2020年11月7日
ショップブログ
スーパースポーツの行き着く先
元々は弊社社員のご紹介で来て頂くようになったM様。
一番最初のご注文が何だったか昔過ぎて忘れてしまったけど、以降何故かとても僕を買ってくださり定期的に来て頂く営業車(クリーンディーゼル)のオイル交換の折々に、いろいろなご相談を受けては、何かしらの商談が成立したりしてます。
いつかも、軽トラにあるショップブランド品をご希望されたのですが、業販価格とショップ直売価格に差がなく、うちで買うより直接買った方が安いですよ言ったら「こちらで買いたいので、少々高かろうが問題ないので注文しておいてください」と言ってくださったり、この仕事に就かなければ想像する事も無かった商売というものの哲学を学ばさせて頂いています。
それで、今回も半年くらい前から何度か相談していた案件だったんですが・・・
曰く、最近中古で買ったBMW M3のタイヤが、めちゃくちゃベトベトなグリップで、小石噛みまくってしょうがない。溝があるけど経年劣化もしてることだし、もう少し大人しめのタイヤに替えたいというご希望です。
今のM3っていうと、ついてるタイヤはミシュランのスーパースポーツなんですが、これってそういうグリップするタイヤなんですね。てっきり、昔この手のスポーツカーのOEタイヤのド定番だったポテンザRE050くらいなもんだろうと思ってたんですが、どうもそうではないらしい。コンパウンドが超柔らかいらしい。(M3のOEが特別なんでしょうか?)
その結果、グリップがもう凄いらしい。ブレーキなんかも超凄いらしい。
で、いろいろとあーでもないこーでもないと検討してたんですが、最終的にアドバンスポーツV105に落ち着きました。
フロント265/30R20 リア285/30R20。このサイズはヨコハマではV105しか前後揃いません(笑)

フロント 265/30ZR20 ADVAN Sport V105
リア 285/30ZR20 ADVAN Sport V105
前後異径です(ホイール径は一緒ですが、タイヤ外径がリアの方が大きい)

抜き取り作業で油断ならないタイヤなので、”転ばぬ先の杖”な小技をそこかしこにしかけています。
こういった「間違ってもミスをしない」対策は、豊富な経験をもつタイヤ専門店ならではです。

そしてタイヤ交換が終った後、M様が「是非一度乗ってみて! Kさんなら凄さがわかると思う。何かあっても大丈夫!! これ誰が乗っても出る保険入れてるから!!」
とかおっしゃられまして。いやぁ、なんかもう信頼が重い(笑)
車好きなMさんとは、よくそういう話はしますけど、僕はドラテクはからっきし駄目ですよと何度か伝えてるはずなんですが、どうも上手く伝わってないような気がします。
でもまぁ、そこまで言っていただいているのに、せっかくのご厚意を無碍にするのもあれですし、見計らったかのように、お店が落ち着いた時間帯に来て頂いたので、タイヤ新調後にMさんに横に乗ってもらってちょろっと運転させてもらってきました。正直興味深々でしたし(笑)
......速ぇええええええええ!!!!!!!(; ・`д・´)
同じBMWでも、昔うちにあったE60の545iも速かったけど、これはもうちょっと次元が違う。
ブレーキも少しだけ試させて頂きましたが、ちょー止まります。
(でも、ちょっとブレーキのグリップは物足りないですね。ADVANならA052を入れてブレーキ試してみたいです。このサイズは無いけどw)
あと何かもう、エンジン回転がめっちゃ吹け上がるし、後ろから聴こえてくる音も凄い。
Mさんをして「何でこのマフラーが車検に通るの?」というくらいのエギゾーストサウンドが響きます。
隣のMさんが色々解説してくれて、色々なボタン操作をしてくれるんですが、シフトアップをどこまで回すか何かも3段階で調整できて、一番過激なモードにするとめちゃくちゃ上まで引っ張って、そりゃもう凄いことになるらしいんですが....
「VSCの類がオフになります」
絶対止めましょう(`・ω・´)
・・・しかしまぁ、こんなもの高速道路で乗ったら、やばい速度出したくなってしまうのも頷けます。
絶対に出しちゃいけないんですが、出したくなります。この手のハイテクスーパースポーツの誘惑は。
この夏、湾岸でポルシェが引き起こした痛ましい事故。世間の記憶もまだ新しいですが、あの事故を起こした車は911GT2だったそうです。
911GT2というのは、とんでもないスーパーマシンであることで有名です。そのやばさは間違いなくこのM3以上です。
かつて、時速200km/h超だとか300km/hだとか200マイルだとかの超高速域の世界は、ガッチガチにフルチューンした改造車を、谷田部のような高速試験コースに持ち込んで、プロのドライバーが命がけで挑んで初めて踏み込むことのできた領域でした。
(余談ですが、昔当店にいたスタッフGのお父さんが日本車で初めて谷田部で200マイル出したらしいですよ。たしかソアラで)
それが今では、誰でもハンドル握ってアクセル踏めば容易く到達できる車が(お金さえあれば)買えるようになってしまいました。
「最新のポルシェが最良のポルシェ」という有名な格言がありますが、かつて世界中を驚かしたポルシェ959の登場から30年・・・
その進化を止めることのなかった世界一有名なスポーツカーは、もはや公道ではただひたすら息苦しいだけのモンスターになってしまった感があります。
そして959と同じ時期に世に登場したBMW M3。こちらもやはり30年間の進化の果てに、もはや公道ではその力の半分すら発揮できません。というか、発揮させちゃいけません。
最近、関東の方で続々と高級スポーツカーオーナー向けのサーキットの建設がはじまっているようです。
【日本のセレブ専用サーキット】なぜ房総半島ばかり? ポルシェに次いでフェラーリやランボも その理由は
https://www.autocar.jp/news/2020/08/18/555474/
公道では100km/hまでしか出せ無いこの国で、200km/h超出して初めて真価がわかるような車をこれからも売ってゆくためには、車だけではなく車を走らせる場所も用意することになるのは、必然なのかもしれません。

ちなみに、このクラスの車になってくると、タイヤ選択は命に関わるので絶対に妥協してはいけません!
昔ではありえなかったハイパワー車がこんな風に公道を平気な顔して走っていられるのは、車両の電子制御のおかげもありますが、タイヤの性能が担っている分も非常に大きいです。
その点、ADVAN Sport V105はM3の兄貴分であるBMW M5の純正タイヤにも採用されているほど評価が高いタイヤですので、安心して乗っていただける事ができますね。








