タイヤガーデン松阪

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オイル上抜きしてから、ドレンボルト抜いてみた

WEBサイトがYouTubeの直リンに正式対応したので、自分の車のオイル交換のついでにWEBサイト用のネタを作ってみました。

タイトルずばり

「オイル上抜きしてから、ドレンボルト抜いてみた」

です。

結果はご覧の通りです。

今回僕が上から抜いた量を、普通の下抜きで抜こうとしても、一晩放置したって抜けてはきません。
これは、オイルパンとドレンボルトの位置関係という物理的な問題だからです。

一昔前ならいざ知らず、メーカー間の統廃合が行われ、巷で走っている車のエンジンが同一なものばかりになって現代で、
上抜きが下抜きより抜けないのは、多くの場合やる側の技量や道具の選定に問題があります。
上抜きで重要なのはホースの吸引口がオイルパンの最底部に正しい角度で挿入される事です。そうしないと、動画のような完全量を吸引する事ができません。そして多くの場合、一回の差し込みで抜けきった量で吸引を終わらせてしまうので、まだオイルパンにオイルが残ってしまうのです。

経験上、手探りで入れるホースが、一発でベストポジションになる事はありません。
ですから、オイル交換従事者は、そのエンジンの交換前油量チェックを必ず行い、抜けるべきオイル量を予測し(これは経験がものをいいます)、その量が抜けきるまで吸引位置を何度も微調整するのです。そういった事をスムーズに出来るようにするための独自の改良を当店のオイル吸引機には施しています。


また、吸引ホースも最適な径数のものを選定します。これを見誤ると最深部に到達できないばかりか最悪オイルパンの中にある構造体にホースが引っかかり、最悪の場合は千切れて残留物を残してしまう事が起きます。

これを防ぐのに必要なのは、柔軟で小径の吸引ホースの選択なのですが、この小径ホースには欠点があります。それは吸引スピードがとても遅い事です。

ですが、そこはオペレーションを合理的に行う事で欠点を克服しています。当店にオイルの吸引をただ眺めて突っ立っている者はいません。
当店ではピットインすれば真っ先に吸引にとりかかります。そして吸引の待ち時間の間に、作業記録簿の記入、タイヤチェックと空気圧確認、オイル交換記録シールの作成、バッテリー健康診断などなど必要な事を行っている間に、オイル吸引は完了しています。この間、約10分ほどです。

オイル上抜き交換は、洗練したやり方を行えば、一人の作業員で車両チェックとオイル交換をとてもスピーディーに行う事が出来る方法なのです。

もちろん、物理的に上抜きと相性の悪いエンジンは今も存在しますが、当店のオイル交換年間1800台のうち、そういった相性の悪いエンジンは10%もありません。

僕個人としては、上抜きでも下抜きでも車両ユーザーのお好みのやり方でオイル交換をすればいいと思いますし、当店も下抜きのご希望があれば承ります。
例えば後付けでマグネットドレンなどを取り付けているならば、数回に一度は下抜きを行ってマグネットに異物が付着していないか確認するのも良いかもしれません。(そして、もしエンジンオイルのドレンボルトに異物が付いてたりしたら、Go to 車屋さんですw)

ただし、下抜きは別途工賃を頂いております。

ただオイル上抜きが標準の当店としては、巷に蔓延る「上抜きはちゃんと抜けない」という都市伝説を払拭して見せる使命がありましたので、今回の動画を撮影してみました。
真実は下抜きより抜けないどころか、(現代のエンジンでは)多くの場合で「下抜きより多く抜く事ができる」です。
(「抜ける」ではなく「抜く事ができる」としたのは、前途したように同じエンジンでも施工方法で抜ける量が変動してしまうからです。逆に下抜きは誰がやってもほぼ同一量が抜けるメリットがあります)

また、上抜き機導入時に「上抜き値引き」という取り組みを取り入れてまで、上抜きを推進した結果、平日二人オペレーション下で労働基準法を遵守しつつ(笑)タイヤを売りながら年間1800台のオイル交換をこなしてトラブル0を実現できた事実は、当店にとって大変意義のあるものでした。

まだ下抜きが標準だった時代は、それでも年間1000台以上をこなしていましたが、恥ずかしながらその時代は1~2年に一回菓子折持参でお客様の下へ謝罪に伺う事が恒例行事になってしまっていました。
直接的なドレンボルト落下は、これまでの万を超える交換台数の中で1度きりですが、オイル交換に関わる何らかのトラブルやミスが1000回に1回は起きていました。

それはつまり、約0.1%の確率でお客様に大変なご迷惑をおかけしていたということです。
0.1%の確率でミスが起きるということは、逆に言えば99.9%大丈夫ということになりますが、だからといって、その0.1%の確率に当たってしまったご本人の前で「たまたま貴方の運が悪かった」などと誰が言えるでしょうか?

そういったトラブルが起きた時に、ミスの原因や因果関係、その発生の環境問題、その他諸々を検討し建設的に導き出した解決の最適解が上抜きの標準化でした。

以来、当店オイル交換作業の合理化と確実性が進化し、おかげさまで毎年過去最高の交換台数を更新し続け、去年は年間1800台となりました。

こちらは、当店が独自に行っているオイル交換初回半額キャンペーンのアンケート用紙ですが、
これまでの調査結果から、大多数のお客様から頂けるオイル交換の所要時間は30分以内だという事が解りました。

オイルを抜いて入れるまでで30分なら、よほどの初心者じゃなければ誰でも出来ますが、それはお客様の待ち時間ではありません。
お客様にとって待ち時間とは、店に入ってから出るまでの時間です。

その間に、我々はオイルを交換し、交換シールを張替え、タイヤの空気と状態をチェックし、バッテリーをチェックし、
場合によってはエレメントを交換し(ここで車種によっては30分では無理な車種がありますが)、
そしてお会計の場で、経過観察したオイルやタイヤの状況を必要であれば報告します。
(当店で常に交換して頂けるお車は、全ての作業履歴を残しているので、感覚ではなく確かな記録から最適なアドバイスを行います)

この作業を、どんな状況下でも30分以内に安全に確実に完遂させる事を目指して、環境の改善や作業手順の見直し等を全スタッフ一丸となって取り組んで参りました。

上抜き標準化を行ってもなお、毎年交換台数を増え続けさせて頂けた事は、偏にこの当店の姿勢を大勢のお客様から評価して頂けたからだと信じております。


当店にご来店いただける全てのお客様へ確実で迅速なサービスを。

遅い仕事は猿でも出来る。プロの失敗に二度目は無い。

早く 安く 巧く

それがタイヤガーデン松阪店オイル交換のモットーです。