取扱い説明書
1.カップリング着脱方法
- ボールロック式(Y-160S,YL160S、等)
結合=カップリングメスハーフのスリーブを引き戻しながら、カップリングオスハーフを挿入してスリーブを元に戻せば、自動的に結合されます。バルブ付のカップリングは、結合と同時にバルブが開き、流体が通過する状態になります。
分離=カップリングメスハーフのスリーブを引き戻せば、ただちに分離します。バルブ付のカップリングでは、分離と同時にバルブが閉じ、流体の漏れを防ぎます。
- ワンタッチボールロック式(YS330S,等)
結合=カップリングメスハーフのスリーブには触らずに、カップリングオスハーフを挿入することにより、自動的に結合されます。結合と同時にバルブが開き、流体が通過する状態になります。
分離=カップリングメスハーフのスリーブを引き戻せば、ただちに分離します。分離と同時にバルブが閉じ、流体の漏れを防ぎます。
- ねじ式(YK710S等)
結合=オスハーフをメスハーフに挿入し、スリーブを回してネジ込む(オス側より見て時計の針と反対方向)とバルブが開いて結合されます。
分離=スリーブを結合時と逆に回して分離します。
- Y270S(APジョイント)
結合=オスハーフを、メスハーフに押し込むだけで簡単に結合します。
分離=スリーブを、オスハーフ側へ引っ張るだけで分離します。
2.Sカップリングの配管
一般的に配管口金部は管ネジR(JIS-B-0203)加工になっています。したがって、カップリングメスハーフは銅管又はユニット側に取り付け、カップリングオスハーフはホース側に取り付けるのが通常です。然し、特にユニットとホースが平行状態で使用される場合はカップリングの操作上ユニット側へオスハーフ、ホース側にメスハーフを取り付けてもかまいません。但し、カップリングが垂直に使用される場合は、スリーブに重力方向の力が作用するようにメスハーフを上に取り付けて下さい。 これにより振動による緩みがさけられます。
-締め付けトルク及び締め付け工具-
締め付けトルクを下表に記載いたします。
オスハーフ締付トルク |
一般油圧配管継手締付トルク |
オスハーフ部品番号 |
締め付けトルク |
ネジサイズ |
締め付けトルク |
Y-160M-04 |
24~ 39N・m |
Rc 1/4” |
29N・m |
Y-160M-06 |
39~ 59N・m |
Rc 3/8” |
39N・m |
Y-160M-08 |
59~ 78N・m |
Rc 1/2” |
44N・m |
Y-160M-12 |
98~147N・m |
Rc 3/4” |
69N・m |
Y-160M-16 |
147~176N・m |
Rc1” |
88N・m |
Y-160M-20 |
196~235N・m |
Rc1 1/4” |
147N・m |
Y-160M-24 |
245~294N・m |
Rc1 1/2” |
196N・m |
Y-160M-32 |
343~392N・m |
RC2” |
245N・m |
Y-160M-40 |
441~490N・m |
RC2 1/2” |
294N・m |
3.ご使用上の注意
- Sカップリングの着脱は、絶対に加圧時には行わないで下さい。作業に危険を来します。(但し、APジョイントは着脱可能です。)
- 最高使用圧力を超えた圧力で使用しないで下さい。
- Sカップリングを、ハンマー等で絶対にタタカないで下さい。人為的な衝撃、曲げ、引っ張りを加えると破損の恐れがあります。
- Sカップリングをパネルやホース金具に溶接やロー付けしないで下さい。
- Sカップリングに回転を与えるような使用をしないで下さい。
- 使用温度範囲外で使用しないで下さい。シール材が損傷し、漏れの原因となります。
- 流体は、フィルターを通して下さい。異物が弁の開閉動作を妨げる事があります。
- 着脱の際、Sカップリング・シール面にゴミ等が付着した場合は、布類等の柔らかいもので、丁寧に取り除いてから結合して下さい。
- 分離時に、その分離面にゴミのつくおそれがある個所へは指定のダスト・キャップ、ダスト・プラグ等をご使用下さい。
- Sカップリングを各ハーフに分離した状態で加圧して使用することは避けて下さい。
- Sカップリングを、分解しないで下さい。定められた性能を発揮できず、故障や事故の原因になります。