ATC Tires Pvt Ltd, Dahej Plant (Gujarat)(インド)

農業用、林業用、建設用、産業用、OTR用タイヤの製造・販売
敷地面積434,605m2
従業員数1,356名(2022年12月現在)
所在地D-3-23 & 23-A, GIDC, Phase-III, Industrial Estate, Dahej, Village, Samontpore, Taluka-Vagra, District: Bharuch, Gujarat - 392130. (India)
相談・苦情などの受付窓口人事総務部
Tel: +91-90-8080-7463
工場長メッセージ

Aditya Shukla
2022年は、多くの点で困難な年でしたが、同時に私たちがいかに強いチームであるかを示す年でもありました。
過去最低のクレーム、工程廃棄や製品廃棄であり、一方、最高の生産数、工程・システムの全体的な改善や新記録の樹立など事業の優位性を2022年度の実績で示すことができました。これは、私たちがチームとして非常に柔軟で、機敏で熱心に取り組んできたことを証明するものです。
私たちは、品質を事故と考え、根本原因を徹底的に分析し、ポカヨケに取り組にでいます。私たちは、SOP(標準作業手順書)の遵守、MES(製造実行)システムの強化、チームメイトの能力開発を強化し、企業文化の変革をさらに進めました。文化的な変革のために不断の努力を惜しみません。私たちは顧客と市場の需要に応えることにより、いかなる機会も失うことはありませんでした。
その成果として、過去最低のクレーム、製品廃棄、一方、最高の生産数や数々の新記録を達成して事業の優位性を示すことができました。これは、私たちがチームとしての柔軟性と迅速性などを持つことを裏付けるものであり、2022年の実績を誇りに思います。
このほかにも、CII TPM Club of IndiaからTPM Significant Achievement Award、ABK - AOTSから5Sプラチナ賞、IMexIからゴールド認証、そして州レベルや全国レベルのコンテストで私たちのチームが獲得した多くの賞や称賛を受賞しました。
従業員の皆さんは、チームとして考え、動いたときに何を達成できるかを示してくれました。今年示してくれた努力、情熱、献身に感謝します。私たちの力を結集することが、組織を成功に導くのです。
2023年は新たな挑戦の年であり、与えられた条件のもと、私たちはより効率的に、そして安全性と品質の事故ゼロとともに廃棄物ゼロに向けて、規律あるアプローチで取り組んでいきます。
皆様とご家族の皆様にとって、2023年が幸多き年であり、進歩的で、健康的で、幸せな年でありますように・・・。
Aditya Shukla , EVP – Operations & Plant Head
組織統治
当社は、YOHTの基本的価値観のもと、価値創造に重点を置いた適切な事業活動を行っています。このような行動の上に成り立つ組織目標を達成するために、当社は優れたコーポレート・ガバナンスを維持しながら経営に取り組みます。
この方針は、法令遵守や株主への責任など、さまざまな分野を対象としています。
Schedule of Authority (SOA)
2022年に実施したSOAの見直しにより、組織内の様々な意思決定権が明確化されました。
組織体制と標準業務手順書(SOP)
私たちの事業の優位性の追求は、組織の業務手順を改善するためにSOPを継続的に見直し、更新することを指針としています。
内部通報制度方針(Whistle-blower policy)
内部通報制度については、非倫理的な商習慣から従業員を守るための制度であるとともに、実際の懸念や苦情を報告するための制度として整備しています。また、2013年からは会社法、2014年からは会社規則177条9項および10項に基づき、事業の基本原則および常習的な行為に関する通報については、公正かつ偏見のない方法で処理されるようになっています。
人権
ジェンダー平等の推進
当社は、2017年に女性社員の採用を開始しました。2022年12月現在、すでに230名の女性社員が在籍しています。
当社(ATC India Pvt.)の「セクシャルハラスメントの防止に関する方針」は、セクシャルハラスメント、脅迫、搾取のない職場を従業員に提供することを目的としています。このポリシーに記載されている目的は、特定の職場のすべての従業員をセクシャルハラスメントの苦しみから守り、それが発生した場合には支援を提供し、また関連する問題から従業員を守ることです。全従業員の意識向上を図るため、本ポリシーに沿ったセクシャルハラスメント防止研修を各職場で実施しています。
当社は、社内苦情処理委員会を設置し、以下の事項を担当しています。
- セクシャルハラスメントに関するすべての正式な苦情を調査すること
- セクシャルハラスメントの報告に関する適切な是正措置の実施とその継続性の見直し
- 雇用に関連するセクシャルハラスメントの撲滅と防止
また、当社の企業理念である「Fidelity(誠実)」は、すべての事業活動において、適切なアプローチがとられることを保証するものです。
「誠実さ」:
すべてのステークホルダーに対して公正であり、常に適切な行動をとる。
「説明責任」:
私たちは、すべての行動と責任において説明責任を果たす必要があることを認識しています。
会社の行動規範には、差別とハラスメントに関する以下の規定があります。
会社は、すべての従業員が、人種、性別、国籍、年齢、宗教、性的指向、遺伝情報、性的嗜好、障がい、その他法律で保護されている地位や個人的特徴による差別や嫌がらせから保護され、すべての従業員がその可能性を最大限に発揮できる職場環境を維持します。
労働慣行
品質・環境・健康・安全に関する方針(QEHS)
ATC Tires Pvt Ltdは、オフ・ザ・ロード(OTR)タイヤ、オフ・ハイウェイ・タイヤ(OHT)、TBRタイヤの製造に携わる企業として、当社が関わるすべての人々やビジネスに対して、製品の品質、健康と安全、環境保護を創造、維持、保証することを約束するものである。この姿勢は、私たちの企画・意思決定の重要な要素であり、以下の項目で具体化されています。
- 私たちは、事業活動において、お客様、人々、環境に対する敬意と配慮を示します。
- お客様のニーズに合った製品を製造・提供することで、お客様の満足を実現します。
- 製品の品質要求を満たしています。
- 私たちは、職場で、会社のすべてのステークホルダーの健康と安全を確保します。
- 環境リスクと労働安全衛生リスクに関して、法令遵守の責任を果たしています。
そのために、以下の項目を実現しています。
- 資源の有効利用(リサイクル等)、汚染の予防、新技術の導入等による生産工程からの排出物の適切な管理により、環境を保全します。
- 労働安全衛生の事故による怪我や病気から守るため、すべての従業員に対して適切なシステムとプロセスを導入することを徹底しています。
- 品質、安全衛生、環境パフォーマンスに関して、すべてのステークホルダーとの対話を促進するために、さまざまな異なるフォーラムを活用しています。
- 事業活動において、生物多様性の保全に努めます。
- 私たちは、統合マネジメントシステムの有効性とそのパフォーマンスに関して、継続的な改善を実施します。
- この方針は、ステークホルダーに開示します。
社会保障と健康保険
当社は、PF、ESIC、退職金および団体障害保険などの社会保険や医療・傷害保険などを従業員に提供しています。
6名の安全専門チームが、総会や環境安全衛生に関する事項に関して主導的な役割を果たしています。

Health Checkup
行動規範の方針:
「当社は、全ての地域で安全で健康的な職場環境を提供することに努めます。」と規定しています。各職場は、該当するすべての地域、州、国の衛生・安全要件に従って運営され、違法な薬物、アルコール、物質に影響されないことが必要である。すべての従業員は、適用される法律と行動規範を遵守することにより、安全で健康的な職場の維持を支援する責任を負っています。毎年、従業員の健康診断を実施しています。
フェスティバルの祝典
独立記念日(8月15日)、共和国記念日(1月26日)、全国安全週間、世界環境週間、品質月間、女性の日、Vishwakarma Puja、新年、社会・文化行事などのお祝いをします。このような国の祝日には、社員全員でお祝いをします。
縁起の良いガンパティ・プージャとディーパワリのお祭りには、全従業員と関係者にギフトとお菓子の詰め合わせを配ってお祝いしています。また、従業員の健康増進と従業員同士の交流の一環として、工場では国際ヨガデーやスポーツデーなどを開催しています。



トレーニング
トレーニングおよび能力開発の取り組みは、個人またはグループの職務遂行能力を向上させることを目的とした、組織内の教育活動です。これらのプログラムには通常、労働者の知識やスキルを向上させ、職務遂行能力を高めるためのモチベーションを高めることが含まれます。
2022年には全従業員を対象に技術、TPM、行動に関する研修プログラムを実施し、従業員一人当たりの平均研修日数は2.52日となりました。
- “O” Level Training -オペレーターのスキルをアップグレードし、Oレベルに昇格させるためのトレーニング・プログラム。このトレーニングは、行動上の安全、品質パラメーター、オペレーションなどのトピックについて、すべてのオペレーター・チーム・メンバーを対象としています。2022年度には、150人の従業員がプロセスと欠陥の認識について学びました。
- Saksham (Induction Program) - オペレーターのための導入トレーニングで、期間は06日間です。会社のビジョン、ミッションポリシー、価値観、DOJO、安全、生産工程、TPMと5S、品質などのトピックについて、すべてのオペレーター・チーム・メンバーをカバーします。
- ABKOATSによる5S内部監査員トレーニング - 16名(外部講師)
- 自動車用コアツールトレーニング (FMEA、APQP)3日間- 21 名(外部講師)
- IMS入門トレーニング - 74名(社内)
- MSA & SPCトレーニング - 28名(社内)
- MS Excelトレーニング 20名(社外)
- BARCによる「工業放射線技師」コース - 3名(外部)
- INDUSTRIAL HYDRUALICSトレーニング - 2名(外部)
- ステップアップ - 監督者育成プログラム - 2日間の監督者育成プログラムトレーニングを外部講師により実施 - 180名の従業員が文化的な融合とより良い職場マネジメントを目指す。
- COOによるリーダーシップ開発ワークショップ - COOの指導の下、定期的にメンタル・ワークショップを開催し、社内のリーダーや第一線の管理者を育成する。
- 外部講師による2日間のリーダーシップ・ワークショップ(Leads to Win)の実施 - 22名。
- トレーナー養成プログラム - 150名(外部 – 講習)
- 外部講師による女性リーダーシップ研修 - 8名(女性スタッフ)
- 日本語研修 - 7名(社外講師)
- 作業員向けTPMトレーニング - 980名
- 作業員向け5'Sトレーニング - 1050名
- 作業員向けJSA研修およびHSEE(健康安全)研修 - 1250名
- 作業員向けDOJO(安全道場)研修 - 1280名
- CI-なぜなぜ分析トレーニング- 26 名
- JHステップ-4 オペレーター向けトレーニング 203名 (油圧、空気圧、電気システム、ファスナー、潤滑など)。
- 行動基準による安全トレーニング - 20名
- スタッフ向け5Sトレーニング - 50名
- スタッフ向けJSAトレーニングおよびHSEEトレーニング - 45名
- スタッフ向けDOJOトレーニング - 28名
- 360度機械防護安全トレーニング- 52名
- クレーム&サービス不備トレーニング-72名
- BBSトレーニング(行動基準の安全性)- 12名
- オンラインのトレーニング・プログラム:従業員向けの成功要因研修を導入(POSH、行動規範、内部告発、ITセキュリティ・コースなどの必須コースに参加)- 418名













また、従業員のために以下のような取り組みを行っています。
- 社員食堂は全社員に提供されています。
- 全シフトで全社員に交通費(バス)を支給しています。
- 全社員に健康診断を実施
- 国際ヨガの日を祝うなど、社員のレクリエーション活動を開始しました。
環境
工場敷地内だけでなく、近隣の場所でも植林を続けています。
2022年、私たちは工場とその周辺に5,000本の木を植えました。
環境データ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
廃棄物処理量(t) | 2,260 | 4,304 | 4,243 | 6,858 | 5,133 | |
埋立率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
埋立量(t) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
エネルギー使用量 (原油換算:kl) |
電力 | 10,115 | 14,361 | 17,947 | 23,592 | 25,031 |
燃料 | 20,104 | 28,634 | 26,064 | 33,596 | 32,406 | |
合計 | 30,218 | 42,995 | 44,011 | 57,188 | 57,437 | |
温室効果ガス排出量(千t-CO2) | 108 | 153 | 157 | 197 | 195 | |
水使用量(千m3) | 245 | 284 | 289 | 413 | 416 |
- 年度:1月~12月
- 温室効果ガス排出量の算定は、海外拠点では、GHGプロトコルを使用しました。
公正な事業慣行
公正な競争と取引を規定した行動規範
タイヤビジネスは競争の激しい業界です。それでも、当社では、公正な競争と取引をサポートするように行動することを全面的に約束しています。
当社の全従業員は、倫理的に行動し、率直かつ誠実にコミュニケーションをとることが求められています。私たちは、同僚、上司、顧客、サプライヤー、コンサルタント、政府関係者(国内外を問わず)とのすべての取引において、公正に行動します。
この習慣を継続し、会社の業績について従業員に知らせるために、私たちは毎月タウンホールコミュニケーションを開催し、トップリーダーが先月の業績と来月の計画について報告しています。また、シニア・リーダーシップ・チームは、参加型のフォーラムで社員からのフィードバックや提案を受けています。
これと同様に、私たちは報奨・表彰プログラムの一環として、職場での積極的な貢献に対して定期的に従業員を表彰しています。私たちは、従業員と接する際、常に公平で公正なアプローチを心がけています。


消費者課題
製品・サービスの安全性と品質
お客様に適切な情報提供ができるよう、製品情報のマーケティング力、コミュニケーション力の向上に取り組んでいます。
お客様からいただいたタイヤの性能に関する苦情や新たに発生した不具合については、是正措置を講じることにより解決を図ります。
製品製造における労働安全衛生要件を遵守しています。また、適用されるすべての基準と規制を満たした安全で高品質なタイヤを提供しています。そして、契約締結時の遵守事項や、問題解決のための教育などを実施しています。
コミュニティへの参画と発展
社会貢献活動
ダヘジの学校支援プロジェクトは、インフラ整備、教師の能力開発、技術支援学習、コミュニティ参加を通じて、ダヘジのカラダラ小学校を総合的に改善することを目的としています。実施された取組みは以下の通りです。
- 2つの教室と校舎の壁の建設
- 男子用と女子用の小便器やトイレなどの衛生設備の整備
- デジタル教室機器、コンピューター、現代的な教育学習方法(TLM)、ベンチ、遊具の調達を開始



ダヘジの雨水貯留プロジェクトは、5つの村落コミュニティに安全な飲料水を提供するとともに、安全な飲料水のニーズを持続的に管理する能力を構築することを目的としています。次のような取り組みを行いました。
- Galenda村、Akhod村、Samantpore村で3つの村の池を復活
- 各地域において植林活動を実施
- 子ども、女性、その他の村人を対象にWaSH(水と保健衛生)能力開発プログラムを実施
このプロジェクトにより、69兆リットルの貯水容量が生まれ、大量の雨水が利用できるようになりました。包括的な水資源管理のために、今後さらに多くの水に前向きな取り組みを行う予定です。



ダヘジの技能開発センター・プロジェクトは、ゴム・タイヤ製造の短期コースを通じて技能訓練を提供し、雇用機会を増やすことで、若者、特に女性を支援することを目的としています。私たちはインドの大学全体で資格のある若者を募集し、タイヤ産業での訓練、認定、初級職の雇用を実現しました。これらのコースは、2ヶ月間の全寮制プログラムであり、1ヶ月間の座学と1ヶ月間の実習で構成されています。このコースは、ゴム・化学・石油化学技能開発評議会(RCPSDC)の認定を受けています。このプロジェクトでは、252人の候補者が訓練を受け、就職しました。


