About SUPER GT


2005年に、それまでの全日本GT選手権を発展させるかたちで発足したSUPER GTも、11年目のシーズンを迎える。国内で最も集客力のあるレースシリーズであり、トップドライバーたちの競演を観るために、SUPER GTへと足を運んだという経験をお持ちの方も多いことだろう。2015年は全8戦のカレンダーで、そのうち1戦は昨年初開催されたタイのチャーン国際サーキットが舞台となる。レースは2人~3人(長距離レースでは最大4人)のドライバーが、1台のマシンをリレーしてチェッカーを目指す。

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参加車両はGT500とGT300、ふたつのクラスに分類される。GT500は自動車メーカーが三つ巴の戦いを演じているが、2014年からは車両規定の多くの部分についてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)との統一化が図られた。ただしエンジンは例外のひとつで、GT500では全日本選手権スーパーフォーミュラと共通の、排気量2,000ccの4気筒直噴ターボエンジンが使用されている。

GT300クラスは、現在ではFIA-GT3車両が中心的な存在となっている。独自規格であるJAF-GTも含めて参加車種のバラエティが豊かなことが特徴であり、個々の車種が持つ個性、そしてコースやコンディションの得意不得意も勝敗を決する要素になることが多い。GT500はいわゆるプロドライバーで占められるが、GT300はプロからジェントルマンドライバーまで参加者層の幅も広く、近年では海外進出を視野に入れた若手育成の場としても注目されている。


タイヤ・インフォメーション

GT500クラスではKONDO RACINGの日産GT-Rと、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHのレクサスRC Fがヨコハマタイヤを装着。GT300クラスでは2014年のチャンピオンに輝いたGOODSMILE RACING & TeamUKYOのBMW Z4を筆頭に、多くのマシンがヨコハマタイヤをチョイスしている。

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タイヤはドライ路面用の溝が無いスリックと、ウェット路面用に溝が彫られたレインを用意。前述の通りSUPER GTはタイヤメーカー同士の戦いも熾烈であり、大会毎にコースや時期に応じたタイヤが用意されている。

1大会で使用できるタイヤの本数は、上限が規則で定められている。スリックタイヤについては、予選から決勝を通じて24本(6セット)とされており、そのうち予選のQ1、Q2では各1セットのみ。そのうちのいずれか(Q2不進出の車両はQ1で使用したもの)を、決勝スタート時に装着していなければならない。なお、鈴鹿1000kmのように決勝距離が長いレースでは、別途上限本数が定められることとなる。

UPDATE : 27.Feb.2015