【FIA WTCR ハンガリー/ハンガロリンク】
FIA WTCR Hungary
開催日 | 2018年4月27日-29日 |
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開催場所 | ハンガロリンク (ハンガリー) |
天候 | Race1 : 曇り Race2 : 曇り Race 3 : 曇り のち 雨 |
路面 | Race1 : ドライ Race2 : ドライ Race3 : ドライ~ウェット |
決勝周回数 | Race 1 : 12周 Race 2 : 12周 Race 3 : 17周 (1周=4,381m) |
参加台数 | 27台 |
FIA WTCR(ワールド・ツーリングカー・カップ)は、開幕の地となったモロッコから東欧のハンガリーに舞台を移して第2大会が4月27日から29日にかけて開催された。ハンガロリンクは、2011年に前身のWTCCが初開催され、以降も名勝負の舞台として激戦が演じられてきたコースだ。
1986年には東欧で初めてのF1グランプリが開催された名門コースだが、このハンガリーで開催された初のWTCCで頭角を表した地元のヒーローがノルベルト・ミケリス選手。今シーズンはWTCRにBRC Racing Teamからヒュンダイを駆って参戦、モロッコではチームメイトのタルクィーニ選手が2勝を挙げただけにミケリス選手には地元での活躍が期待されることとなった。
注目のミケリス選手は、土曜日の予選で4番手のポジション。そして迎えたレース1、ミケリス選手は好スタートを決めて1コーナーまでに2番手へとポジションをアップする。さらに2コーナー以降もツーワイド、時にスリーワイドと熾烈なトップ争いを展開。この混戦を制したのはヤン・エアラッシ選手、これにエスティバン・グエリエリ選手が続いて、ホンダ勢がオープニングラップでワン・ツー体制を構築した。
2周目以降、トップの2台は万全の体制で後続を寄せつけない。背後で繰り広げられる激しい戦いをまさに“尻目”で快走、ワン・ツー・フィニッシュを飾ることに成功した。そしてこれに続いて3位表彰台を獲得したのがミケリス選手、地元のファンからは惜しみない拍手が送られていた。
日曜日の予選、ここで見事にトップを奪ったのはミケリス選手。レース2は上位10台がリバースグリッドとなるので、ポールポジションからはロブ・ハフ選手(フォルクスワーゲン)がスタートする。WTCC時代はシボレー黄金期を支える一人だったハフ選手、決勝スタートから1コーナーもしっかりトップを守った。
ハフ選手を猛追するのはダニエル・ナギー選手、さらに3番手でイヴァン・ミューラー選手、4番手はガブリエレ・タルクィーニ選手と、WTCC時代を思い出させる名選手たちの競演となっていく。結果、終始安定した走りを見せたハフ選手がWTCR初優勝を飾り、地元のミケリス選手も10番手スタートながら6位まで順位を上げてフィニッシュした。
ハンガリー出身のミケリス選手がポールポジションからスタートを迎える、注目のレース3決勝。最強のライバルでもあるチームメイトのタルクィーニ選手はセカンドグリッド、レッドシグナルが消えてスタートするとタルクィーニ選手が先行して1コーナーへ。しかしミケリス選手も隙をうかがいながらピタリと直後につけ、ヒュンダイ勢のワン・ツーでラップが刻まれていく。
3周目にセーフティカーが導入され、レースは仕切り直しに。ところがセーフティカーが解除されて間もなく雨が降りだし、路面はウェットコンディションに。このため赤旗が提示されてレースは中断となり、各車はウェットタイヤに交換した上でセーフティカー先導のスタートでレース再開となった。
地元ファンの声援も追い風にしてタルクィーニ選手を猛追したミケリス選手だったが、ここは大ベテランの技に軍配が上がり、タルクィーニ選手がシーズン3勝目を飾ることに成功。惜しくもあと一歩優勝には届かなかったものの、2位でフィニッシュしたミケリス選手にスタンド席からは惜しみない拍手と歓声が送られていた。
【今回の成績 : Race1 優勝、Race2 24位、Race3 4位】
レース1は5番手スタートでしたが、厳しいレースの中でクラッシュに巻き込まれることもなくトップ立てたのはラッキーでした。日曜日にはモロッコに続いてQ3に進出することができましたが、レース2ではアンラッキーなリタイアとなってしまいました。ただ、リタイアしたときは上位にいなかったので、ポイント的にはそれほど痛手でも内でしょう。リタイアからチームが素晴らしい仕事をしてレース3で完璧なマシンを仕立ててくれたことに感謝しています。