2014 JAF-CUP Gymkhana Report

【2014年 JAF CUPジムカーナ/エビス】

2014年のJAFカップは初開催となるエビスが舞台、
ヨコハマタイヤ勢はADVAN 050を装着する選手が4つのクラスを勝利!!

JAF-CUP Gymkhana

開催日 2014年11月8日-9日
開催場所 エビスサーキット
(福島県)
天候 曇り のち 雨
路面 ドライ ~ ウェット
参加台数 175台
(ヨコハマタイヤ装着車 45台)
2014年 JAF-CUPジムカーナ

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JAFカップオールジャパンジムカーナ/JMRC全国オールスタージムカーナは、毎年シーズンの最後に催される特別な1戦だ。全国8地域で開催されるJAF地方ジムカーナ選手権のシリーズ上位選手と各地のJMRCからの推薦選手、そして全日本ジムカーナ選手権の上位選手らが集い、文字どおり日本一を決める。今年は全日本戦を含めても最多台数となる総勢177台(うち2台は不出走)が集まった。

今年の会場である福島県二本松市のエビスサーキット西コースは、JAF公認競技は初めての開催である。今回の大会も当初は仙台ハイランドレースウェイの予定だったが、8月をもってサーキット営業を終了することとなったために、JAFコース公認を新たに申請し晴れてJAFカップ開催の運びとなった。なお、すでに2015年も全日本戦を開催することが決定している。

初のジムカーナ開催となるエビスサーキットに設定されたコースは、ピットロードからスタートし、1コーナーから2コーナーにかけての島を周回。ホームストレートとバックストレートの間のショートカットを抜け、ホームストレートに戻って180度および360度ターンをこなしてフィニッシュという設定だ。コース全体に傾斜がついているため、アクセルワークやラインどり次第で大幅にタイムをロスしてしまう可能性もある、チャレンジングなコース設定となっていた。

天候は決勝日の午前中こそドライだったものの、午後のレディースクラスから徐々に雨が降り始め、PN1クラス以降はほとんどのクラスで第1ヒートのタイムで勝敗が決することとなった。さらに気温も午前中は10度以下、日中でも15度を下まわるほどの気温だった。

N2クラスは、全日本シリーズランキング7位の関口大悟選手が素晴らしい走りを披露。第1ヒート、低温時から優れたグリップ性能を発揮するADVAN A050 G/2Sコンパウンドを装着した関口選手は、2位以下に1秒以上の差をつけトップで折り返す。第2ヒートは完全なウェット路面で各車ともタイムアップできず、関口選手が自身初のJAFカップ制覇を成し遂げた。

SA1クラスは、第1ヒートで東北地区SA1クラスにおいてシリーズ2位の大原史行選手がトップタイムをマーク。路面温度はかなり低かったものの、FF車ということで早く発熱するフロントにADVAN A050のG/Sコンパウンド、リヤにはG/2Sコンパウンドを装着し、嬉しいJAFカップ初優勝を成し遂げた。

SA2クラスは、全日本シリーズ8位の高橋陽介選手が、第1ヒートにADVAN A050のG/2Sコンパウンドが威力を発揮する極低温になると予想し、それが見事に的中。第1ヒートでマークしたトップタイムでJAFカップ初優勝を勝ち取った。

また、SA3クラスは佐柄英人選手が東北SA3クラスチャンピオンとして出場。第1ヒートにADVAN A050のG/2Sコンパウンドを装着して優勝した。東北ジムカーナ選手権では規定によりADVAN NEOVA AD08Rを使用している佐柄選手だが、同じヨコハマタイヤのADVAN A050でも違和感なくアタックし優勝できたという。

そのほか、PN1クラスでは中部チャンピオンの星野潤選手が2位に入賞、PN4クラスでは全日本4位の新井範正選手が2位に入賞するなど、初開催のエビスサーキット西コースで多くのヨコハマタイヤユーザーが活躍を見せる結果となった。

DRIVER VOICE

関口大悟 選手 [ADVANエナペExigesy]

【今回の成績 : N2クラス 優勝】
過去にはヴィッツで全日本N1チャンピオンを獲得しましたが、JAFカップは獲れていませんでした。ぜひ欲しかったタイトルなので今回勝つことができて非常に嬉しいです。今回は路面温度が低かったり強豪選手も出場していたりと厳しい戦いでしたが、ADVAN A050のG/2Sコンパウンドを装着し、すべての要素がうまく噛み合いました。特に第1ヒートの優勝タイムをマークした走りは自分でも良かったと思っています。

大原史行 選手 [ADVAN KYBシビックRAC]

【今回の成績 :SA1クラス 優勝】
今回の優勝はいろいろな方にアドバイスをいただいたおかげです。このコースは初めて走りましたが、自分としては今年一番の走りができました。全日本戦にも出場していますが、今年はそちらの成績が今ひとつでしたので、その点でも今回JAFカップを獲得できて良かったと思っています。タイヤの選択もうまくいきましたし、ヨコハマタイヤの性能の高さを改めて感じた戦いでした。JAFカップに出場したのは4回目ですが、初めて勝つことができて嬉しいです。

高橋陽介 選手 [ADVAN WMエボNTL RX7]

【今回の成績 :SA2クラス 優勝】
JAFカップは以前から欲しいタイトルでしたし、自分の目標でもありました。ですから今回の優勝は非常に嬉しく思っています。特に初出場で初優勝できたことは自分としても大きな自信になりました。今回は1週間前から勝つことだけを考えて準備してきましたし、これまでの経験をすべて出し尽くすつもりで走りました。タイヤも事前に練習に来てテストをして、今日の気温なら絶対にADVAN A050のG/2Sコンパウンドがマッチすると思っていましたが、それも功を奏したのだと思います。

佐柄英人 選手 [マルイCL☆SMランサー]

【今回の成績 : SA3クラス 優勝】
日頃参加している東北ジムカーナ選手権ではADVAN NEOVA AD08Rを使用しているのですが、今回はADVAN A050を使用するということで、1カ月前から練習しました。ただ、同じヨコハマタイヤということもあり、タイヤの性格が似ているということで、違和感なく走ることができました。JAFカップの出場は4回目ですが優勝は初めてでしたので非常に嬉しいですし、両ヒートでトップタイムをマークできたことにも満足しています。

星野 潤 選手 [アドバン TOLAP スイフト#6]

【今回の成績 :PN1クラス 2位】
今回は初開催のコースなので難しいだろうと予想していました。僕が難しいと思っている場所は他の選手も同じ、というくらいに思っていて、どこかで1カ所ミスをするとそれが尾を引くだろう、という気持ちはあったんです。なので、中部ジムカーナ選手権で1年間使い慣れたADVAN NEOVA AD08Rを履いて、いつものように走れたのが良かったのだと思います。

新井範正 選手 [ADVAN リジット α ランサー]

【今回の成績 :PN4クラス 2位】
今回は好成績を残すためにもADVAN NEOVA AD08Rの新品タイヤを4輪に装着して挑みました。今回の路面温度は非常に低かったのですが、それでも高いグリップを発揮してくれました。タイヤを信じて高いスピードを保ったコーナリングをしても、しっかりとグリップしてくれたことが好成績につながったのだと思います。本当は第2ヒートもドライ路面で走ることができれば逆転できていたかもしれない、と思わせるほどの高い性能を発揮してくれました。

FEATURED DRIVER

■PN1クラス : 大脇 理 選手

今回、PN1クラスに関東地区のPN1クラスチャンピオンとして参加してきたのが大脇理選手だ。ジムカーナ歴は10年ほどで関東ジムカーナ選手権も5年目だが、今年は自身初めての地区戦チャンピオンとなった。

「自分はジムカーナを始めた時から、全日本 PN4チャンピオンの岡野博史選手が所属しているアルファでマシンメンテナンスを行っています。その頃からずっとヨコハマタイヤで、最初はADVAN NEOVA AD07をSW20 MR2に装着して参加していましたが、AD08やAD08Rが発売されるたびにグリップ性能の高さには驚きました。自分の師匠は岡野選手だと思っていますが、ADVAN NEOVAはドライバーを育てるタイヤだと言われていますし、自分もADVAN NEOVAを使うことでスキルアップして来られたと思います」

来シーズンも関東ジムカーナ選手権のPN1クラスで連覇を狙うと語る大脇選手。いずれ全日本戦でも活躍したいと夢を語ってくれた。ぜひその夢が実現するように期待したい。

TECHNICAL INFORMATION

今回JAFカップ初開催となったエビスサーキット西コースは、比較的路面の表面が粗くタイヤへの攻撃性が高い路面となっている。タイヤの摩耗もやや大きい傾向だが、ドライ路面だった第1ヒートでは路面温度が10度を切るなどかなり低い状態だったものの、ADVAN A050を使用するFF勢はフロントに中・高温域にマッチするG/Sコンパウンド、リヤに低温向けのG/2Sコンパウンドを装着する選手が多く見られた。
また、リヤ駆動車では4輪にG/2Sコンパウンドを装着する選手が多く、マシンの特性やバランスを考慮してその選択肢が最も適正だったと思われる。結果的にADVAN A050を使用する4クラスも制覇という好成績につながったと言えるだろう。