蘇州優科豪馬輪胎有限会社(CSZY)(中国)

乗用車用タイヤの製造・販売
敷地面積201,500m2
従業員数870名(2023年12月末)
所在地中国江蘇省蘇州市高新区華橋路158号
相談・苦情などの受付窓口TEL:0512-6818-1008 FAX:0512-6818-1007
メールアドレス:xuejingyi@cszy.yokohamatire.com
社長ご挨拶

奥野 知幸(おくの ともゆき)
この蘇州の地は、米、お茶、そして日本では上海ガニと呼ばれる淡水ガニの名産地でもあり、魚も豊富にある非常に実り豊かな地域です。よって、日本からも観光ツアーが組まれ、多くの方が訪れています。
このような地で、2008年トラック・バス用タイヤの工場として操業を開始し、2014年から乗用車用タイヤ生産を加えてきました。2017年TB工場のトラック・バス用タイヤの生産を終え、その後は乗用車用タイヤ工場にリニューアルしました。その後も生産能力を向上させ、2023年には生産能力は日当たり2万本に達しました。
その結果、乗用車用タイヤの累計生産本数は2023年末時点で2700万本に達しました。
中国での乗用車用タイヤ生産拠点として存在感を高めつつあります。
この豊かな地で地域に貢献できる活動を行い、地域に根付く活動をして地域と共存した会社になることを目指しています。
一方、豊かな地であるが故、環境に対する感度は高く、その規制も日本に比べてはるかに高く臭気・VOC等への環境対策はハイレベルな要求があります。地域の経済発展のために操業度を高める一方で環境規制にもしっかり対応しなければならないと考えています。
また稚魚の放流活動や、「千年の杜」活動と称した植樹活動の継続や、地域の生物多様性活動も進めています。
従業員に対しては安全衛生活動を通じて「自分の安全が家族の幸せ」を実感できるようにしていき、「従業員と地域社会にとって魅力ある企業になる」を達成するために皆様から愛され、信頼される企業となるよう従業員一同努力しています。
組織統治
行動指針を設定し、会社の方針と一緒にカード作成し、全従業員に配布しています。
- 守れるルールをつくり、守らせる
- 高い目標をもち、チャレンジを続ける
- スピード感をもち、チームで解決する
―コンプライアンス・チャレンジ・スピード・チーム―
職場コミュニケーション
会社の中で経営会議、原価会議、安全会議、環境会議、品質会議、人事委員会、部長会、課長会、総経理全員朝礼、現場朝会、CSR教育などの重要な会議体を定期的に実施し、会社の意思決定を行っています。
人権
CSR教育
年2回で全員コンプライアンス教育を計画実施しています。四半期に1回、法律に関する啓発資料を作成し、関連知識の周知をしています。
今年度は、契約履行に関する教育やリスクに関する教育など、専門的な業務に関する法務研修を追加しました。
また、外部の弁護士を招き、初級工程師以上の全従業員に対し、法令遵守に関する教育を実施し、全員が法令を遵守するよう徹底しました。
課長以上の管理職及び労働者代表を対象に1回/月の頻度でCSR教育を実施しています。
苦情解決
2023年には環境対応施設を大幅に改善しました。
工場排気を集中処理し、気中VOC量を国家標準以下に抑えています。
環境処理施設を改善したことで、周辺環境への影響を減少させています。
また排気設備を整備することで、工場内の熱の拡散も抑制でき、従業員の職場環境を改善しています。
労働慣行
安全・健康な職場環境づくり
標語:我的安全,家人的幸福。(私の安全は家族の幸せ。)
ISO45001の2023年外部監査を通りました。
2023年は大型巻取装置の安全対策を重点的に進め、重大災害につながるリスクを低減させました。
また職業病(聴力低下)の原因となる設備の騒音改善も実施しました。
下記の強化活動を行いました。
- 作業標準書については2023年度に新規作成は87部、見直しは502部を実施。異常処理手順書の新規作成は114部、見直しは43部を実施。
- 公開作業観察は12回実施しました。内部作業訓練は186回実施しました。
- 社内労働災害及び他工場労働災害の展開は163件、対策については1438件を展開実施。
- 労働災害につながるリスク点検ではⅤ級1件,Ⅳ級7件,Ⅲ級40件を洗い出し、これらを改善しました(Ⅴ級1件、Ⅳ級9件、Ⅲ級42件が改善完了)。
- 外注工事業者の管理も強化しており、業者への教育を3回実施(計177人)し、社内の工事安全監督員資格証を授与しました。
上記以外にも、KYTやヒヤリハット提出、1対1教育、定期リスクアセスメント、作業観察・訓練、作業標準書見直しなども実施し、さらなる安全管理レベルの向上を図っています。
労働における安全衛生
国の規定に従い、入社・在籍・離職時に職業病健康診断を受けており、職場環境の測定、熱中症訓練なども行っています。
2023年度の職業病の発生はありません。
労使関係
会社と工会(労働組合)の定期的会合で意見交換を実施しています。2023年度蘇州市労使関係優良企業として受賞。
人材育成・訓練
- 新人に対して、工場/部門/工程レベルの三レベル安全教育を実施し、1人作業の認定を実施しています。
- 主要課室におけるKY実施レベルを向上しました。
- 安全教育では、各部門の産業保健スタッフを対象に職業病の危険性を教育しました。
- 3月、6月、12月の総経理朝礼で全員安全教育を実施しました。
- 班長~部長級安全教育を実施しました。(4回)
- 特別防火教育訓練を実施しました。(全員対象。外部業者安全担当者及び常駐業者人員も実施。)
災害時の対応
緊急連絡体制及び安全事故応急処置方案を持っています。
災害時には緊急連絡体制によって総経理に報告します。
すぐに応急処置方案を起動し、災害に対応します。
各課で応急救援訓練を実施しています。内容は、高所落下、巻き込まれ、牽引車衝突、薬品漏れなどで、合計73回実施しました。
2023年は火災に対する避難訓練を6回、消火訓練を3回実施しました。
守衛、食堂、清掃等常駐協力会社人員の消火訓練を実施しました。

常駐協力会社人員消火訓練


常駐協力会社人員消火訓練

ボランティア消防士消火訓練

ボランティア消防士消火訓練

避難訓練(休日(昼間))

避難訓練(夜間(联合消防队))

避難訓練(夜間(联合消防队))

消火訓練コンテスト


消火訓練コンテスト

KYT指導訓練

体感訓練指導訓練

公開作業観察

部門内作業観察

新設備の安全立会い

総経理安全パトロール
管理職の多様性
管理職については内部昇格だけではなく、外部からも募集しています。現在管理職23名のうち、女性の課長は4名在籍しています。
障がい者雇用と従業員の多様性推進
障がい者の雇用は全従業員の1.5%以上と法律で制定されています。現在5名在籍しています。従業員の募集・処遇等、性別の区別はありません。総数870名(2023年12月末)のうち女性は96名です。
環境
環境マネジメント
環境方針を設定し、環境保護関連の法律・法規を順守して、資源を節約し汚染を予防しています。地域社会から信頼される工場になるために、ISO14001:2015環境マネジメントシステムを運用し、地域負荷を配慮し、環境設備の改善を進めています。
環境データ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
廃棄物処理量(t) | 885 | 651 | 1,504 | 1,487 | 1,826 | |
埋立率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
埋立量(t) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
エネルギー使用量 (原油換算:kl) |
電力 | 9,723 | 10,973 | 14,217 | 14,201 | 13,486 |
燃料 | 4,861 | 5,820 | 7,593 | 7,864 | 7,950 | |
合計 | 12,698 | 15,543 | 21,810 | 22,065 | 21,436 | |
温室効果ガス排出量(千t-CO2) | 32.0 | 39.3 | 38.6 | 51.1 | 47.8 | |
水使用量(千m3) | 133 | 175 | 232.1 | 232.5 | 227.5 |
- 年度:1月~12月
- 温室効果ガス排出量の算定は、2015年度以降、GHGプロトコルを使用しました。
化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)
中国の法律に基づいて作成した工場の化学物質管理規則に従い、管理をしています。
オイル類、化学品管理要領CSZY-EPD-017R03を作成しております。
騒音、排気について
地域行政の規定に従い2回/年の環境測定を実施しています。これまでの測定ではすべての項目について環境規制値の範囲内となっています。排気について、国家の「汚染防治青空防衛戦」の要求に従い、規制が厳しくなっています。弊社は蘇州市政府と連携して、活動を行いました。騒音は4回/年の測定を実施しています。すべて基準を達成しています。
環境活動
2023年に、太湖に魚を放流する活動と、炭素為替公益林の植樹活動に参加しました。社内では生物多様性活動(1回)、千年の杜種まき活動(1回)、分鉢活動(2回)を実施しました。
3月26日に環境保護協会が取り組んだ太湖に魚を放流する活動に参加し、社員及び家族17人が参加しました。



3月12日に環境保護協会が取り組んだ炭素為替公益林の植樹活動に参加し、社員及び家族18人が参加し、苗木100本を寄付しました。

3月10日に新入社員による千年の杜種まき、苗木分鉢活動を実施し、15人が参加しました。


2023年5月27日に第15回生物多様性イベントが開催され、周辺の小学生&保護者、従業員及び家族、環境保護局&環境保護協会、協力企業、周辺の中学生が参加し、生物多様性調査及び苗木測定活動を行いました。


2023年6月21日に新入社員による苗木分鉢活動を実施し、15人が参加し、合計356本の苗木を分木しました。
公正な事業慣行
汚職防止
業務上の贈収賄や不正行為を防止するため、初級工程師級別以上の従業員は、在職中はいかなる不正行為にも関与しないよう「高潔性と自己規律に関する誓約書」に署名しています。
法務を担当する総経理弁公室は定期的に業務監査を実施し、各業務が手順に従って行われているか、業務手順が適切であるかを検証しています。
また、社内通報制度や意見箱などのを含む相互監督制度も構築しました。
責任ある政治的関与
各会議では、関連部門が法律、規則、規定の改正があれば報告します。
総経理弁公室は、契約書や法的知識を必要とする事項をその専門的目線で検討した上で、弁護士に相談します。
定期的に会社経営に関連する法律を収集し、関連部署に送付することで法律に違反しないように働きかけています。
公正な競争
競争法遵守規程を策定・発行し、取引を希望する国内外のサプライヤーに対して、オープンで公正・公平な取引を提供しています。
影響範囲における社会的責任の推進
サプライヤーに対し、グリーン購入や調査を実施するよう求めています。
財産権の尊重
会社で使用しているソフトウェアは全て正規品です。
消費者課題
製品品質・製品安全の確保
「世界のお客さまが安心して購入し満足していただける品質の商品を継続的に提供する」品質方針に基づいて、IATF16949:2016の標準とお客さまの要求に従って、品質管理システムの有効的な運営を進めています。
- 外部審査:
OE審査:2023年はカーメーカー様による審査が32回行われ、全で合格し、お客様要求を満たしております。
また中国国内の7社のカーメーカー様と新規納入契約を結ぶことができました。
REP審査も合格しています。
その他国家認定審査も行われ、中国CCCとインドネシアSNI認定も更新しております。また初めてインドとベトナムの審査も受審し、合格しました。 - PFMEA改善活動継続を推進(33件完成)、工程異常発生低減目標も達成。
- 品質トラブルの未然防止活動も計画通り完了。
- REP品の品質においては、社内基準以上のレベルを求められる事もあり、我々もこの要求に応えるべく改善を進めています。
アフターサービス・CS向上
お客様との品質交流会も開催しました。
品質に関する意見を頂き、お客様の要求と弊社の基準の相違点を埋める活動を始めました。
製品の検査においては、作業者による目視検査があります。
個人別の目線や行動(癖)分析などを行いながら検査員の個人差を解消しています。
教育と意識向上
全員の品質意識向上のために、各工程では毎日の品質予知訓練(QYT)や作業手順などのルールを正しく理解させ守らせる活動、お客様目線での工程改善、経営層による品質現場巡視などを行っています。
職長/班長の品質意識向上教育や社員全員を対象とした品質不正防止教育、さらに品質月間活動として、①PFMEA第五版の推進②QYTコンテスト、③総経理品質パトロール④品質日活動⑤課長以上の品質パトロールを実施しました。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域環境活動への参加
2023年3月12日環境保護協会が主催する炭素為替公益林植樹活動に参加しました。
2023年3月26日に環境保護協会が主催する太湖に魚を放流する活動に参加しました。
工場見学のご案内
工場見学については、「来客受付規則」に従って、人事総務部で随時受付けています。