ニュースリリース

環境対応型ウレタン防水材「アーバンルーフEU-ONE」開発

2003年11月07日

  • 工業品関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は建物の防水対策商品として、有害な有機溶剤や鉛などを取り除いた1成分形ウレタン塗膜防水材、ハマタイト「アーバンルーフEU-ONE」を開発した。今年11月から本格的に販売を開始する。居住者の近くで作業し、より人体への安全性が重視されるマンションのベランダをターゲットに販売促進を図る。

ウレタン防水材による建物の防水対策は、屋上やベランダなどに液状のウレタン樹脂を塗布し硬化させて防水層を形成する。複雑な形状の下地でも簡単に施工でき、シームレスな塗膜で美観に優れるなどの特徴がある。そのため近年、防水改修工事用としてウレタン防水材の需要が伸びている。しかし、同防水材には流動性を与え塗りやすくするために有機溶剤が添加されており、これが刺激臭などの原因となっていた。

新商品の「アーバンルーフEU-ONE」は、独自の分子設計や配合技術により、こうした性能を損なうことなく、有機溶剤のトルエン、キシレンのほか、鉛、MOCAなどの有害物質を取り除いた。硬化スピードなどの基本性能も従来の1成分形商品と同等レベルを確保している。施工にあたってはウレタン防水材のほか、下地と防水材を密着させるプライマー、防水材の表面を保護するトップコートが必要だが、これら副材料も水性系を採用している。

また、「アーバンルーフEU-ONE」は大気中の水分と反応して硬化する1成分形のため、2成分形のように主剤と硬化剤を現場で混合する手間が入らず、混合不良による品質のばらつきも防げるのが特徴。1成分形の欠点であった低温時に内部が固まりにくくなる問題も、有害な有機溶剤を含まない専用促進剤を添加することで解消できるようにした。

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アーバンルーフEU-ONE

アーバンルーフEU-ONE