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SUPER FORMULAとは
古くはF2000やF2にはじまり、F3000へと世代を入れ替えてきた日本のトップ・フォーミュラ。タイヤが剥き出しのオープンホイール形状で座席がひとつというルックスのフォーミュラマシンは、モータースポーツを深く知らない人でも速さの象徴として<認識されているところだろう。
速さを追求し、戦うために生まれてきたフォーミュラでのレース。国内トップカテゴリーは1996年にフォーミュラ・ニッポンが発足して独自の道を歩み始め、2013年にスーパーフォーミュラへと進化した。いまのところ海外での開催は行われていないものの、日本人のみならず外国人の有力ドライバーも多数参戦して国際色は強い。F1(フォーミュラ・ワン)へのステップアップを果たした選手も登場したことから、世界的な認知度も高まってきている。
マシンは2019年から、イタリア・ダラーラ社製のSF19によるワンメイクとなっている。一方でエンジンはトヨタとホンダの2メイクスとなっており、一時的に燃料の流量を増やすことでパワーアップを図る「OTS(オーバーテイクシステム)」を装備。勝負どころでドライバーが作動させることで、迫力のあるパッシング合戦が披露される。
2022年は全10戦のカレンダーとなるが、そのうち6戦を3大会で実施する。つまり、1大会2レースで運営されるわけで、土曜と日曜に各1回の決勝が行われるということになる。また、予選方式が変更されて、基本的には2セッションでの実施となる。1回目のQ1は参加者を2組に分けてタイムアタック、各組上位6台ずつの合計12台がQ2へと進出して決勝スターティンググリッドを競い合うというフォーマットだ。
さて、冒頭に記したように長い歴史を有する日本のトップフォーミュラだが、1973年の全日本F2000選手権発足から50年目を迎える今年、SUPER FORMULAは「SUPER FORMULA NEXT50」というプロジェクトを立ち上げた。「アジアを代表するSUPER FORMULA」を目指し、エンターテインメント性の向上を図るとともに、カーボンニュートラルへの対応を含めた次世代フォーミュラカーの開発も進められることとなった。
SUPER FORMULAとヨコハマタイヤ
往年のレースファンならば、ADVANカラーをまとったトップフォーミュラの勇姿をご記憶の方も多いだろう。ヨコハマタイヤはフォーミュラレースへの挑戦も長い歴史を有しているが、2016年からSUPER FORMULAへのワンメイク供給を行っている。
供給開始からこれまでに、2スペック制の採用に伴うソフトコンパウンド仕様を開発するなど、SUPER FORMULAの走りを支えるのみならず、エンターテイメント性の向上など全体の盛り上げにも繋がるサポートを継続展開している。
そして前述の「SUPER FORMULA NEXT50」プロジェクトにも賛同、2023年以降も供給を続けるとともに、2025年にはスポーツ性能を犠牲にすることなくサステナブル素材を35%以上使用したコントロールタイヤの供給を目指して、さらなる開発を促進していく。