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横浜ゴム、2010年度第3四半期累計期間の決算は増収増益

2011年01月31日

  • 経営関連

 横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)の2010年度第3四半期累計期間(2010年4月1日から2010年12月31日)の連結決算は、売上高が前年同期比13.5%増の3,904億円、営業利益が同52.2%増の263億円、経常利益が同30.9%増の189億円、四半期純利益が同25.2%増の113億円で増収増益となった。タイヤの販売が好調だったほか、ホース配管、シーリング材の販売も伸び、原材料費の上昇や円高による悪化を吸収した。操業度の改善やコスト削減が進んだことも利益を押し上げた。

 タイヤ事業は売上高が前年同期比13.7%増の3,102億円、営業利益が同37.4%増の232億円で増収増益となった。国内外で販売が伸び、原材料費の上昇や円高による悪化を吸収した。国内が伸びたのは、買い控えの反動や大雪の影響などで需要が伸びたうえ、ナツ、スノーともに低燃費性能を付加したタイヤが市場から高く評価されたため。海外も世界的な需要回復を受け、米国や中国を中心に販売が好調だった。

 ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材などの工業品事業は、売上高が前年同期比18.2%増の624億円、営業利益が同36.1倍の21億円だった。ホース配管の建設機械向けが大幅に伸びたほか、シーリング材の自動車窓枠用の販売が好調で、増収増益となった。

 航空部品、ゴルフ用品などのその他の事業は、売上高が前年同期比2.9%減の179億円、営業利益が同2.8倍の11億円だった。ゴルフ用品の販売減が響き減収となったものの、民間航空機向け化粧室ユニットの交換品の販売が伸びたほか、コスト改善が進み、増益となった。

 2010年度通期の連結業績予想は原材料価格や為替の動向が不透明なため、2010年11月1日に発表した前回予想を据え置く。