2023年10月21日
ショップブログ
ぼくのかんがえるさいきょうのパンク対策 ~超長距離ドライブ編~

■旅行好きの両親がまた旅に出るというのでタイヤを新調した
うちの両親、たまに車で旅行に行きます。
しかも、行くときは1日や2日とかでなく、がっつり1週間とか家に居ません。
今回もまた、1週間かけて本州最北端の方までいってくるというので、新車から7年目のタイヤを交換する事にしました。
タイヤは登場以来、クロスオーバーSUV界隈でとても評判が良いと噂のブルーアースXTです。
納車時に買った冬タイヤも交換時期な事を考えると、オールシーズンも頭をよぎったのですが、今回は夏タイヤの性能を一番にすることを優先しました。



■年間平均走行距離は3000km
基本、長距離移動の時にしか使わない我が家のアウトバックは、約7年でまだ22,000km。
年間平均でたったの3000kmしか使っていません。
しかも、使う時はほぼ高速道路メインなので、高速だけで全体の8割くらいは稼いでいるため余計に距離あたりの摩耗は少ない。
そんな使用環境なのでタイヤの溝はバリバリに残ってたりします。(だからオールシーズンと相性良いんですよね)
完全に時間寿命を見ての、予防交換です。
7年間のほとんどを日陰にいるので、タイヤのひび割れもほぼありません。
なので、抜いたタイヤは性能低下はしていますが、使えない事はない状態です。


■長距離旅行で大きなタイヤサイズのパンクは最悪

車で長距離旅行。
さて、真っ先に思い浮かぶトラブルってなんでしょうか?
やはりタイヤのパンクですよね。
長年タイヤ屋を職業にしていると、レジャーパンクのお客様と何度も出会う事になります。
この手の場面では、ありがちなのは
「今すぐ〇〇〇/〇〇R〇〇のサイズの在庫ありませんか!?」
という電話がかかってくることです。
この時、お客様は何件もの店に電話をしています。
うちのようなタイヤ専門店にまで電話がかかってくる時っていうのは、だいたい大手量販店やディーラーなどに在庫をしていないサイズのタイヤがどうにかなった時です。
そう、タイヤパンクで何が一番困るかって言うと
その車のタイヤサイズが、現地ですぐに手に入らない事
なんですよね。
昨今、新しい車がでるごとにタイヤサイズがどんどん多様化していって、とてもじゃないですが全てのサイズを店頭に在庫するなんて出来なくなっています。
またタイヤには製造年があり(昨今の一般的なストリートタイヤで適切に保管された新品なら2~3年くらいで性能差は生まれないのですが)、古い在庫は売るのが難しくなってしまうため
超メジャーサイズ以外は、ますます取り寄せ販売が主となっています。(当店の場合は隣にメーカー営業所倉庫があるので、比較的色々と揃いますが、それでも高級輸入車のサイズなどはすぐに無いです)
これが地元での出来事なら、大した問題ではありませんよね。
とりあえず、応急タイヤがあればそれに付け替えるなり、レッカーで馴染みの車屋さんか自宅にでも運んで、必要なタイヤを注文し入荷を待てばいいだけです。
でも、これが地元から500kmも1000kmも離れた遠方地で旅行中に起きたらどうなるでしょう?
もう、全ての予定がパーです。 行くはずだった観光地を全部諦めて、ひたすらタイヤを探して回る事になります。
この車は、わざわざオプションで応急タイヤを付けてありますが、そのサイズは215/60R17となっていて純正サイズより2回り小さいのです。

一般的なテンパータイヤよりはしっかりしたタイヤサイズなのですが、フルタイム4WDの車に1本だけ入れるサイズとしては不適格です。
近距離の移動なら出来ても、とてもじゃないですが500kmも1000kmも走っては車が壊れかねません。
応急タイヤの説明書きにも短時間でのみ使うようにと指示されています。
ただ、一応でもこの応急タイヤが有る事によって、パンク時にとれる選択肢が増えるのです。
それによって、次に考える長距離旅行時のパンクリスクヘッジに繋がります。
■長年のタイヤ屋経験から導き出された最強の超長距離旅行リスクヘッジ
昨今の大径タイヤを装着した車でのレジャーパンクが困るのは、代替のタイヤがすぐに無いことです。
目の前にレジャーパンクで家に帰れないっていうお客さんいて、なんとか助けてあげたくても、モノが今その場になければどうすることもできません。
タイヤ屋さんはもとより、タイヤ販売を担っているお店であれば、タイヤさえあれば入替自体はだいたいできるのです。
すくなくとも、純正サイズで60扁平の18インチくらいなら、よっぽど腕に自信の無い(笑)お店でもなければ出来る機材と技術は普遍的にあるでしょう。
あとは、持込タイヤの交換をやっているかどうかが、そのお店の方針によって変わるだけです。(ちなみに当店は受付しています。このサイズの持込なら組替2200円脱着1650円です)当店工賃表はこちら
僕の見立てでは、18インチのタイヤの在庫を今すぐもってるお店を現地で探すよりも、18インチの持込タイヤを1本緊急で交換できるお店を探す方が間違いなく早いと見ています。
それなら、タイヤ1本車に積んでおけば良い。
という結論が導き出されたわけです。



この対策をまとめると
① 長距離旅行中にフルタイム4WDの大口径タイヤがパンクすると最悪
② テンパータイヤがあるので現地での移動はできるが、1000kmの帰路は移動できない
③ 純正サイズのタイヤをスペアとして積んでおくと安心
④ ホイールセットで積むと荷室の大部分が重くて邪魔なタイヤに占拠されてしまい、荷物が載らなくなる。
⑤ パンクが起きる確率と室内の不便性をリスクの天秤にかけるとホイールセットは筋が悪い
⑥ タイヤのみであれば軽くて、縦にも横にも積める。パッキングするので臭くない。
⑦ なんなら、タイヤの真ん中が壊れもののお土産の丁度良い緩衝材になる。良い壺とか。ウラガンも安心。
⑧ 完全自力救済はできないが、パンク発生率と照らし合わせれ見れば、このセーフティネットは十分アリだと思う。
⑨ 旅行のスケジュールに大きな狂いを起こさずに満喫することを最優先に考える。
という論理で考案しています。
■最後に帰った地元でパンク保証

現地て持参タイヤに入れ替えた後は、備付てある袋にパンクしたブルーアースXTを入れて地元に帰ってきて、保証で交換すれば全て元通りです。
パンク保証は契約店舗での申請後の現物交換のみです。 例えば遠方地でパンクして、急遽現地でタイヤを買っても、その費用は保証されません。
なので、レジャーパンクはパンク保証のアキレス腱だと僕は考えています。
ちなみに、パンク保証が始まった頃の説明会で、こういった遠方地でのレジャーパンクをして、タイヤ交換をしないと帰ってこれないという場面ではどうすればいいのか? という契約店からの質問に対してパンク保証会社から提案された方法は
「現地で何か安いタイヤを買い(自己負担)、それで家に帰ってきてから、改めてパンク保証に加入したお店に行ってパンク保証申請をすれば、元々の高級タイヤには保証で戻せることになります」
というものでした。
この「現地で何か安いタイヤを買う」という部分が、時と場所によってレッカー移動になったり、スペアタイヤ入替になったりするわけですが、そこに究極の手法として僕が提唱するのが、今回の「抜きタイヤを1本積んどく」なのです。
1000km超移動の車旅行で、これが究極のパンク対策だと自負しています(`・ω・´)シャキーン
ちなみに、両親は今夜帰ってくる予定です。
今のところ、パンクしたという連絡はありません(笑)








