About 2016 SUPER FORMULA


歴史を紐解けば1973年に発足した全日本F2000選手権を源流とする、国内トップフォーミュラ・カテゴリーに位置する全日本スーパーフォーミュラ選手権。全日本F2選手権、全日本F3000選手権、フォーミュラ・ニッポンと時代に応じて変遷を重ね、2013年からスーパーフォーミュラとなった。“アジア最高峰のフォーミュラレース”として、日本という枠を超えた発展を目指すことが、現在の名称には込められている。

[Photo]

マシンは2014年から、SF14が使われている。イタリア・ダラーラ社製のシャシーに、SUPER GTのGT500と共通する排気量2,000ccの直噴ターボエンジンを組み合わせる。このエンジンはトヨタとホンダが供給しており、公表スペックは最高出力が405Kw(550ps)以上。さらにオーバーテイクシステムが搭載されており、ドライバーが任意のタイミングでステアリングのスイッチを操作すると、20秒間だけ最大燃料流量が増えてエンジンパワーを引き上げる。このシステムは1回の決勝レース中に5回まで使用可能とされている。

2016年のシリーズは、全7戦のカレンダーが組まれているスーパーフォーミュラ。現在に通じるスタイルが確立したフォーミュラ・ニッポンの発足から数えて21年目のシーズンを迎えるが、ワンメイクサプライヤーとしてトップフォーミュラに復活するヨコハマタイヤのパフォーマンスにも、期待と注目が高まっている。


SUPER GT

フォーミュラ・ニッポン時代の1997年にタイヤワンメイク制が導入されたことから、ヨコハマタイヤにとってはおよそ20年ぶりのトップフォーミュラ復活が実現する2016年のスーパーフォーミュラ。古くはRed in BlackのADVANカラーをまとうマシンが国内トップフォーミュラのフィールドで激しいバトルを魅せていたことは、多くのオールドファンの記憶にも鮮明に残っているのではないだろうか。

[Photo]

1980年の全日本F2選手権への参戦を源流とする、ヨコハマタイヤの国内トップフォーミュラへのチャレンジ。1997年からは前述のように国内トップフォーミュラからは姿を消すことになったが、マカオ・グランプリのF3を筆頭に、FIA F2選手権やドイツF3選手権など、海外で多くのフォーミュラレースを支えてきた。また、2011年からは全日本F3選手権にタイヤ供給を行っており、こうした実績が認められてのスーパーフォーミュラ参戦となる。

タイヤはドライ路面用の溝が無いスリックタイヤと、濡れた路面用に溝が彫られたウェットタイヤが用意される。1つのレースにおいて公式日程を通じて使用が許される本数は、スリックは最大6セット(前後輪各12本)、ウェットは最大4セット(前後輪各8本)と規則で定められている。これらのタイヤに、ウォーマーなどで意図的に加熱することは禁止される。なお、スーパーフォーミュラのタイヤサイズは、フロントが250/620R13、リアは360/620R13となる。

UPDATE : 29.Feb.2016