2015 JKC KF Div. Round 1&2 Report

【全日本カート選手権 KF部門 第1戦&第2戦/もてぎ・北】

雨の開幕戦で圧倒的な速さを見せた三村壮太郎選手、
ヨコハマタイヤが全日本カートKF部門で初優勝を飾る!!

JKC KF Division Round 1&2

開催日 2015年4月4日-5日
開催場所 ツインリンクもてぎ・北ショートーコース
(栃木県)
天候
路面 ウェット
決勝周回数 26周
参加台数 23台 (ヨコハマタイヤ装着車 2台)
2015 JKC KF Div. 第1&2戦

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2015年・AUTOBACS全日本カート選手権KF部門が4月4日、5日の2日間、栃木県のツインリンクもてぎ 北ショートコースで幕を明けた。レーシングカートの国内最高峰に位置するのが全日本カート選手権KF部門で、ドライバーのみならずチーム、シャシーメーカーやエンジン、タイヤメーカー同士が、名誉をかけた熾烈な戦いを繰り広げている。

開幕戦には23人がエントリー、そのうちヨコハマタイヤユーザーは2名。タイヤ開発を担当して6年目の三村壮太郎選手(MAD-CROC・TM)、今期よりタイヤ開発を担当することになった清原章太選手(CRG・TM)が参戦する。ライバルを見ると昨年の全日本チャンピオンを筆頭に多くの強豪が名を連ね、ハイレベルな戦いが予想された。

2Day開催となった今大会は土曜日にクオリファイリングプラクティス、第1戦の予選まで行われた。ドライコンディションで始まったクオリファイリングプラクティスでは、三村選手が5番手の好位置につける。

続いて行われた予選ヒートでは、ポールスタート選手が早々にマシントラブルで戦線離脱してしまう波乱もある中、5番手から着実に順位を上げたのは三村選手。「オフのタイヤテストで手ごたえがあった」との言葉通り、戦闘力の増したヨコハマタイヤはヒート後半もラップタイムが落ちることなくトップと0.3秒差の2位で予選ヒートを終える。

明けて日曜日は、前日とは一転してウエットコンディションとなった。朝に行われた公式練習は、前日の好調に続きレインコンディションでもトップタイムの三村選手、2番手には清原選手が入りヨコハマタイヤ勢のワン・ツーで決勝への期待が膨らむ。

26周でおこなわれる決勝はポールポジションからスタートのハンリー選手のホールショットで幕を明けた。そのハンリーに対し7番手から勢いをつけ襲いかかったのは澤田選手、2周目にはヘンリー選手をかわし一時は3秒ほどのギャップをつける。

その澤田選手をファステストラップを塗り替えながら徐々に追い詰めたのが三村選手、「決勝はNEWタイヤを選択し皮むきに時間がかかったがレインタイヤの性能の高さを信頼していた」と話すようにタイヤのポテンシャルを遺憾なく発揮してトップを奪うと、最後は2位以下に約4秒の差をつけてウィニングチェッカー。ヨコハマタイヤが全日本カート選手権に参戦して8年目で待望の初優勝を獲得した。

-第2戦の予選では、阪口選手が好スタートを切り3周目までトップを守る、だがそれも、第1戦優勝の勢いに乗る三村選手の前には及ばず、ただ一人41秒台のファステストラップに入れる速さで決勝ポールポジションを獲得する。

迎えた第2戦決勝は、三村選手がホールショットを奪うと、そのまま2位以下を引き離し独走態勢に持ち込んだ。そのまま優勝かと思われたが、路面コンディションが徐々に回復してきたこともあり、惜しくもハンリー選手の先行を許してしまった。しかし三村選手も2番手のポジションを堅守して周回を重ね、連勝はならなかったものの2戦連続で表彰台を獲得した。

DRIVER VOICE

三村壮太郎 選手 [MAD-CROC Karting]

【今回の成績 : 第1戦 優勝 / 第2戦 2位】
昨年までも一発のタイムは十分出ていましたが、レースではなかなか結果を出せなかったので、今シーズンの開発目標を明確に掲げてタイヤのポテンシャルアップを図りました。ドライタイヤの感触がすごくよかった半面、データーの少なかったレインタイヤの不安があり、土曜日の段階では、ドライでレースをしたいと思っていましたが、日曜日朝の公式練習のタイムをみてレインタイヤへの不安はまったくなくなりました。NEWタイヤで決勝に挑んだのですが、序盤は皮むきに時間を要してしましたがタイヤの高い性能を信頼していたのでレースをコントロールしてタイヤを労わりながら走ることができました。ヨコハマタイヤがKF部門に参戦して8年目、自分が開発に携わって6年目、ついに優勝することができました。ヨコハマタイヤでの初優勝を飾れたことが本当にうれしいです。

清原章太 選手 [ADVAN HIROTEX]

【今回の成績 : 第1戦 6位 / 第2戦 14位】
レインタイヤへの心配がありましたが、公式練習2番といういいタイムだったので安心しました。予選で行き場を無くしてしまいリタイヤという結果になってしまったので、決勝ではしっかりと順位をあげることを目標に挑みました。目標通りに順位を上げ、ポイントをとることができたのはよかったと思います。ただ、目指すのは勝つことなのでもっと求めるものはあります。同じヨコハマタイヤの三村選手が優勝したことはうれしいですが、自分が同じマテリアルで勝てなかったのはとても残念です。