ニュースリリース

タイヤ部門、「QS9000」の認証を取得品質マネジメントをさらにレベルアップ

2001年11月21日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)の国内タイヤ部門は、ことし8月、米国ビッグスリーが要求する品質規格「QS9000」の認証を取得した。認証対象商品は乗用車用及びライトトラック用タイヤで、これら商品に関する設計、開発、製造、販売、物流、業務管理に関する品質マネジメントが認証された。なお、生産事業所は新城・三島工場が対象。
横浜ゴムの国内タイヤ部門は、1995年8月に国際品質規格である「ISO9001」の認証を取得。1996年2月までに、国内全4タイヤ工場(新城、尾道、三島、三重)が認証対象事業所となった。また、米国「ヨコハマタイヤ・コーポレーション」のセーラム工場が1999年11月に「ISO9001」、「ヨコハマタイヤ・フィリピン」が1999年3月に「ISO9002」の認証を取得した。今回、国内タイヤ部門で「QS9000」の認証を取得したのは、「ISO」に基づいた品質マネジメントをさらにレベルアップするとともに、自動車メーカーのグローバル調達に積極的に対応することを狙ったもの。
「QS9000」は、すでにタイヤ部門以外で、1999年3月に「SASラバー」(自動車用ホースの製造)、1999年6月に「横浜ハイデックス(株)」(高圧ホース用金具の製造と高圧ホース組立)、1999年12月に「ヨコハマゴム・タイ」(自動車用ウィンドシールドシーラントの製造と高圧ホース組立)、2000年7月に「YHアメリカ」(高圧ホース用金具の製造と高圧ホース組立)がそれぞれ認証を取得している。
「QS9000」は、GM、フォード、ダイムラークライスラーがOEMメーカーに要求する品質規格で、国際品質規格である「ISO」に比べ自動車業界向けにより詳細な製品、技術的内容規格を定めているのが特徴。新商品開発のステップごとでの詳細プラン提出を定めた「製品品質先行計画(APQP)」、設計、工程において予測される全不具合への対応策の作成(FMEA)などを求めている。