2021年6月13日
ショップブログ
作業事例 紹介シリーズ 「エンジンオイルの乳化」
店長Kです。
皆さんは、こんな風に白く濁ったエンジンオイルを見たことがありますか?

これはオイルの乳化現象といいまして、エンジンオイルに水分が混ざる事によって発生します。
オイルに何故水分が入るの? といえば、理由はいくつかあります。
まず、日常我々が吸って履いている空気には湿度がありますよね? 湿度があるという事は水分があるということです。
エンジンも空気を吸っているので、この時に水分も取り込んでいます。
そして、そもそもガソリンは燃えれば水になります。
ガソリンを化学的に言えば、炭化水素です。そして、燃えるという事は酸素と結合するということになります。
炭化水素が燃えると、炭素と水素に分離した分子に酸素が結合し、酸化炭素と酸化水素が生まれます。
酸化炭素というとイマイチ馴染みがないかもしれませんが、二酸化炭素と言えば如何でしょう? もう皆さんよくよくご存知のとっても馴染み深い気体ですよね。
そして、もう一つの酸化水素。これもこう言われると馴染みがないですが、これを化学式にしてみましょう。
水素の化学式はHで酸素はOでしたよね?
これが結合した化学式です。もうここまで来たら皆さん気付きましたよね?
H2O
そう、水です。
TVドラマ「翔んだカップル」の主題歌『僕等のダイアリー』や、TVアニメ「みゆき」の主題歌『想い出がいっぱい』を歌っていた男性二人組みボーカルユニットの事では有りません。
排気ガスには二酸化炭素と水が含まれてるんです。
ほとんどの排気ガスはエギゾーストバルブからエキマニを通ってマフラーから外に排出されていますが、一部はエンジン内部に漏れでています。このガスをブローバイガスと呼びます。
そんな風に、エンジン内部には常に水分があるのです。
そして、これが冬などに結露して凝縮し液化した水がエンジンオイルに混ざります。
普通であればエンジンオイルが高温になった時に、この水は揮発してなくなるのですが、エンジンが温まらないうちに車を停めるような使い方を頻繁にされると水分が揮発せずどんどん蓄積していってしまうわけです。
その結果が、この乳化現象となります。
こうなるとオイル性能は著しく低下していますので、早急に交換されたほうが良いですね。

フィラーキャップの裏側に乳化したオイルが付着している事はよくあるのですが、今回のように奥まで乳化したオイルがこびりついているような状態はなかなか見ません。
こうなると、エンジン内部に乳化したオイルがまだまだ残っていそうです。
お車そのものは、まだまだ新しい年式の車で、走行距離も2万kmくらいでした。
そこで、今回はエンジンオイルを使った即席のフラッシングを提案させて頂きました。
フラッシングというのは、エンジン内部の洗浄作業の事を指す言葉で、普通は専用の洗浄液を使ったりするのですが、こんな風に普通のエンジンオイルを洗浄液代わりにすることも場合によっては有効です。
今回の場合、普通にエンジンオイルを抜いてそのまま新油を入れただけでは、エンジン内部に滞留した乳化オイルが新油に混ざってしまいます。
そこで、一度新油を入れて10分ほどエンジンをアイドリングさせてからオイルを抜いてしまい、再び新油を入れればエンジン内部に残っていた乳化オイルは、1回目のオイルに混ざってほとんど摘出され、2回目のオイルを汚す事がないというわけです。
ちなみに、上記画像のオイルはフラッシングの為に入れたオイルを抜いた時の状況です。
透明だった新油が10分でこんなに真っ黒になって帰ってきてしまいました(笑)
この場合のフラッシング代は当店のオイル交換代金と同じなので(2回オイル交換してるだけなので)、とってもリーズナブルです。
即席フラッシングに高価なオイルは不要なので、フラッシングは最安のベースオイルを使用しました。
ご用命ありがとうございました。
■エンジンオイル・エレメント交換&即席フラッシング (トヨタ ライズ)
・即席フラッシング 国産ガソリン車2000cc未満 ¥1,320
・5W-30 SN 鉱物油 国産ガソリン車2000cc未満 ¥2,200
・エレメント交換 ¥1,100
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合計 ¥4,520
おまけ
店長が唐突にぶっこむ懐メロネタを解説するコーナー








