2015年で62回目の開催を数える、歴史あるモータースポーツイベントがマカオグランプリ。例年通り、11月の3週目にマカオの一般公道を封鎖したストリートコースを舞台にして4輪/2輪あわせた多くのレースが開催され、この週マカオはレース一色に染まる。その中でメインレースと位置づけられるのがF3で、FIAインターコンチネンタルカップのタイトルもかけられている。
F3はFIA(国際自動車連盟)の規定に沿った車両を用い、世界各地でシリーズが展開されている。もちろん日本の全日本F3選手権も、そのうちのひとつだ。そんな各シリーズで優秀な成績をおさめた選手が、グランプリウィークにはマカオに集結する。そして、ここで戦われるF3は“世界一決定戦”とも呼ばれるように、それぞれの選手がプライドと将来への飛躍をかけて戦うのだ。事実、歴史を紐解くとF3がマカオで開催されるようになった初年度を制したのはアイルトン・セナ選手。以降、このマカオグランプリでの好成績をバネにして、F1へと飛躍を遂げた選手も数多い。
マカオのレース、それはエキサイティングかつチャレンジング。常設サーキットコースとは異なり、エスケイプゾーンは皆無でワンミスがクラッシュにつながる。全長6kmを超えるコースは海側のハイスピード区間と山側のテクニカル区間に大別出来るが、山側の入り口となるリスボアコーナーはクラッシュの名所としても知られているほどだ。また、ストリートならではの路面、アンジュレーションや粗い舗装、これらを攻略することも飛躍を狙う若手ドライバーには求められる。
マカオグランプリでF3が開催されるようになった初年度から現在まで、33年にわたってワンメイクタイヤを供給しているのがヨコハマタイヤ。もはやマカオグランプリにヨコハマタイヤは、無くてはならない存在であると言っても過言ではないだろう。前述の通り多くのF1ドライバーを輩出しているマカオ、アイルトン・セナ選手もヨコハマタイヤでマカオを戦い、F1へのチケットを手にしたのである。
UPDATE : 27.Feb.2015