About 2016 Super-FJ


フォーミュラ・レースのボトムレンジを支えているのが、JAF(日本自動車連盟)の地方選手権として開催されているSuper-FJ。東北から九州までの各主要サーキット毎に、7つの地方選手権シリーズが設定され、各地で熱戦が繰り広げられている。各選手権毎にタイトルが競われているが、時にはホームコース以外のシリーズへと参戦してスキルアップを図ることも可能であり、各地で若手とベテランが切磋琢磨している。

[Photo]

発足から2016年で10周年という、節目のシーズンを迎えるSuper-FJ。前身となったFJ-1600が発足した1980年から数えると36年にも及ぶ歴史を有しているが、片山右京選手をはじめ、このボトムレンジからトップドライバーとしての歩みをスタートさせた選手も多い。そんなSuper-FJだが、タイヤについては2010年からヨコハマタイヤがオフィシャルサプライヤーをつとめている。

Super-FJのマシンは、シャシーについてはいくつかの中から自由に選択できる。一方でエンジンは、ホンダ製・排気量1500ccのL15A型のワンメイク。最高出力およそ120psと数字だけ見れば決してハイパワーではないが、ドライバーを含めた最低重量が485kgと定められている軽量さから、想像以上のパフォーマンスを見せてくれる。


タイヤ・インフォメーション

2010年から、6年目のオフィシャルタイヤサプライヤーをつとめるヨコハマタイヤ。2016年は全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本F3選手権、そしてSuper-FJと、トップフォーミュラからボトムフォーミュラまで、幅広くヨコハマタイヤがワンメイクサプライヤーをつとめるシーズンとなる。

[Photo]

供給するタイヤのサイズは、フロントが150/575R13、リアは170/605R13。これは1995年に前身のFJ1600がスリックタイヤ化されたときに設定されたサイズであるが、Super-FJが発足する際に同じサイズを引き続き使うこととしたところに理由がある。元々はFJ1600時代、ギア比の変更が許されていなかったため、高速型コースでのオーバーレブ対策として前後異サイズを採用したことがルーツ。Super-FJではギア比の変更も可能となったが、タイヤサイズは特に不都合も無いことからそのまま受け継がれている。

ドライ路面用としては溝の無いスリックタイヤ、そしてウェット路面用に溝が彫られたレインタイヤを用意するのは、他のレースカテゴリーと変わらない。なお、各シリーズともに共通でタイヤについては1レースにつき1セット(4本)が本数上限として設定されている。そこでワンメイクタイヤについてはライフの長さについても考慮したものを開発・供給している。

UPDATE : 29.Feb.2016