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「GEOLANDAR」爆走!!アジア最大のクロスカントリーラリー
クロスカントリーラリーって何だろう?
「ラリー」という言葉から、どのような競技を想像されますか?
全日本ラリー選手権やWRC(FIA世界ラリー選手権)のような、公道を封鎖したSS(スペシャルステージ)で秒単位の速さを競うハイスピードラリーが広く知られているところですね。一方で今回ご紹介するクロスカントリーラリーは、ラリーレイドなどという呼び方もされますが、そのスケールや過酷さに大きな違いがあります。
日本でクロスカントリーラリーが広く知られるようになったきっかけのひとつは、1987年のパリ・ダカールラリー。フランスのパリからセネガルのダカールまで、総走行距離12,266km/競技区間(SS)8,316kmで22日間にわたって競われた大会は、テレビの全国放送で毎日戦況が伝えられ、日本勢の活躍もあって「パリダカ」という言葉が定着しました。そして砂漠や岩場などの“道無き道”を駆けるマシンの姿は、多くの人の記憶に刻まれたのです。
このように、クロスカントリーラリーの特徴は“道無き道”も戦いの舞台となっていること。冒険的な要素も強く、戦いに臨むマシンやタイヤには速さのみならず、高い耐久性が求められるのです。
大冒険!! AXCRの世界
1996年に第1回が開催され、いまではアジアを代表するイベントとして知られているのが「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」。日本では“アジクロ”の呼び名でも親しまれており、FIA(国際自動車連盟)が公認する国際的なクロスカントリーラリー競技会として人気を集めています。近年はタイ国内での開催が続いていますが、過去には国境を越えて複数の国を駆け巡った年もあり、まさに大冒険といえるスケールを誇っています。
2026年は8月10日(月)に競技がスタート、南部のパタヤから北部を目指すルートで15日(土)までの6日間を競い合います。総走行距離は約2,000km、その道のりはハイスピードのフラットダートから底の見えない水たまりにダイブするようなスポットまで多種多彩。ドライバーとコ・ドライバー、そして戦いを支えるメカニックたちが全員一丸となって長く過酷な戦いに挑みます。
AXCRを戦うマシンとタイヤ
全日本ラリー選手権などのハイスピードラリーはトヨタ・GRヤリスやスバル・BRZなどのスポーツカーをベースにした車がメインですが、AXCRは荒れ地をものともしないクロスカントリータイプが主な参加車両になります。改造範囲などにより小型トラックを含めて5つのグループにわけられ、さらにエンジン車はガソリン/ディーゼルの違いや、電気自動車、車両重量などによりクラスは細分化されています。
2026年の大会には4輪部門に全43台がエントリー、三菱・トライトンやトヨタ・ハイラックスなどの大型ピックアップから、超コンパクトなスズキ・ジムニーまで多彩な車種が出場します。
ヨコハマタイヤは、2025年と2022年の大会で総合優勝を獲得している「チーム三菱ラリーアート」や、2023年に総合ワン・ツー・フィニッシュを飾った「TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA」など、強豪チームの戦いを支えてきました。
2026年は4輪参加車両のおよそ半数にあたる12チームの20台がヨコハマタイヤの「GEOLANDAR」を装着、SUV・ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」を武器に過酷な戦いへ挑みます。
頂点を目指す日本人選手たち
まずは2025年の大会で5位を獲得、ステージベストタイムも記録した「チーム三菱ラリーアート」の田口勝彦選手です
「クロスカントリーラリーは全日本ラリー選手権などのように競技コースの下見走行(レッキ)が無く、主催者が配布する地図を頼りに走るという点が大きな特徴です。ただ、その地図も制作時点と競技当日では木々の成長などで景色が変わったり、森林のなかでGPSの誤差が生じることもありますので、道を見つけながら進んでいかなければなりません。
コ・ドライバーは2つのトリップメーターに加えて景色も見ながらのルート探しで大忙しですから、ドライバーも単に速く走るだけではなく、一緒に協力して正しいルートを見つけなければなりません。
ただ、プランテーションの中で“道無き道”を進んでいるイメージが強いと思いますが、実際にそのような場所は全体の数パーセントというところ。二車線のハイスピード区間なども多いのです。そこには一般交通もあるので、例えば片側一車線のコーナーであれば、自分の車線内でドリフトしながら駆け抜けていくような感じで、対向車や歩行者にも十分気を配る必要があります。
知らない道を走るドキドキ感が楽しい競技ですが、ミスコースやスタックなどのワンミスで大きく順位を下げてしまうのがクロスカントリーラリー。今年は昨年以上の順位でフィニッシュ出来るよう、体調もしっかり整えてタイに行ってきます!!」
続いては3回目のAXCR挑戦、2026年は新車の三菱・トライトンを駆る「CUSCO Racing」の柳澤宏至選手です。
「3年目の挑戦ですが、今年は車も新型に変わります。AXCRは経験がものを言う競技だと思うので、ドライバーの自分もコ・ドライバーの加勢直毅選手も、これまでの2回の経験を活かして挑みます。淡々とミス無く走って各日のレグをまとめていくことが求められ、それこそが最終的に上位でフィニッシュする秘訣だと思います。
コースに何があるのか行ってみなければわからず、一旦スタックしてしまうと大きなタイムロスを喫してしまうので、あまり欲をかくとロクなことになりません(笑)。コ・ドライバーやチームとも綿密に打ち合わせを重ねて、ミス無く走りきって昨年より上位のポジションで走りきりたいと思います」
同じく「CUSCO Racing」から三菱・トライトンで参戦する番場彬選手は、2025年に続いて2回目の参戦となります。
「昨年初めて参戦しましたが、2回目の参戦も楽しみで仕方ありません!!
昨年は沼地でスタックを喫して大変な思いをしたので、今年は“オトナになって”挑む所存です(笑)。“チャレンジャー番場”は、去年タイの沼地に置いてきたので、今年は“ジェントル番場”で行きますよ!!
去年の反省はとても多くて、心理的に『もっと前へ、もっと速く』と気負いすぎていた結果がスタックにつながってしまったと思っています。自分を試した結果として去年はコテンパンにやられてしまったので、今年は去年とは違った走りで上位獲得を目指します!!」







