横浜ゴム（株）（社長：南雲忠信）の2005年度（2005年4月1日～2006年3月31日）の連結決算は、売上高が過去最高となり前期比7.7％増の4,519億円、営業利益が同4.7％増の219億円、経常利益が同11.1％増の190億円となった。原材料価格高騰の影響があったものの、タイヤの販売増やコストダウンなどで吸収した。為替が前期に比べ円安に振れたことも寄与した。当期純利益は、確定拠出年金制度の導入に伴い特別利益43億円が発生したことに加え、過年度に処理した北米子会社の株式評価損による税効果で同89.4％増の214億円となった。期末配当については一株当たり6円とし、中間配当金4円とあわせ、年間で一株当たり2円増配の10円を予定。

タイヤ事業の売上高は前期比9.1％増の3,357億円。大雪の影響でスノータイヤが大幅な販売増となり国内が伸びたうえ、北米を中心に海外販売が好調だった。営業利益は原材料価格の高騰などにより同0.4％減の181億円となった。MB事業は売上高が同3.8％増の1,161億円。ゴルフ用品が伸び悩んだものの、高圧ホース、シーリング材、航空部品などが売り上げを伸ばした。営業利益は同41.9％増の39億円で大幅な増益。売り上げ増に加え、航空部品と工業資材の収益改善が大きく寄与した。

2006年度通期の売上高は4,850億円（前期比7.3％増）の見通しだが、原材料価格がさらに高騰すると予想され、営業利益は210億円（同4.3％減）、経常利益は160億円（同15.9％減）、当期純利益は105億円（同51.0％減）を見込む。