Special Contents
SUPER FORMULAの魅力と2026シーズンの見どころ

<SUPER FORMULAの基本スペック>
[エンジン]
- 2リッター直噴ターボ、405Kw(550馬力)以上
- TOYOTA製、HONDA製の2種類
[車体]
- イタリアのダラーラ製SF23のワンメイク。麻由来の天然素材を使用するバイオコンポジット素材
[タイヤ]
- フロント:270/620R13 リヤ:360/620R13
- ヨコハマタイヤのワンメイクとなる、再生可能原料・リサイクル原料比率46%のサステナブルレーシングタイヤは、ハード/ミディアム/ソフトなどの種類はなく、シーズンを通してDRYタイヤ、WETタイヤそれぞれ1スペックで供給されます。冬の低温から真夏の酷暑まで幅広い温度域に対応しながら、300km/hオーバーの速度を支えるこのタイヤには、環境貢献にも妥協の無い高度な技術が詰まっています。
- ヨコハマタイヤは2016年からワンメイク供給を開始し、今シーズンで11年目となります。2030年までの供給継続も決定し、日本のトップ・オブ・モータースポーツをこれからも支え続けていきます。
<SUPER FORMULAの凄さと魅力>
SUPER FORMULAは、FIA(国際自働車連盟)が主催する世界最速のフォーミュラカー世界選手権(以降“世界選手権”)に最も近い速さを持つ、アジア最高峰のフォーミュラカーレースと言われ、世界選手権、IRLが運営する北米最高峰のシリーズと共に世界のトップフォーミュラの一角をなしています。全日本スーパーフォーミュラ選手権として開催されてはいますが、単なる「日本のレース」の枠に収まらない、その凄さと魅力を5つのポイントで解説します。
1. 「世界で2番目」に速いコーナリング
世界選手権のマシンが飛びぬけたパワーで世界最速なのは間違いありませんが、SUPER FORMULAの真骨頂は実はコーナリングスピードにあります。その車体の軽さや俊敏な機動性を武器に、サーキットやコーナーによっては世界選手権のマシンを凌駕する速度に達する場合もあるほどです。当然ながらドライバーにかかる遠心力も凄まじく、まさに肉体の限界に挑むスポーツです。
2. 「腕の差」がモロに出るガチンコ勝負
世界選手権はチームごとの開発競争(=マシンの性能差)が勝敗に大きく影響しますが、SUPER FORMULAは全チームが同じ車体を使う「ワンメイクレース」です。エンジンはチームによってトヨタ製かホンダ製かの違いはありますが、マシンの基本性能がほぼ同じため、コンマ数秒の差を分けるのは「ドライバーのテクニック」と「エンジニアのセッティング能力」となります。予選のトップ10タイムが1秒の中にひしめき合うこともめずらしくなく、誰が勝つか最後まで予測がつかない、ヒリヒリするような大接戦が毎レース繰り広げられます。
3. 戦略のカギ「オーバーテイクシステム(OTS)」
SUPER FORMULAのマシンは「オーバーテイクシステム(OTS)」と呼ばれる独特な機構を搭載しています。ステアリングにあるボタンを押すと1レース合計で200秒間だけエンジンのパワーを上げられるブーストシステムです。
追い抜きや引き離しのための攻めに使うか、抜かれないための防御に使うか、いつ、どこで、何秒間使うのかなどなど、各チームの戦略と駆け引きが見所になります。走行している各車両がいつボタンを押したかは、公式アプリ「SFgo(エスエフゴー)」でリアルタイムに可視化されており、ライバル車の情報もピットからの無線でドライバーに伝えられるので、遅れてなるものかとすぐに追随するのか、ぐっとこらえてここぞというチャンスの時まで温存するのか、チームやドライバーの瞬時の判断が勝敗を分けるカギとなります。
4. 世界が注目する「登竜門」
SUPER FORMULAで活躍したドライバーが世界のメジャーレースへステップアップし、それを見た海外のトップドライバーが「修行」にやってきたりと、ドライバーは国際色豊かになっています。現在、世界選手権で活躍しているピエール・ガスリーやリアム・ローソンが「日本で勝てれば世界でも通用する」ことを証明してくれたことで、SUPER FORMULAのレベルが世界的に高く評価されています。
5.2026年は予選にQ3を導入
SUPER FORMULAの予選は、通常はQ1で上位半数を絞り込み、Q2で最終のPP(ポールポジション)を決定するという方式ですが、今シーズンは1レース開催となるオートポリス大会とSUGO大会において「SUPER POLE QUALIFYING Supported by YOKOHAMA TIRE」 と銘打った、3回目のタイムアタックとなるQ3が実施されます。これにより全力の1周タイムアタックという究極の速さを、観客は存分に楽しむことが出来ます。このQ3でPPを獲ったドライバーには、大会最速を評してヨコハマタイヤから賞金が贈呈されます。
<2026年シーズン注目のドライバー>
2026年シーズンのSUPER FORMULAは、「世代交代」と「グローバル化」が際立つ、かつてないほど刺激的なドライバー・ラインアップになっています。
ベテランから新人まで総勢24名の様々な顔ぶれの中から、5名の注目ドライバーを紹介します。
岩佐歩夢TEAM MUGEN AUTOBACS(HONDAエンジン)
大阪府出身
言わずと知れた2025年のSUPER FORMULAチャンピオン。世界に最も近い男として、ゼッケン「1」を背負い連覇に挑みます。一見物静かな佇まいに反して、SF公式動画では同じ大阪出身の小出峻選手との巧妙なトークが人気を博しています。
ルーク・ブラウニングREALIZE KONDO RACING(TOYOTAエンジン)
国籍:イギリス
世界選手権参戦チームのリザーブドライバー。レギュラーシート獲得への最終ステップとしてSUPER FORMULAを選んだ海外勢期待の星です。2月の鈴鹿テストではさすがの速さが光りました。悲願のシリーズチャンピオンを狙うREALIZE KONDO RACING 近藤真彦監督とのコンビネーションにも注目です!
小林可夢偉KDDI TGMGP TGR-DC(TOYOTAエンジン)
兵庫県出身
ご存じ、元世界選手権参戦ドライバー。今季はチームを移籍し、心機一転。世界を知るベテランが、若手相手にどんな「凄み」を見せるか必見です。昨年の雨のSUGO大会では途中で雨が上がることに賭けて、一人だけDRYタイヤで勝負に出た漢気あふれる決断は名シーンの一つとなりました。
ジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree Racing(HONDAエンジン)
東京都出身
元世界選手権ドライバー野田英樹氏を父に持ち、幼少の頃からレースの世界に足を踏み入れ、世界各国の選手権を戦ってきた根っからのレーサー。座右の銘は「負けても負けても諦めない」。参戦3年目を迎え、強化されたチーム体制で、初入賞への期待が高まります。
イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING(HONDAエンジン)
国籍:ブラジル(石川県育ち)
「グランツーリスモのチャンピオン」として注目されたことから、リアルレースは経験が浅いと誤解されがちですが、実際にはカート出身のガッツリ実力派。2025年にSUPER FORMULAに初参戦するや、初優勝&ドライバーズランキング6位となり、「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。更なる飛躍に期待がかかります。
*その他のドライバー・ラインナップは、SUPER FORMULA公式サイトをご覧ください
https://superformula.net/sf3/
<2026年開催日程とサーキット>
SUPER FORMULAが開催される日本のサーキットは、どのコースも個性的で、ドライバーから恐れられながらも愛される魅力たっぷりのコースです。放送、配信での観戦もさることながら、現地でしか味わえないSUPER FORMULAの迫力と魅力を是非体験してきてください!
| 第1・2戦 | 2レース制 | 4月3日(金)~5日(日) | モビリティリゾートもてぎ | 栃木県茂木町 |
|---|---|---|---|---|
| 第3戦 | Q3実施 | 4月25日(土)~26日(日) | オートポリス | 大分県日田市 |
| 第4・5戦 | 2レース制 | 5月22日(金)~24日(日) | 鈴鹿サーキット | 三重県鈴鹿市 |
| 第6・7戦 | 2レース制 | 7月17日(金)~19日(日) | 富士スピードウェイ | 静岡県小山町 |
| 第8戦 | Q3実施 | 8月8日(土)~9日(日) | スポーツランドSUGO | 宮城県村田町 |
| 第9・10戦 | 2レース制 | 10月9日(金)~11日(日) | 富士スピードウェイ | 静岡県小山町 |
| 第11・12戦 | 2レース制 | 11月20日(金)~22日(日) | 鈴鹿サーキット | 三重県鈴鹿市 |
モビリティリゾートもてぎ
直線と中・低速コーナーの連続が特徴。「ストップ&ゴー」を繰り返すので、急ブレーキと急加速の正確な操作が問われるテクニカルコースです。ホンダがファミリー向けのリゾートとして開発に力を入れているので、レース観戦以外にも楽しめる施設が盛りだくさんです。
オートポリス
大分県の山間部にあり、アップダウンが激しく路面も荒いため、タイヤマネジメントが勝敗を分ける難コースです。熊本市街からコースに向かう道中は、阿蘇の外輪山の雄大な風景を楽しむドライブを満喫してください。
鈴鹿サーキット
世界でもあまり例が無い立体交差の8の字レイアウトを採用するこのコースは、「世界一の難コース」と呼ばれ、世界のトップドライバー達が絶賛するチャレンジングなサーキットです。高速切り返しの「S字」や最高速で飛び込む超高速コーナー「130R」など、マシンの空力性能を限界まで引き出したコーナリングには目を見張ります。市街に隣接しているロケーションは抜群のアクセスを誇り、サーキット内の遊園地も来場者の楽しみのひとつです。
富士スピードウェイ
何といっても特徴は「約1.5kmの超ロングストレート」。スリップストリームを使った、時速300kmオーバーの迫力満点のオーバーパスは必見!東名高速のICが近いので遠方からの来場もしやすく、サーキット内でのテント泊(※)、花火大会(※)、富士山の絶景などレース観戦以外のアクティビティが目白押しです。
※ 必ず大会公式HP等で実施の有無をご確認ください。
スポーツランドSUGO
「魔物が棲む」と言われる、コース幅が狭く高低差が激しい難コース。アクシデントや大逆転が起きやすいスリリングなコースです。山間部に位置するため、サーキット内は坂道や階段が少々多めですが、仙台名物の牛タンも堪能できる、日本らしい味わい深いサーキットです。レース好きなら是非一度は足を運んでみてください。







