About 2016 Japanese Gymkhana Championship


モータースポーツの原点とも言えるのが、如何に車を手足のように自由自在に操ることが出来るか、ということ。ジムカーナというのは、まさに車を操るテクニックを競い合うシンプルな競技であり、全国各地で練習会から公認競技会まで数多く開催されている。

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JAF(日本自動車連盟)の、競技運転者Bライセンスで出場できるジムカーナは「スピード行事」に分類される。フォーマットは1日で2回のタイムアタックを1台ずつが行い、ベストタイムを競い合うもの。コースはサーキットから広めの駐車場まで多種多彩で、ここにパイロンなどを設置してコースが作られる。その内容はコーナーリングからパイロンスラロームセクション、さらにサイドブレーキを使ってのフルターンと、ドライビングの様々な要素が詰め込まれている。2回の走行前には慣熟歩行が行われ、各選手は走行のイメージを作り上げて本番に臨む。

ジムカーナ競技の最高峰に位置するのが、全国を転戦する全日本ジムカーナ選手権。2016年は8戦のカレンダーで、最終戦の後にはJAFカップも開催。車両の改造範囲に応じて5つの部門が設定され、さらにエンジン排気量や駆動方式を加味して12のクラスを設定。近年は改造範囲の狭いPN部門が人気で、毎戦熾烈な戦いが演じられている。


タイヤ・インフォメーション

全日本ジムカーナ選手権において、ヨコハマタイヤ勢の走りを支えているのが「ADVAN NEOVA AD08R」、「ADVAN A08B」、「ADVAN A050」だ。PN部門とAE部門については、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のラベリング規格で転がり抵抗C以上およびウェットグリップd以上、またはヨーロッパのグレーディング規格で転がり抵抗F以上およびウェットグリップE以上のタイヤであることが定められている。

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競技で使用できるタイヤの本数は、PN/N/SA/AEの各部門については全日本統一規則で最大4本と定められている。軽量コンパクトから4輪駆動のハイパワーターボまで多彩な車種が各クラスに参戦しているが、2015年の選手権ではPN4クラスで三菱・ランサーエボリューション、N2クラスでマツダ・RX-7、SA1クラスでホンダ・シビックを駆るユーザーがチャンピオンを獲得。駆動方式を問わず、優れたパフォーマンスを実証する結果となっている。

ジムカーナは舗装路面での戦いとなるが、コースは時間にして90秒ほどの短いもの。その中で1000分の1秒単位で速さを競い合うが、停止状態からの全開加速が求められる“ゼロ・スタート”の瞬発力も勝敗をわける鍵となる。タイヤウォーマーの使用は禁止されているので、スタート時に如何に大きなグリップを素早く得られるかがポイントとなるが、この点でもヨコハマタイヤが見せるポテンシャルには定評があるところだ。

UPDATE : 29.Feb.2016