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横浜ゴム、2015年度第1四半期連結決算は過去最高の営業利益を達成

2015年05月12日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2015年度第1四半期連結決算(2015年1月1日から2015年3月31日)は、売上高が前年同期比0.9%減の1,387億円、営業利益が同1.0%増の118億円、経常利益が同9.7%減の94億円、純利益が同10.1%減の58億円となり、売上高、経常利益、純利益は前年比減少したが、営業利益は過去最高を達成した。主力のタイヤ事業は国内が低迷したものの、海外で販売が回復した。MB(マルチプル・ビジネスの略)事業※はホース配管、工業資材が好調に推移した。原材料価格の低下や為替円安も利益を押し上げた。

※当連結会計期間より中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」の事業戦略に沿った経営管理の実態を適正に表示するため、従来の「工業品事業」と「その他の事業」に含まれていた航空部品事業を併せて「MB事業」に名称を変更。前第1四半期連結決算との比較は変更後の数値で行っている。

タイヤ事業は売上高1,082億円(前年同期比1.1%減)、営業利益93億円(同0.5%増)となった。国内新車用は自動車生産台数の減少により低調に推移した。国内市販用は昨年の消費税増税前の駆け込み需要に対する反動があったことに加え、前年のような降雪がなかったため需要が大幅に減少し、販売量、売上高ともに前年同期を下回った。海外は北米や欧州が低調だったが、中国やロシアの販売が好調に推移し販売量、売上高ともに前年同期を上回った。

MB事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材、航空部品等)は売上高291億円(前年同期比0.5%増)、営業利益25億円(同0.4%減)となった。ホース配管事業は建設機械用が資源開発の鈍化により低調となったが、自動車用ホースは北米の景気回復の追い風もあり、堅調に推移した。工業資材事業はコンベヤベルトやマリンホースに加え、ゴム支承など土木関連製品も伸び全体的に好調だった。ハマタイト・電材事業は海外向け自動車用接着剤が好調に推移したが、建築用シーリング材は需要の落ち込みもあり低調だった。航空部品事業は為替円安や民間航空機の需要は増加したが官需が低調に推移したため前年を下回った。

2015年度第2四半期累計期間の連結業績は、売上高3,070億円(前年同期比8.1%増)、営業利益240億円(同1.8%増)、経常利益170億円(同24.8%減)、純利益105億円(同41.5%減)を予想している。通期では2月公表値の売上高6,730億円(同7.6%増)、営業利益640億円(同8.4%増)、経常利益545億円(同2.3%減)、純利益360億円(同11.1%減)を据え置く。

決算ハイライト(百万円)

事業別(百万円)

(注)当連結会計期間より従来の「工業品事業」と「その他の事業」に含まれていた航空部品事業を併せて
MB事業に名称を変更。2014年度第1四半期の数字は新区分にて計算し直した数値を記載。