ニュースリリース

ウレタン塗膜複合防水「アーバンルーフHVS工法」開発

ビル・マンションの防水性をより高める

2001年11月06日

  • 工業品関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、ビルやマンションなどの防水工事のために、より漏水に対する安全性を高めたウレタン塗膜複合防水工法「アーバンルーフHVS工法」を開発、10月から専用資材の販売を開始した。すでに都内の中学校校舎の改修工事用などに採用されている。
ウレタン塗膜防水工法は、屋上やベランダなどに液状のウレタン樹脂を塗り硬化することで防水層を形成する工法。アスファルトをフェルトに染み込ませたシートを溶融アスファルトで3~5枚貼り重ねるアスファルト防水や、ゴムシートなどを貼るシート防水などに比べ、複雑な形状でも簡単に施工でき、シームレスな塗膜で美観に優れるなどの特徴がある。そのため近年、同工法のシェアが伸びており、改修工事用として需要が多い。
通常、ウレタン塗膜防水工法では、モルタルやコンクリートなど下地からの水分蒸発による塗膜のふくれや剥離を防止したり、下地に生じたクラック(ひび割れ)による破断を防ぐため、ウレタン防水材を塗布する前に通気緩衝シートを貼り付ける。今回、表層部に耐水性のある特殊フィルムを重ね、通気や破断防止機能だけでなくシート自体に防水性を持たせたHVSシートを開発。シート層とウレタン層の2重に防水機能を持つ「アーバンルーフHVS工法」を実現した。
横浜ゴムは「ハマタイト/アーバンルーフ」のブランド名で、2成分形反応硬化型「U-8000」、1成分形湿気硬化型「ユーロポール」などのウレタン防水材のほか、接着剤やトップコートなどさまざまなウレタン防水用資材を販売している。天候の安定した秋に集中するビル・マンションの改修工事に対応して、10月から生産能力を拡大しており、「アーバンルーフHVS工法」の展開で販売に弾みをつけ、来年度には「ハマタイト/アーバンルーフ」シリーズの売り上げを倍増する計画。

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