ニュースリリース

ゴムライニング事業から撤退

アタカ大機が補修サービスなどを継承

2006年11月29日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、2007年3月末までに、ゴムライニング事業から撤退する。今年4月からスタートした新中期経営計画「GD100(グランドデザイン100)」の中で、MB(多角化商品)事業部門は “選択と集中”を基本方針のひとつに掲げており、その一環として実施するもの。なお既存顧客への補修サービスなどは、アタカ大機(株)(社長:永井洋生)が継承して行うことで、両社は基本合意している。

ゴムライニング事業は、製鉄所や化学プラントなどで、タンクやパイプの溶液による腐食防止のため、装置の表面に加硫ゴムを貼り付ける事業で、横浜ゴムは日本におけるパイオニアとして1930年代から手掛けてきた。しかし近年、国内でのプラント新設が激減したため、事業の大半が既存設備の補修などに限定され、市場規模も大幅に縮小していた。

アタカ大機は、今年10月、旧アタカ工業(株)と旧大機エンジニアリング(株)が統合して設立された日立造船(株)の子会社。環境関連の各種産業装置の製造販売・エンジニアリングを手掛けており、ゴムライニング事業では国内トップ企業の1社となっている。