取り組むことはもちろんのこと、消費者の皆さまと一緒に持続可能な社会を実現することを目指します。そのために、お客様からいただいた貴重なご意見を大切にするとともに、企業としての取組みについても様々な手段で情報発信を行い、コミュニケーションの拡充に努めてまいります。
お問合せ窓口について
当社公式サイト内の下記アドレスでお問い合わせに関する窓口を開示しています。
https://www.y-yokohama.com/contact/
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域協働活動
これまで植樹や河原の清掃など、地域の団体が主催するボランティア活動に、継続的に参加して参りましたが、2022年度は残念ながらコロナ禍で活動を自粛しました。
防災活動
2022年度は残念ながらコロナ禍の影響で、毎年実施されてきた平塚市危険物安全協会が主催する消火競技大会は中止、また防災協定を締結している隣接する平塚盲学校の防災訓練の支援など、地域と連携した活動は自粛となりました。
他方、事業所内で毎年実施している一斉防災訓練は、コロナウイルス感染拡大防止に配慮した机上訓練の形式で、大地震発生を想定して各自の役割分担からの行動を考える訓練を実施しました。
地域貢献
- 地元のJリーグチーム「湘南ベルマーレ」とCSRパートナー契約を結び支援を継続しています。
- 毎月1回、製造所外周で従業員が清掃活動を実施しています。
地域交流
2022年度は残念ながらコロナ禍で活動を自粛しました。
<地域コミュニケーション会に関するアンケート結果>
コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、地域コミュニケーション会の開催は中止といたしました。
2022年度 地域貢献・コミュニティ活動一覧
平塚製造所歴史見学会
コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、平塚製造所歴史見学会の開催は中止といたしました。
ボランティア活動
コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、各種ボランティア活動は中止、または自粛としました。
YOKOHAMA千年の杜 苗木提供
2023年4月24日 社会福祉法人向け 1,000本
学校教育支援
平塚ろう学校、平塚盲学校の学校運営協議会のメンバーとして、学校運営の支援を行っております。
地域行事への協賛、寄付、出展
コロナ禍の影響で活動を自粛しました。