横浜工業品製造インドネシア(YI-ID)
マリンホースおよび空気式防舷材の生産・販売
敷地面積51,000m2
従業員数168名(2026年5月)
所在地Jl. Mas Surya Negara VIII No.6 Kawasan Industri Terpadu Kabil-Batam Kepulauan Riau Indonesia.
相談・苦情などの受付窓口TEL:+62-778-807-0100 FAX:+62-778-807-0101
社長ご挨拶
玉田 義典
PT. YOKOHAMA INDUSTRIAL PRODUCTS MANUFACTURING INDONESIA(YI-ID)は、高い品質とブランド力を背景に海洋商品分野における市場シェアの拡大を目指し、コスト競争力に優れた海外生産拠点として、インドネシア・バタム島に設立されました。バタム島は、アジア最大級のハブ港であるシンガポールから約20kmの距離に位置しており、国際物流面で優れた利便性を有しています。2016年よりSTSホースおよび空気式防舷材の製造・販売を開始しました。また、2017年からは主力製品であるマリンホースの製造およびインドネシア国内向け販売も開始しています。
当社は品質・環境・労働安全衛生マネジメントシステムの整備にも積極的に取り組み、2016年にISO 9001を取得しました。翌2017年4月にはISO 14001およびOHSAS 18001を取得しています。
さらに、2021年6月には、米国石油協会(API)が定める品質規格「API Specification Q1 9th Edition(API Spec Q1)」を取得しました。この規格は一部の競合他社では未取得であり、YI-IDは本認証の取得により、世界有数の高品質メーカーとして認められています。
これらの国際規格に基づき、安全・環境・品質に関するマネジメントシステムを運用し、継続的な改善活動を推進しています。
これからも、お客さま、従業員、そして地域社会の皆さまからより一層信頼される企業を目指し、さらなる品質向上と事業発展に努めてまいります。
組織統治
組織・体制の見直し
Company Wide Meeting
当社では、社長を委員長とし、人事部長および各職場の代表者で構成されるコンプライアンス委員会を運営しています。毎月、従業員から寄せられる要望やコンプライアンスに関する相談・情報提供の内容を確認し、改善活動に取り組んでいます。
また、毎月開催するCompany Wide Meetingにおいて、企業行動規範、内部通報制度、ハラスメント防止などをテーマとしたコンプライアンス教育を実施しています。
さらに、労使間の協議の場として、労働局の認可を受けたBipartit(労使協議会)を設置しており、毎月1回、または必要に応じて会合を開催し、労使に関する課題について協議を行っています。
Company Regulation(就業規則)については、最新の法令に適合するよう、少なくとも2年に1回の頻度で見直しを実施しています。改定内容については、Bipartitにおける労使協議を通じて事前確認を行い、労使双方の合意のもとで運用しています。
人権
Bipartit Meeting
インドネシアは多民族国家であり、民族ごとに異なる文化や伝統が存在しています。国家の成立以来、多様な文化や価値観を尊重しながら、国民が団結し、一つの国家として発展していくという精神が大切にされています。当社もこの精神を尊重し、人材採用においては、人種、性別、宗教などによる差別を行わず、関連法令を遵守した公正な採用活動を実施しています。また、児童労働をはじめとする人権侵害を認めず、多様な人材が活躍できる職場づくりに努めています。
労働慣行
労働安全衛生
ISO45001登録証
当社では、経営方針に掲げる「人を大切にし、人を磨き、人が活躍する場をつくる」を基本理念としています。この理念のもと、安全衛生をすべての活動の基盤と位置付け、労働災害の防止と、心身ともに健康で快適な職場づくりに取り組んでいます。
また、ISO 45001に基づく労働安全衛生マネジメントシステムを運用し、継続的な安全衛生活動の推進と職場環境の改善に努めています。
従業員への安全教育
当社では、従業員に対する継続的な安全衛生教育を実施し、安全意識の向上と労働災害の未然防止に取り組んでいます。
(1)交通災害防止
多くの従業員がオートバイで通勤しています。そのため、交通災害防止対策の一環として、2017年から安全チームによるオートバイの安全点検を毎月実施しています。
点検では、照明装置、方向指示器、ブレーキ、バックミラー、タイヤの空気圧など、安全な走行に不可欠な約10項目について確認を行い、交通事故防止に努めています。
(2)公開作業観察
隔週、公開作業観察活動を開催し、課長、管理者が作業を観察し、安全・品質等の問題点を見つけ、作業改善、作業手順の見直しなどを実施しています。
(3)消防避難訓練
毎年、火災発生を想定した消防避難訓練を全従業員対象に実施しています。また、夜間操業を想定した避難訓練も行っています。訓練では、火災警報の発報後、構内放送の指示に従って速やかかつ安全に避難できるよう対応手順を確認しています。また、防火推進担当者に対しては、消火技術の習得を目的とした外部講習への参加を継続的に実施し、必要な資格の取得を推進しています。
(4)ロール救出訓練
ロールミル作業は、工場内でも特に危険性の高い作業の一つです。当社では、作業者の安全意識向上と、万一の重大災害発生時への備えとして、3カ月ごとに訓練参加者をローテーションしながら救出訓練を実施しています。
(5)2S活動
2S(整理・整頓)は安全活動の基本であるとの考えのもと、隔週で各職場の点検を実施しています。点検結果をもとに職場環境の改善を進め、2Sレベルの向上と安全で働きやすい職場づくりに努めています。
オートバイ点検
車点検
消火訓練
消火訓練
消防避難訓練
ロール救出訓練
コミュニケーション
YIID Anniversary
当社では、社内コミュニケーションの活性化と従業員同士の交流促進を目的として、毎年、全従業員とそのご家族を対象としたファミリーデーを開催しています。また、イスラム教の断食月(ラマダン)期間中には、断食明けの夕食会(イフタール)を実施し、従業員相互の理解と親睦の深化を図っています。
環境
環境マネジメント
ISO14001登録証
当社は、経営方針に掲げる「社会に対する公正さと環境との調和を大切にする」を基本理念としています。この理念のもと、地球環境の保全に積極的に取り組み、「未来への思いやり」を体現する環境貢献企業を目指しています。
また、ISO 14001をベースとした環境マネジメントシステムを運用し、環境負荷の低減と継続的な改善活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
環境データ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
| 項 目 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 廃棄物処理量(t) | 358 | 440 | 393 | 305 | 278 | |
| 埋立率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 埋立量(t) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| エネルギー使用量 (原油換算:kl) |
電力 | 737 | 764 | 795 | 721 | 720 |
| 燃料 | 1,388 | 1,397 | 1,606 | 1,258 | 1,174 | |
| 合計 | 2,125 | 2,161 | 2,400 | 1,979 | 1,894 | |
| 温室効果ガス排出量(千t-CO2) | 5.0 | 5.0 | 5.5 | 5.0 | 23.8 | |
| 水使用量(千m3) | 32.2 | 35.0 | 37.6 | 37.2 | 32.9 | |
- 年度:1月~12月
- 海外拠点の算定では、GHGプロトコルを使用しました。
2024年10月より蒸気ドレン回収装置の運用を開始しました。回収したドレンを再利用することでエネルギーの有効活用を推進し、ガスおよび水の使用量削減に取り組んでいます。これにより、資源の効率的な利用を促進するとともに環境負荷の低減に貢献しています。
公正な事業慣行
当社では、横浜ゴムグループの企業行動規範に基づき、インドネシア語版の行動規範を策定しています。また、YI-ID版コンプライアンスカードを全従業員に配布し、継続的なコンプライアンス教育を通じて法令遵守意識の向上に取り組んでいます。
さらに、2024年にはYI-ID独自の内部通報制度を導入し、不正行為の早期発見・防止と従業員保護の強化を図ることで、より透明性の高い企業経営の実現に努めています。
消費者課題
インドネシアでは、TKDN(国産化率)およびBMP(企業貢献比重)の合算値が、国営企業案件の入札評価における重要な指標となっています。当社は、インドネシア国内での材料調達やサプライチェーンの現地化を積極的に推進し、TKDNおよびBMPの向上に取り組んでいます。その結果、マリンホースにおいては両指標の合算値が70%を超え、国営企業をはじめとする国内市場において高い競争優位性を確立しています。
ISO9001登録証とAPI SpecQ1
ISO9001登録証とAPI SpecQ1
- 石油・原油の海上輸送に使用されるマリンホースにおいて、当社は米国石油協会(API)が制定する品質マネジメントシステム規格「API Specification Q1 10th Edition(API Spec Q1)」の認証を取得しています。同規格は、石油、天然ガス関連産業における品質保証とリスク管理の高度な要求事項を定めており、生産プロセスにおけるリスクアセスメントや変更管理の徹底を求めています。当社は本認証に基づく品質マネジメントの実践を通じて、安全で信頼性の高い製品の提供と、ステークホルダーからの信頼向上に取り組んでいます。
苦情などへの対応
お客さまや関係者の皆さまからいただいた情報については、社内規程に基づき速やかに関係部署へ展開し、分析および対策を実施したうえで、お客さまへ迅速かつ適切に回答・対応しています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域社会とのかかわり
インドネシアは、人口の90%以上がイスラム教徒であることから、イスラム教に関連する多くの宗教行事が行われています。当社では、こうした宗教的・文化的背景を尊重し、従業員が安心して働ける環境づくりに努めています。
イスラム教では、ラマダン(断食月)の期間中、日の出から日没まで飲食を控えることで、日々の食事への感謝や、恵まれない人々への理解を深めることを大切にしています。
日没後には、家族や地域の人々が集まり、断食明けの食事をとりながら感謝と祈りを捧げます。この断食明けの食事会を「ブカ・プアサ(Buka Puasa)」と呼びます。
当社でも毎年ブカ・プアサを開催し、従業員同士の交流や親睦を深めています。
ハリ・ラヤ・イドゥル・アドハ(犠牲祭)は、イスラム教において重要な祝祭日の一つです。神への感謝と他者への思いやりを表すため、家畜を捧げ、その肉を地域社会や支援を必要とする人々と分かち合う慣習があります。当社も地域社会への貢献活動の一環として、毎年牛1頭を寄付しています。寄付された牛肉は地域の方々へ配布され、地域とのつながりを深める機会となっています。

