横浜ゴムの技術
得意のゴム配合設計技術により業界をリードする横浜ゴムのコンベヤベルト難燃×超耐摩耗を実現した新商品の採用技術
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石炭や鉱石などを運び、産業界に欠くことのできない“運搬の動脈”として世界中で使われるコンベヤベルト。その原料にはタイヤと同じくゴムやスチールコードなどが使用されており、横浜ゴムが得意とするゴム配合設計技術を駆使した当社の創業事業のひとつです。難燃性や耐摩耗性など様々なニーズに対応し、今や国内シェアNo.1を誇る当社製コンベヤベルトの最新技術をご紹介します。
過酷な環境で使用されるスチールコードコンベヤベルト
コンベヤベルトはポリエステルやナイロンを素材とする帆布を補強材(芯体)とした帆布ベルトとスチールコードを補強材としたスチールコードベルトに分類され、補強材との接着性を高めたコートゴムおよびクッションゴムと補強材を保護するカバーゴムとで構成されます。特に当社は1963年に国内で初めて、耐久性に優れ過酷な環境下で使用されるスチールコードコンベヤベルトの製品化に成功。現在では難燃性に優れた「FLAME GUARD」、省電力性能を高めた「ECOTEX」、耐久性に特化した「Tuftex」など幅広い商品ラインアップを展開しています。
難燃×超耐摩耗の両立を実現した新商品
「FLAME GUARD」シリーズの新ラインアップとして、2023年に発売したのがゴム配合設計技術により難燃×超耐摩耗を両立した「FLAME GUARD SWR-70」です。同製品は製鉄所における焼結鉱・コークス搬送や、石炭火力発電所での石炭搬送を想定して設計したもの。特殊配合ゴムにより、カバーゴムが燃焼した際に不燃性ガスを発生させて酸素を遮断し、酸欠状態にすることで自己消火させます。燃焼試験では一般的なカバーゴムが数秒間で着火し、バーナー除去後も燃え尽きるまで燃焼し続けるのに対し、「FLAME GUARD」のカバーゴムではバーナー除去後に消火し、炎が再現されないことが確認されています。








高耐摩耗ゴム配合技術を活用し、耐摩耗性を大幅向上
製鉄所や石炭火力発電所などの過酷な使用環境では安全性だけでなく、高い耐久性も求められます。「FLAME GUARD SWR-70」は世界トップレベルの耐摩耗性を実現したコンベヤベルト「Tuftex α」の高耐摩耗ゴム配合技術の設計思想を取り入れ、摩耗特性の最適化を図った新配合設計を採用。ポリマーの種類や比率、カーボンブラック、加硫系配合剤を最適化することで、従来品「FLAME GUARD SWR」比で約30%の耐摩耗性向上を実現しました。難燃性と耐摩耗性の両立はベルト交換頻度の削減によるランニングコストの抑制のみならず、予期せぬライン停止リスクの回避といった面でも大きな効果を発揮します。
今後も横浜ゴムでは、運搬物を安定搬送するだけでなく、ゴム配合設計と製品構造の進化を追求し、エネルギー消費の低減、環境、長寿命、防災、安全などお客様が抱える課題に応えた製品づくりを進め、単なる性能向上にとどまらず、現場課題を解決するパートナーとしての価値提供を目指します。

