2021年6月5日
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明日6月6日は作家・氷室冴子の命日
1年前の6月6日も取り上げましたが、明日で作家・氷室冴子の没後13年ということになります。
氷室氏の詳しくはリンク先のブログ記事をご覧いただくとして、今回は前回語らなかった海きこトリビアを一つ。
全国130万人(推定)の「海きこ」ファンにとっては今更ジローな情報ですが、小説「海がきこえる」には最初に発行された単行本版と後年に発行された文庫版が存在しています。
ですが、実は単行本と文庫では物語世界の時代設定が違ったりします。
とはいえ、ストーリーが変化しているとか、歴史が変わっているとかではなく、とある些細な記述変更が文庫版発行時に行われているのです。
さぁ、それは何だと思いますか?
全国13万人(推定)の文庫版読者はお見通しですよね。
そうです。
ポケベルが携帯に代わってるんです。
つまり、最初の単行本(1993年出版)では登場人物が持っていたものがポケベルだったのが、文庫版では携帯電話(1999年出版)に代わっているので、必然的に里佳子たちがいる時代が連載当時の1990年台初頭から、文庫版発行時の1999年頃に変わっているんです。

正直、青春ドラマに携帯電話を登場させてしまうと物語展開の根底が覆ってしまうと、この頃よく言われていたので、そんな設定変更して大丈夫なのか? と思わないでもありませんでした。
バリバリ平成生まれの皆さんのパパやママが若い頃は、ポケベルが鳴らなくて恋が待ちぼうけしてしまったりしていたんです。 受身専門のポケベルとは違い、携帯電話はいつでも相手を捕まえられるので、この手のラブストーリーにとっては無くてはならない「すれ違い」が成立しなくなる、もしくは非常に難しくなるとされていました。
では、実際そんな記述変更が文庫版「海がきこえる」の登場人物の行動に矛盾を生じさせてしまうか? というと・・・それは皆さん自身の目で確かめてみて下さい(笑)
(ちなみに、作中で登場する流行歌も時代に合わせて変更されてたりします)
この文庫本が発行されてから約9年後、作家 氷室冴子は51歳の短い生涯を閉じました。
もし氷室先生が今もご存命であったなら、今度は東京の街並みでスマートフォンを操作する里伽子なんてものを見ることができたのかも・・・なんて素敵な想像するもいとをかし。








