ニュースリリース

PCB安定器使用の照明器具2002年3月までに全廃へ

2001年09月06日

  • 経営関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、国内生産事業所(平塚製造所と三重、三島、新城工場)で使用中の照明器具(蛍光灯、水銀灯)のうち、PCB安定器を使用した約6,000個について、2002年3月までにすべてPCB未使用照明器具に交換する。なお、尾道、茨城工場はPCB安定器使用の照明器具を使用しておらず、本社はすでに交換を完了している。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、カネミ油症事件(1968年)の中毒発生原因となった有害化学物質で、1972年に製造中止になっている。しかしそれ以前は、耐熱性、絶縁性に優れていたことから、照明器具をはじめ、コンデンサー、トランスなどに数多く採用され、現在も使われているケースが多い。しかし、昨年、小学校で蛍光灯が破裂し、安定器内のPCBが小学生の身体に付着する事故が発生し、昨年12月には、行政から安全対策要請が出されるなど、その処理が急がれていた。
またPCBの保管・処理問題に関しては、ことし7月、「PCB特別措置法」が施行され、PCBを含んだ廃棄物を保管する事業者は、毎年、都道府県に保管状況を届け出るとともに、15年以内にPCB廃棄物を処分することが義務づけられた。横浜ゴムでは、同法令に基づき、各生産事業所が保管中のPCB使用のコンデンサー、トランス、照明器具などを処理していく予定。