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作業事例「アルファード(10系) アライメント調整」

トヨタ アルファードのアライメント調整をご依頼頂きました。

ご依頼内容としましては
『右フロントタイヤの内減り』
です。

実はこちらのお客様は、この1週間前に急遽当店でタイヤ4本を交換しました。
整備工場で車検入庫時に、右前タイヤの内減りを指摘され、急遽当店でタイヤ交換を行いました。

その時に、右前の内側だけがワイヤー露出しており、明らかに偏摩耗を起こしている事は発覚していましたが、車検入庫途中の一時中断でタイヤ交換に来られていたので時間が無く、とりあえずその日はタイヤ交換だけで完了しています。

その後、無事に車検が完了した後に、再び「やはり気になるので」という事で、当店にてアライメント測定&調整を行う事になりました。

まず、アライメント測定前に必ず試乗を行います。
当店のアライメント測定器はアナログなので、この事前試乗は絶対に欠かせません。
ここで、アライメント調整前の状態を確認し、その後の測定で観測された数字と試乗の時の現象を照らし合わして判断しています。

今回の市場では、ハンドルを真っ直ぐにした時に、明らかな左流れが観測されていました。

それで測定を行ったところ、ハンドルを真っ直ぐにすると右前に強いトーインが観測されましたので、測定の数字と現象が一致します。

次に内べりの原因ですが、それはおそらく右前のキャンバーです。右前がマイナス1度のネガティブキャンバーが観測され、左前は0度のほぼ垂直でした。

以前もどこかで書きましたが、ハンドル真っ直ぐの時にフロントタイヤの右が強いトーインだったとしても、実際の運転時にはハンドルを動かしてフロント左右のトーインがつりあう所で走っているので、フロントタイヤ摩耗としては左右とも少し強めのトーインという状態で走っている事になります。

これにより、フロントタイヤは左右とも早期摩耗が起きるのですが、ここで右前のみにネガティブキャンバーが起きている為、一番最初に右前の内側のワイヤーが露出してしまったというわけです。

さて、では調整です。
理想をいえば別途部品などを用意して右前のキャンバーを調整したいのですが、今回の事例ではトー調整のみを行いました。

というのも、今回のお客様は以前も当店でタイヤを購入して頂いており、その時は2018年の3月。
つまり、今回交換した古いタイヤは4年半もっていたことになります。一般的に健全なタイヤの使用期間は、使用開始から5年ですので、交換のきっかけが偏摩耗だっただけで、このタイヤはもともと交換推奨時期に差し掛かっていたのです。

そういった使用環境であれば、今回はトー調整だけで十分効果があると判断できました。

キャンバー調整もするアライメント調整が100点だとしても、その為の費用がトー調整だけの場合の数倍に跳ね上がったら、果たしてお客様にとってそれが正解であるのかどうかという事です。

ということで、作業終了後お客様と行ったヒアリングでは、やはり左流れが起きていた事を確認できました。

そして今回のアライメント作業と、右前内減りの原因を下記の要点でお伝えしました

変化している事
・ハンドルまっすぐで左流れ → 真っ直ぐ走るようになっている
・フロントタイヤの摩耗寿命 → 改善が期待できる
変化していない事
・右前の内減り傾向 → 摩耗寿命は伸びているが、右前内側が一番先に減る事は変わらない

もし、キャンバーも揃えたいという場合はまたご相談くださいという事で、今回のアライメント作業が完了しました。

ご用命ありがとうございました。

■アライメント作業料金(トヨタ アルファード 10系)
・前輪トー調整(一般国産車) ¥5,500

余談

ちなみに、今回のタイヤ交換が車検入庫時に行ったお話をしましたが、車検が合格したということは、アライメント調整前でもその車のサイドスリップは合格していることになります。

それでも、今回のような偏摩耗はしているわけでして。

この事が、アライメント調整とサイドスリップ調整というものが、如何に似て異なるものかということが伺い知れますよね。