【ニュルブルクリンク24時間レース (水曜日) / ドイツ・ニュルブルクリンク】

第50回目の記念大会を迎えるニュルブルクリンク24時間耐久レース、レースウィークがいよいよはじまる!!

24h Nürburgring Wednesday Report

レポート日 2022年5月25日
開催場所 ニュルブルクリンク
(ドイツ)

みずみずしい新緑が美しいドイツのアイフェル地方では、爽やかな5月晴れの一日となった5月25日(水)。しかし、日中の最高気温は僅か15℃前後と涼しく、パドックには時折強い風が吹き荒れ、肌寒ささえ感じられた。

2020年からの2年間は感染症拡大防止のために、ニュルブルクリンク名物のノルドシュライフェのキャンプ場は全面閉鎖。そして、グランプリコースでは指定された一部のスタンドのみで、厳しい衛生管理下により人数制限の上でしか現地観戦は叶わなかっただけに、再び以前と同じコンディションで開催される「ニュル24時間」に誰もが心躍る週末となる。

ヨコハマタイヤを装着してニュルブルクリンク24時間レースへ挑むのは、ドイツの北西部のヘレに拠点を置くヴァルケンホルスト・モータースポーツ。昨年までのBMW・M6 GT3に代わり、三台のBMW・M4 GT3がスタートグリッドに並ぶ。

ドライバーラインアップは、100号車をドライブするのは、チームオーナーでアマチュアドライバーのヘンリー・ヴァルケンホルスト選手を筆頭に、フリードリッヒ・フォン・ボーレン選手、ヨルグ・ブロイラー選手、アンドレアス・ツィーグラー選手というドイツ人ドライバーの4人で、SP9クラスのプロ・アマカテゴリーからの参戦となる。SP9プロクラスの101号車は、クリスチャン・クログネス選手(ノルウェー)、アンディ・ソーチェック選手(スペイン)、サミ-マッティ・トロゲン・ロホヤ選手(フィンランド)、ヨルグ・ミューラー選手(ドイツ)の4人が駆る。そしてSP9プロ-アマクラスに出走する102号車は、ヨルグ・ミューラー選手(101号車とダブルエントリー)、マリオ・フォン・ボーレン選手、ベン・トゥック選手、ヨーン・シュミット-シュターデ選手と、ドイツ人の4選手がステアリングを担い、4ヶ国から計11名のドライバーがタッグを組んで、グランプリコースとノルドシュライフェを繋いだ一周25.378km を駆け抜け、24時間に挑む。

24時間レースの本番を迎える前のNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の第2戦では101号車(NLSでは34号車)のクログネス選手、ソーチェック選手、トロゲン選手の3名が駆るSP9プロクラスのM4 GT3が総合3位に、24時間レースの予選第1レースでは総合9位に入賞するなど、着実にテストプログラムをこなしてきている。

今季からはSP9クラス(FIA GT3)においては規則の変更により、予選からの全セッションでドライ/ウェット合わせた全体で29セットまでという使用タイヤ数の制限が設けられており、タイヤマネージメントも勝負を左右する大きなカギとなる事には間違いないだろう。

特に今季のニュルブルクリンク24時間レースは第50回目という節目の記念大会であると共に、BMWのプレミアムブランドの「M」が創立50周年を迎える事もあり、BMW社史にとっても非常に重要な節目を迎える大会となる。BMW・M4 GT3で参戦するヴァルケンホルスト・モータースポーツとしても、その社史に残る功績を残したいと願うところだ。

ニュルブルクリンクのパドックでは翌日木曜日からの走行に備えて、チームやオフィシャル関係者が忙しく最終的な設営準備に勤しんだ。慌ただしさの中にも誰もが笑顔に溢れてこの日を迎える歓びに満ちて、ヴァルケンホルストの3台のBMW M4 GT3は21番ピットに晴れやかに並び、順次車両検査やドライバーの装備品チェックを受け、明日からの走行に備えての準備が着々と進められていった。

レースウィークの水曜日は、恒例の『アーデナウワーレーシングデー』も2年ぶりに復活。サーキットから近郊のアーデナウの町の中心地までをパレードランを行い、特設ステージ上ではドライバー紹介やサイン会が行われた。木曜日からいよいよはじまる走行を控えた前夜祭として大勢の地元住民やファンらが詰め掛け、人口3000人程の小さな町は、年に一度のお祭り騒ぎで熱気に包まれた。

DRIVER VOICE

ヘンリー・ヴァルケンホルスト 選手 [BMW M4 GT3 (100号車)  SP9プロ-アマクラス]

第50回目の記念大会に参加できる事、そして20万人ものファンが再びこのニュルブルクリンクに集う事が叶い、彼らと同時にレースを盛り上げられる事に非常に喜びを感じます。ヨコハマタイヤを装着したヴァルケンホルストの3台のM4 GT3がスタートラインに並びます。

私の参戦する#100のM4 GT3はプロ-アマカテゴリーの中で、可能な限りフロントのポジション、そして表彰台に立てる事を望んでいますが、ここでは様々な事が起こりえます。ドライバー全員がパフォーマンスを発揮し、ファンのみなさんの前で素晴らしいショーを見せられるようにしたいと思っています。

日曜日の16時には揃ってチェッカーフラッグを受けられるように頑張りますので、応援をよろしくお願いします!!

Photo Gallery

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ヘンリー・ヴァルケンホルスト 選手

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101号車 BMW・M4 GT3

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102号車 BMW・M4 GT3

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ヨコハマタイヤサービス

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ニュルブルクリンク24時間レース

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ニュルブルクリンク24時間レース

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ヨコハマタイヤサービス

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タイヤサービススタッフの昼食は、ドイツ定番料理のひとつカリーヴルスト

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