ニュースリリース

外壁塗装ビルの美観維持に最適な建築用シーリング材「吹きつけクン」を発売

1998年11月18日

  • 工業品関連

当社は、建築用2成分形ポリウレタン系シーリング材「吹きつけクン」を11月下旬から発売します。新商品は外壁が塗装仕上げとなるビルの目地材として、塗装材を汚染させにくく外壁の美観を保つことが特徴です。商品の開発は、当社と(株)竹中工務店が共同で行いました。
 シーリング材は、ビルの外壁材となるコンクリート、タイル、金属パネルなどの目地に充填し防水性、気密性を確保するための材料で、外壁材の種類、仕上げ方法に応じて使い分けられます。ポリウレタン系シーリング材は、目地上を塗装材で仕上げる場合に最も適したシーリング材で、塗装仕上げのオフィスビル、マンション、ショッピングセンター、学校などに使用されます。
 近年、外壁塗装材の低汚染化のニーズが高まっており、従来のポリウレタン系シーリング材でも、その成分の一部が塗装材に移ることによって汚れの原因となり、外壁の美観を損なうことが問題視されるようになってきました。このような傾向は、溶剤系が主流である外壁塗装材が、環境に優しい水系へと代わりつつあります。これらを解決するため、種々のシーリング材が使用されてきましたが、非汚染性に加え、コスト、作業性で十分に満足の得られるものではありませんでした。
 「吹きつけクン」は、シーリング材から塗装材に汚染の原因となる成分を取り除き、同時に適用部位、作業性、物理的性能等は従来品と同等の水準を実現。その結果、塗装材の種類に関係なく、塗装材への影響を大幅に低減しつつ、塗装材との付着性を向上させ、外壁の塗装材の美観をより長く保つことが可能となりました。
 竹中工務店は、建築物の長寿命化、メインテナンス費用削減のため、建築物の設計、施工、維持管理において「汚れに強い建物」の開発を目指しています。こうした竹中工務店の呼びかけに応じ、共同で開発しました。今後、当社では、ビル外壁の美観を重視するユーザーに対し、商品の採用を幅広く呼びかけていきます。