ニュースリリース

エクソンモービル・ケミカル社にタイヤインナーライナー技術を供与

2004年05月27日

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横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、米国に本社をもつエクソンモービル社の一部門であるエクソンモービル・ケミカル社(EMCC:ExxonMobil Chemical)に対し、横浜ゴムが特許を持つ自動車タイヤ用新型インナーライナー(YAL:Yokohama Advanced Liner)に関する技術供与をすることで合意した。さらに、今後両社がそれぞれの専門性を生かしYALの高性能化に向けて技術開発で協力しあうこと、また将来的にEMCCがYAL関連の素材を商品化し、世界中で販売することも合意している。

YALは横浜ゴムが独自開発し、EMCCの協力によってさらに改善された新技術で、ゴムが備える柔軟性と伸び、プラスチックが備える低空気透過性とを同時に実現する。インナーライナーは空気漏れを防ぐためタイヤ内部に貼られるシート層で、現状の技術ではタイヤ総重量の10%程度を占め、ハロゲン化ブチルゴム(ハロブチゴム)が最も多く使用されている。ハロブチゴムの代わりにYALを使用した場合、YALの優れた低空気透過性のためインナーライナーの薄膜化が可能になり、大幅に重量を軽減することができる。さらに今日、市場で重視されている省エネルギー、省資源などの観点からみても大きな利点が生まれる。