蘇州優科豪馬輪胎有限会社(CSZY)(中国)

事業内容

乗用車用タイヤの製造・販売

敷地面積

201,500m2

従業員数

830名(2022年12月末)

所在地

中国江蘇省蘇州市高新区華橋路158号

相談・苦情などの受付窓口

TEL:0512-6818-1008 FAX:0512-6818-1007
メールアドレス:xuejingyi@cszy.yokohamatire.com

社長ご挨拶

奥野 知幸(おくの ともゆき)

この蘇州の地は、米、お茶、そして日本では上海ガニと呼ばれる淡水ガニの名産地でもあり、魚も豊富にある非常に実り豊かな地域です。よって、日本からも観光ツアーが組まれ、多くの方が訪れています。

このような地で、2008年トラック・バス用タイヤの工場として操業を開始し、2014年から乗用車用タイヤ生産を加えてきました。2017年TB工場のトラック・バス用タイヤの生産を終え、乗用車用にリニューアルした工場が2019年10月から生産を始め10月12日には開所式と「千年の杜」の植樹活動を同時に実施しました。また、両工場は2019年11月までに乗用車用タイヤ1,000万本を達成しました。2022年には、年間426万本を生産しました。中国での乗用車用タイヤ生産拠点として存在感を高めつつあります。

この豊かな地で地域に貢献できる活動を行い、地域に根付く活動をして地域と共存した会社になることを目指しています。
一方、豊かな地であるが故、環境に対する感度は高く、その規制も日本に比べてはるかに高く臭気・VOC等への環境対策はハイレベルを求められます。地域の経済発展のために操業を高めると同時に環境規制にしっかり対応していく、まずは、これを基本に活動し、更に太湖での稚魚の放流活動への参加、「千年の杜」の植樹活動の継続・地域での生物多様性活動を進めていきます。

従業員に対しては安全衛生活動を通じて「自分の安全が家族の幸せ」を実感できるようにしていき、「従業員と地域社会にとって魅力ある企業になる」を達成するために皆様から愛され、信頼される企業となるよう従業員一同努力していきます。

組織統治

行動規範

行動規範を設定し、会社の方針と一緒にカード作成し、全従業員に配布しています。

職場コミュニケーション

会社の中で経営会議、原価会議、安全会議、環境会議、品質会議、人事委員会、部長会、課長会、総経理全員朝礼、現場朝会、CSR教育などの重要な会議体を定期的に実施し、会社の意思決定を行っています。

人権

CSR教育

年2回で全員コンプライアンス教育を計画実施しています。内部統制チームメンバー対象に内部統制関連の教育を実施しています。CSR工場誌を四半期1回発行して関連知識の周知をしています。
今年は専門業務の法務教育を追加しました:例えば購買、財務を対象として、契約リスク管理の教育等。
外部の弁護士を誘って、全員に法律を守るため、初級工程師以上の人員に職務犯罪教育を実施しました。
課長以上の管理職及び労働者代表を対象に1回/月の頻度でCSR教育を実施しています。

苦情解決

政府環境部門の意見に基づいて、周辺住民を配慮しながら環境設備の改善を進めることで排出規制基準に達成するだけではなく、地域負荷も減らしています。政府の環境監査に対応して、改善活動も持続推進しています。環境設備管理基準及び標準作業手順を作成し、管理能力を向上させています。周囲環境への影響も減らしています。

労働慣行

安全・健康な職場環境づくり

標語:我的安全,家人的幸福。(私の安全は家族の幸せ。)
ISO45001の2022年外部監査を通りました。
2022年大巻の巻き込み重大災害の止まり防止について改善しました。合計12台をすべて改善済みです。
2022年に現場騒音の改善を実施しました。ビード一本巻きに対してブレーキ騒音改善を行いました。。第二工場は5台すべて改善済みです。他も計画通りに展開しています。
下記の強化活動を行いました。

  1. 作業標準書については2022年度に新規作成は92部、見直しは342部を実施。異常処理手順書の新規作成は50部、見直しは47部を実施。
  2. 公開作業観察は12回実施しました。内部作業訓練は47回実施しました。
  3. 社内労働災害及び他工場労働災害の展開は173件、対策については140項目を展開実施。
  4. リスクはⅤ级7件,Ⅳ级9件,Ⅲ级97件に増えました。;Ⅴ级6件,Ⅳ级7件,Ⅲ级49件を改善しました。
  5. 外注工事業者の管理を強化するよう、業者に対して教育を3回実施(計129人)。社内の工事安全監督員資格証を授与しました。

KYT、ヒヤリハット提出、1対1教育、定期リスクアセスメント、作業観察・訓練、作業標準書見直しなどの取り組みの継続実施により、安全管理レベルの向上を図っています。

労働における安全衛生

国の規定に従い、入社・在籍・離職時に職業病健康診断を受けており、職場環境の測定、熱中症訓練なども行っています。
2022年度の職業病の発生はありません。

労使関係

会社と工会(労働組合)の定期的会合で意見交換を実施しています。2022年度蘇州市労使関係優良企業として受賞しました。

人材育成・訓練

  1. 新人に対して、工場/部門/工程レベルの三レベル安全教育を実施し、1人作業の認定を実施しています。
  2. 主要課室におけるKY実施レベルを向上しました(保全課の試験的な取り組み)。
  3. 安全教育では、各部門の産業保健スタッフを対象に職業病の危険性を教育しました。
  4. 3月、6月、10月の総経理朝礼で全員安全教育を実施しました。
  5. 班長~部長級安全教育を実施しました。(2回)
  6. 特別防火教育訓練を実施しました。(全員対象。外部業者安全担当者及び常駐業者人員も実施。)

災害時の対応

緊急連絡体制及び安全事故応急処置方案を持っています。
災害時には緊急連絡体制によって総経理に報告します。
すぐに応急処置方案を起動し、災害に対応します。
各課で応急救援訓練を実施しています。内容は、高所落下、巻き込まれ、牽引車衝突、薬品漏れなどで、合計49回実施しました。
2022年は火災に対する避難訓練を6回、消火訓練を4回実施しました。
守衛、食堂、清掃等常駐協力会社人員の消火訓練を実施しました。

常駐協力会社人員消火訓練

常駐協力会社人員消火訓練

ボランティア消防士消火訓練

ボランティア消防士消火訓練

避難訓練(昼間)

避難訓練(夜間)

消火訓練コンテスト

消火訓練コンテスト

KY訓練、KYコンテスト

KY訓練、KYコンテスト

公開作業観察

部門内作業観察

新設備の安全立会い

総経理安全パトロール

管理職の多様性

管理職については内部昇格だけではなく、外部からも募集しています。現在管理職25名のうち、女性の部長1名、課長は4名在籍しています。

障がい者雇用と従業員の多様性推進

障がい者の雇用は全従業員の1.5%以上と法律で制定されています。現在7名在籍しています。従業員の募集・処遇等、性別の区別はありません。総数830名(2022年12月末)のうち女性は122名です。

環境

環境マネジメント

環境方針を設定し、環境保護関連の法律・法規を順守して、資源を節約し汚染を予防しています。地域社会から信頼される工場になるために、ISO14001:2015環境マネジメントシステムを運用し、地域負荷を配慮し、環境設備の改善を進めています。

環境データ

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
廃棄物処理量(t) 554 885 651 1,504 1,487
埋立率(%) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
埋立量(t) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
エネルギー使用量
(原油換算:kl)
電力 7,837 9,723 10,973 14,217 14,201
燃料 4,152 4,861 5,820 7,593 7,864
合計 11,457 12,698 15,543 21,810 22,065
温室効果ガス排出量(千t-CO2 29.1 32.0 39.3 38.6 51.1
水使用量(千m3 117 133 175 232.1 232.5

化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)

中国の法律に基づいて作成した工場の化学物質管理規則に従い、管理をしています。
オイル類、化学品管理要領CSZY-EPD-017R03を作成しております。

騒音、排気について

地域行政の規定に従い4回/年の測定を実施しています。これまでの測定ではすべての項目について環境規制値の範囲内となっています。排気について、国家の「汚染防治青空防衛戦」及び蘇州高新区排気三年管理計画の要求に従い、規制が厳しくなっています。弊社は蘇州市政府と連携して、活動を行いました。

環境活動

2022年は太湖稚魚放流活動に参加。その他、生物多様性活動(2回)、千年の杜の種拾い・苗木盆分け活動と植樹活動を行いました。

6月2日 環境協会が開催した、母湖の保護、稚魚放流活動

3月10日社員15名が千年の杜苗分け活動を実施。

2022年5月27日第14回生物多様性活動を行いました 。新入社員23名が参加し、生物多様性調査、苗木測定、種拾い等を行いました。

2022年11月18日千年の杜植樹活動を実施。新入社員20人が参加し、225本を植樹しました(植樹面積45㎡)。

環境活動

汚職防止

人のローテーションおよびモノ・情報・金の流れの見える化を進めています。内部統制室が、毎月、業務監査を実施しており、各対象業務が要領通り実施されているのか、且つ、業務手順が適正であるのかを検証しています。内部通報制度の整備および意見箱の設置など、相互監視体制の構築にも努めています。
2022年に内部統制の第三ステップ業務を実施し、資材購買申請、見積り比較、オーダー申請、入庫出庫管理、廃棄管理に関する業務流れ整理、リスク識別及びリスク改善を実施しました。

責任ある政治的関与

法令、法規、条例の改正に対し、各会議で報告をするとともに、各種契約および専門知識を必要とする案件については、内部統制室が精査の上、弁護士に相談しています。
定期的に会社経営関連の法律を収集して関連部門に送付します。各業務実施中に法律を守る保証します。

公正な競争

取引を希望される国内外のサプライヤーに対しオープンでかつ公正・公平な参入機会を提供しています。
2022年5月27日に、「競争法を守る管理要領」を発行しました。

影響範囲における社会的責任の推進

取引を希望される国内外のサプライヤーに対しオープンでかつ公正・公平な参入機会を提供しています。

財産権の尊重

取引を希望される国内外のサプライヤーに対しオープンでかつ公正・公平な参入機会を提供しています。

消費者課題

製品品質・製品安全の確保

「世界のお客さまが安心して購入し満足していただける品質の商品を継続的に提供する」品質方針に基づいて、IATF16949:2016の標準とお客さまの要求に従って、品質管理システムの有効的な運営を進めています。

  1. 外部審査:全9件受審(全て合格)、顧客要求満足。
    ・OE審査:BMW,マツダなどの伝統車メーカーに加え、新たに新能源(北京新能源,NIO自動車,広汽乗用車等)審査も受審し合格。
    ・REP顧客審査:TUHUが第三方のTUVに依頼した審査に合格。
    ・認定審査:CCC認定以外、初めてIQAブラジル認定審査を受審し合格。
  2. OEクレームゼロ。
    PFMEA改善活動持続推進(21件完成),工程異常件数半減目標達成。
  3. 再発防止と未然防止の改善活動計画通り完成。
    Y→B( 6 件),POKAYOKE:(13件)その中B2化2件,未然11件
  4. アイトラッカー活用による全検査員弱点識別、検査精度向上。
    検査環境、検査方法、検査標準および検査員評価手法の改善。
    上記による検査見逃し率の低減。

アフターサービス・CS向上

タイヤ品質はYRCの標準に合うだけではなく、当地のお客様の品質基準にも合っています,改善活動により、REP市場のタイヤ返品数は明らかに下降しており、2021年顧客満足度が徐々に向上しています。

教育と意識向上

全員の品質意識向上のために、各工程にて1回/直で品質予知訓練(QYT),SOP等のルールを正しく理解させ守らせる活動,お客様目線での工程改善,総経理による品質現場フォローなどを行いました。
4月に職長/班長品質意識向上教育、11月には社員全員に品質不正防止教育行い、さらに品質月間活動として、①PFMEAリスク分析改善活動②QYTコンテスト、③FM削減活動(日勤が現場作業場所に清掃活動展開、現場と生産と関係ないものを全部清掃)④総経理品質パトロール⑤品質日活動⑥OPLコンテストを実施しました。

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域環境活動への参加

2022年に6月2日 環境協会が開催した、母湖の保護、稚魚放流活動を参加しました。同時、環境保護ボランティア活動、「愛心環境保護公益企業&生態園」等の活動を行いました。

工場見学のご案内

工場見学については、「来客受付規則」に従って、人事総務部で随時受付けています。