About 2016 SUPER GT


全日本GT選手権を前身として2005年から名称を改め、今ではアジアを代表するトップカテゴリーへと成長しているSUPER GT。2016年は開催順が一部入れ替わっているものの、前年と同様にタイ戦を含む全8大会のカレンダーが組まれており、各大会で多くの観客動員が見込まれている。

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SUPER GTはメーカーのワークス勢が主力となるGT500と、個性的なチームが競い合うGT300というふたつのクラスで競われる。GT500はSUPER FORMULAと共通する、排気量2,000ccの直噴ガソリンターボエンジンを搭載。ツーリングカーではあるが、高い空力性能を有している。一方のGT300は自動車メーカーが製造販売する国際規格のFIA GT3マシンと、日本独自のJAF-GT車両が混在。2015年からはマザーシャシー(GT300 MC)規定も導入され、国内外のバラエティ豊かな車種が競い合っている。

レースフォーマットは1大会1レースが基本。8大会中5大会が300km、最終戦が250kmで競われる一方、第2戦は500km、第6戦は1,000kmの長丁場となる。規則は若干の変更が加えられ、決勝のセーフティカー中にピットインすることが禁止された。また、予選ポイントが設けられ、ポールポジションを獲得すると1点が与えられることとなった。


SUPER GT

SUPER GTは使用出来るタイヤのメーカーが特定されておらず、世界でも屈指のタイヤコンペティションレースという側面を有している。これによりタイヤ開発競争も激しいが、ヨコハマタイヤはGT500でKONDO RacingとLEXUS TEAM WedsSport BANDOHの2チームをサポート。KONDO Racingが2015年の第4戦・富士で優勝を飾ったことも記憶に新しいところだ。また、GT300では参戦する多くのチームがヨコハマタイヤを装着している。

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タイヤは、装着されるマシンとレースが開催されるコース特性、開催時期に応じて最適なものが開発されている。ドライ路面用の溝を有さないスリックタイヤと、ウェット路面用の溝が彫られたレインタイヤがあり、さらにコンパウンド(ゴム)の種類が複数用意される。スリックタイヤについては、規則で公式練習から決勝までを通じて使用できるのは24本が上限とされる。一方のウェットタイヤは、走行前に競技運営団がウェット宣言をしない限り使用することは許されない。

ヨコハマタイヤでは高性能なレーシングタイヤをユーザーチームに供給するのはもちろん、サービス体制も万全を整えてユーザーチームの戦いをサポート。多くのチームがヨコハマタイヤを装着しているが、大所帯のタイヤサービス部隊が状況と展開を確実に判断し、先を読んだ作業とケアでチームのスムーズな参戦を支えている。

UPDATE : 29.Feb.2016