EVとタイヤ開発

当社は、「走る喜びと環境との調和」「電気自動車用タイヤの研究・開発」をテーマに、EVに関する技術開発の促進を継続的に行っています。グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」をはじめEVの新車装着(OE)用タイヤを納入しています。 EVは特性上トルクが大きいため、タイヤにはそれに耐えられる摩耗性が求められ、さらに静かな走行音を邪魔しないような静粛性に対する要求があります。当社では、これらをはじめ、さまざまな要求に応えるタイヤの開発を推し進めています。

EVへの新車装着納入実績

(2022) Mercedes -AMG EQS 53 4MATIC +:ADVAN Sport V107納入
(2022) TOYOTA bZ4X: ADVAN V61納入
 
(2022) SUBARU SOLTERRA: ADVAN V61納入
 
(2022) MITSUBISHI eKクロスEV: BluEarth-FE AE30納入
(2022) 日産サクラ: BluEarth-FE AE30納入
 

TOPICS

グローバルフラッグシップタイヤ「ADVAN Sport V107」

「プレミアムハイパフォーマンスカー」「プレミアムハイパフォーマンスSUV」「プレミアムEV」の3つのカテゴリーをターゲットにした製品。カーメーカーとの共同開発や世界一過酷なテストコースといわれるニュルブルクリンクで鍛え上げました。すでにメルセデスAMGやBMW Mなどプレミアムカーでも特別なモデルを中心に新車納入を開始しており、これをベースに市販向けサイズを拡大し、フルラインアップ化していきます。

独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab※(ハイコラボ)」

EV向けのタイヤの開発では「人間特有のひらめき」や「発想力」と「AIが得意とする膨大なデータ処理能力との協奏」によって新たな発見を促しデジタル革新を目指す、当社独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab」を活用しています。特にEVに求められる高い静粛性目標達成に当たっては、「HAICoLab」を支える技術のひとつである 進化計算(遺伝的アルゴリズム)により、最適なピッチ配列としました。現実データとシミュレーションによる仮想データを生成・収集し、AIで予測・分析・探索することで得た新たな知見が、タイヤの技術開発の革新に活かされています。

  • Humans and AI collaborate for digital innovationをもとにした造語

「HAICoLab」の概念図