ADVAN Sport V107

ADVAN Sport V107の本領を
MAGARIGAWAで堪能する。

2026.2.5

YOKOHAMA/ADVANのグローバルフラッグシップタイヤであるADVAN Sport V107。今回は唯一無二のスケールと世界観を誇るプライベートドライビングクラブとして注目を集める“THE MAGARIGAWA CLUB”を舞台に3台の最新鋭スポーツカーを走らせ、その奥に秘めた真髄に迫る。

Words:髙田興平 / Ko-hey Takada

Photography:安井宏充 / Hiromitsu Yasui

撮影協力:THE MAGARIGAWA CLUB (https://magarigawa.com/jp/

性格の異なる最新鋭マシンで
MAGRIGAWAを駆け抜け見えた世界

「ADVAN Sportの“スポーツ”の意味は奥が深いよね。YOKOHAMAが考えるスポーツタイヤの理想像としての幅と奥行きがそこに感じ取れる。今日乗ったレクサスISの新型モデルとの相性もよくって、コンフォートからファン(ハンドリング性能)に至るまで現代的なバランス性能に優れたタイヤではあるけれど、その芯にはADVANらしいスポーツ精神がしっかりと貫かれていると改めて確認できた」

日本のみならず世界中のマニアックかつハイエンドな“走り好き”たちのために作られた唯一無二のプライベート・ドライビングクラブ。“THE MAGARIGAWA CLUB”の屋内型ピットレーンに設けられたサロンスペースで、織戸 学は満足げな表情でADVAN Sport V107をそう評した。

レクサスが世界に誇るスポーツセダン、ISの新型モデルでMAGARIGAWAドライブ。テスターはお馴染みの織戸 学。レクサスIS新型モデルは新たな電動パワーステアリングの採用によるリニアなステアフィールが実現されたほか、従来型の4倍以上とされる減衰力応答性をもつ可変サスペンションも採用され、さらなる安定化とショック低減の両立が図られている。ADVAN Sport V107(F: 235/40ZR19 (96Y) / R: 265/35ZR19 (98Y))のしなやかさと剛性感とが高次元で両立した乗り味とのマッチングも良いと織戸は評した。ホイールはADVAN Racing RZ-DF2(F: 19×8.5J / R: 19×9.5J)を合わせる。

「実際、ボクたちは今日さまざまなタイプのスピードマシンにADVAN Sport V107を履かせてその性能の本質を探らせてもらいました。レクサスISの新型モデルにポルシェ・タイカン・ターボGTのヴァイザッハ・パッケージ。そして、フェラーリSF90スパイダー。プレミアムなスポーツサルーンに新世代の超性能4ドアBEV(※バッテリーエレクトリックヴィークルの略)、そしてリアルスポーツの“頂(いただき)”に至るまで、ADVAN Sport V107がどのカテゴリーであっても満足のいくパフォーマンスを見せてくれたことは、正直驚きでもありました」

織戸に続きそう語るのは青木龍一。若い頃はドリフトで走りの腕を鍛え上げ、プロゴルファーとして活躍したのちに好きが高じてクルマ関連の事業を興した実業家であり、今回持ち込んだ愛機はタイカン・ターボGTヴァイザッハ(0→100km/h加速僅か2.2 秒!のモンスター)という、かなりの“カーマニアック”でもある。

システムトータルで1000psを誇るポルシェの最先端BEVであり、0→100km/h加速がわずかに2.2秒という驚速ぶりで世界中のスピードフリークスたちを圧倒しているタイカン・ターボGT・ヴァイザッハ・パッケージ。4ドアセダンでありながらリヤシートを排したスパルタンな2シーター仕様というところにも、従来の常識を覆す“ぶっ飛んだ世界観”を感じずにはいられない。テスターは車両オーナーでもある青木龍一。足元にはADVAN Sport V107(F: 265/35ZR21 (101Y) / R: 305/30ZR21 (104Y))、ホイールはADVAN Racing GT(F: 21×9.5J / R: 21×11.5J)を組み合わせる。

そしてもう一人、かつて“フェラーリ王子”としてシーンを華やかに彩り、数多の“名馬”を手懐けながら本格的なレース活動にも挑んだことで知られる青山光司も、今回の企画にゲストとして参加をしている。愛機はもちろん、フェラーリだ。

「SF90はフェラーリ初のプラグイン・ハイブリッドモデルで総合的なパワーは1000psを超えます。もちろん現代的な制御があるので暴れ馬という性質ではないですが、それでもしっかりとフェラーリ製のリアルスポーツらしい上質ながらもソリッドな刺激までを秘めた乗り味があって気に入っています。最近は初心に戻ってレースにも復帰して、2024年からフェラーリ・チャレンジに参戦しています。レースで結果を出すために日々の練習は当然不可欠なので、織戸さん主宰のパークトレーニングにも参加させてもらっていますが、その際にBMW M2に履かせているADVAN A052のスポーツタイヤとしてのインフォメーション性の豊かさに魅了され、いまではすっかりYOKOHAMA/ADVANのファンになりました」

フェラーリのプロダクションモデル初のプラグイン・ハイブリッド機構を採用したSF90。V8エンジンと3基の電気モーターによる総出力はシステム最大で1000cv(1000ps)を発生。最高峰のリアルスポーツとしてのウルトラハイパフォーマンスを秘めながらも、スパイダー(オープンモデル)の流麗さまでも備える究極の1台である。テスターはこの車両のオーナーでもある青山光司。これまで数多の名馬を飼い慣らしてきた究極のクルマ趣味人である。

ともあれ、SF90もタイカン・ターボGTも共に1000ps級のモンスターマシンだが、それでもADVAN Sport V107とのマッチングに不足感を覚えることはなかったのだろうか?

「タイカンに標準で装着されている欧州製のスポーツタイヤに比べて、ADVAN Sport V107には明確なしなやかさを感じます。もちろん単に柔らかいということではなく、タイヤそのものの剛性感は高い。個人的な印象として、剛性感としなやかさの両立が出来ているタイヤは意外なほど少なく、より正直に言えば最近の欧州製のスポーツタイヤにはプロスペック的なスイートスポットの狭さ、いわばある種のピーキーさを感じることも多い。その点、ADVAN Sport V107には表面がしなやかであるからこそのグリップに対するインフォメーションの掴みやすさがあって、それがスポーツドライビングの安心感に繋がっていく印象がある。加えて2.4トンもある車重に対しても音を上げることなく、しっかりとタイヤの芯から支えてくれている印象があるところにも、好感がもてますね」と青木。

そして青山も同じく、ADVAN Sport V107への好印象を述べてくれた。

「日常的なドライビングにおいてもこのタイヤには好印象の方が強いです。まずスポーツタイヤとして何よりも静か。これはロングドライブをする際にはとても大切な要素で、タイヤ自体が静かであることはドライバーに対する疲れの軽減にも繋がります。それでいて、サーキットのようなシチュエーションでスポーツ走行をしてもそこに不足感を覚えることがない。実際、タイムを真剣に削るようなより攻め込んだ領域ともなれば話は別ですけれど、MAGARIGAWAのようなコースでスポーツ走行を楽しむには十分なパフォーマンスを発揮してくれます。自宅のガレージから走ってきてスポーツ走行を楽しみ、走行後はそのまま快適なフィーリングと共にガレージまで帰ることができる。フェラーリにYOKOHAMA/ADVANのタイヤを履くイメージはこれまであまりなかったですけれど、ボクはこれから積極的に選びたい。それくらい、SF90のようなリアルスポーツに対しても良いバランスを感じさせてくれる上質なスポーツタイヤだと感じました」

カーライフの幅が
より豊かな広がりを見せる

「ADVAN SportはYOKOHAMA/ADVANのグローバルフラッグシップタイヤという位置付けで、マーケットではどちらかというとコンフォートでプレミアムというイメージが強いのだけれど、今回MAGARIGAWAを走って改めて、スポーツ性能の側面でもかなりハイレベルであることが確認できた。乗り心地が良くて静粛性やウェット性能にも優れたタイヤは、トレッドパターンの縦方向のバランスが整っている分、サーキット走行などで生じる横方向の強いグリップでは一線を越えるとヨレやすい傾向が多い。でも、V107にはそれがない。攻め込んでみてもあくまで素直に、オンザレールと表せる安定した高速コーナリングを実現してくれる。そしてもうひとつ、運転していて“気持ちいい”と素直に思えるタイヤであるところも素晴らしい。硬すぎずしなやかな手応えで、タイヤが路面を捉えるインフォメーションも豊かだから操る楽しさが存分に感じ取れる。そして何より、この感覚を幅広いカテゴリーの車種で味わえるところも、ADVAN Sport V107の大きな魅力だと思うな」

織戸がそう評する通り、ADVAN Sport V107の“守備範囲”は実際にかなりの幅と奥行きを持っている。今回のラインナップはもとより、より重量級のハイエンドSUVモデルからの支持も厚い。さらには新たに17インチサイズもラインナップされたことで、ヤングタイマー世代(ネオクラシック)のモデルに履かせることが叶ったことも朗報だ。

「タイカンの他にもBNR34 GT-RにYOKOHAMA/ADVANのNEOVA AD09を履かせていますが、いつも感じるのはタイヤとドライバーとの距離の近さ、いわばしっかりと対話ができる感覚があるということ。そして今回、ADVAN Sport V107をMAGARIGAWAで試して改めて感じたことは、その対話の幅と奥行きがさらに広く、そして深いということでした。現代のスポーツカーはトータルバランスに優れていることが条件ですが、ADVAN Sport V107もまさに、そのトータルバランスをしっかりと体現したスポーツタイヤだと思います」と青木。

そして、クルマ趣味を極めた青山光司のこの言葉にこそ、ADVAN Sport V107の真髄が感じ取れた気がする。

「オンとオフの双方で信頼できるタイヤ。ADVAN Sport V107を履けば、カーライフの幅がより豊かな広がりを見せると思います。今回はそういうタイヤに出会えたことが自分にとっての大きな収穫でした。さまざまなタイプの走り好きの皆さんに、自信をもっておすすめしたいタイヤですね」

(文中敬称略)

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