ニュースリリース

乗用車用タイヤ空気圧モニタリングシステム「AIR watch」を開発

取り付け作業効率を飛躍的に高めた

2004年05月11日

  • タイヤ関連
  • 技術関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、タイヤの空気圧を測定する乗用車向けタイヤ空気圧モニタリングシステム「AIR watch(エアーウォッチ) 」を開発した。年内の発売を計画しており、市販向け乗用車向けタイヤ空気圧モニタリングシステムの国内発売はタイヤメーカーでは横浜ゴムが初めてとなる。

「AIR watch」は、昨年7月に発売したトラック・バス向けタイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES(ハイテス)」の技術を応用し、乗用車向けに開発した商品。タイヤの性能を最大限に発揮するために欠かせない空気圧を数値化して分かりやすく表示する。「AIR watch」は従来のタイヤ空気圧モニタリングシステムに比べ、取り付けにかかる作業効率を飛躍的に高めたことが最大の特長。表示器に受信器を内蔵し、さらにセンサーからのデータを受信するアンテナを車の窓に貼り付けるフィルムアンテナ方式とした。これにより、複数の受信アンテナと受信器の設置作業を省力化した。また、センサーは世界トップレベルの軽量化を実現したうえで、取り付けには横浜ゴムのハマタイト(接着剤・シーリング材)事業の技術を応用。センサーとリムを接着剤で簡単に取り付けられ、さらに高速走行時でも強力な接着力を発揮する。

タイヤ空気圧モニタリングシステムは、空気圧の視覚確認、空気圧不足による燃費の悪化防止(CO2排出量の低減)、空気圧管理の習慣化による安全性やタイヤ寿命の向上、レースなどでのパンク(スローパンクチャー)によるタイヤバーストやトレッド剥離の防止など、一般車両からレース用途まで幅広い使用条件においてその効果が期待されている。横浜ゴムでは今後、市販タイヤの開発分野においても「AIR watch」を活用し、より高性能なタイヤ開発を進めていく予定。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

受信器を内蔵した表示器

受信器を内蔵した表示器

「AIR watch」の構成図