ニュースリリース

スタッドレスタイヤ「ice GUARD BLACK」新発売

温度対応コンセプトを採用した次世代アイスガード

2005年07月19日

  • タイヤ関連

横浜ゴム(社長:南雲忠信)は、乗用車用スタッドレスタイヤ「ice GUARD(アイスガード)」の優れた吸水性の向上に加え、温度によってさまざまに変化する路面の状態にあわせて機能する“温度対応”コンセプトをプラスした「ice GUARD BLACK(アイスガード・ブラック)」を7月19日より順次発売する。発売サイズは145/70R12 69Q~245/40R19 94Qの全62サイズで価格はオープンプライス。※愛称「ice GUARD BLACK」。製品名は「ice GUARD iG20」

「ice GUARD BLACK」は、従来品「ice GUARD」のダブル吸水ゴムをさらに進化させた「ブラック吸水ゴム」を採用した。「ブラック吸水ゴム」は、従来の吸水バルーンに比べ大きさと外膜の強度を向上し、吸水効率と剛性を高めながらエッジ効果を付加した「パワー吸水バルーン」、形状を改良し吸水パワーを高めた「吸水カーボンII」、タイヤのしなやかさを保ち路面に密着させる「ブラックポリマー」を配合した新コンパウンド。
氷が乾いている低温域のアイスバーンでは、タイヤのしなやかさを保ちながらエッジ効果を発揮。氷表面の水膜が厚くなる0℃付近のアイスバーンでは、水膜を強力に吸水しタイヤを路面に密着させる。さらにドライ路面では、優れた剛性力がタイヤをしっかりと支える。

また、雪上やシャーベット状路面での性能アップを図った新トレッドパターンの採用により、氷上路面だけでなく、さまざまな冬路面での優れたグリップ力と走行安定性を実現している。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

愛称「ice GUARD BLACK」。製品名は「ice GUARD iG20」

愛称「ice GUARD BLACK」。製品名は「ice GUARD iG20」

「ice GUARD BLACK」の主な特長

(1)温度対応「ブラック吸水ゴム」を採用

冬の走行で一番危険なアイスバーン。しかし、アイスバーンの状態は常に一定ではなく、温度によって、氷が乾いた状態、溶けて表面が濡れた状態などさまざまに変化する。横浜ゴムはこの温度による路面状態の変化に注目し、“温度対応”コンセプトをプラスした新コンパウンド「ブラック吸水ゴム」を開発した。「ブラック吸水ゴム」は、新開発素材「ブラックポリマー」や従来の吸水バルーン、吸水カーボンを進化させた「パワー吸水バルーン」「吸水カーボンII」を配合。“氷を噛む”“氷上の水膜を吸水”“優れた剛性力”など路面状況にあわせて機能する。これにより、氷上性能は従来品「アイスガード」に比べ約14%※1向上している。

<氷が乾く低温域>

氷が乾く低温域での氷上性能を高めるために「パワー吸水バルーン」の外膜強度を従来の吸水バルーンに比べ約80%※2向上。「パワー吸水バルーン」の硬い外膜が氷表面を噛み、さらに新素材「ブラックポリマー」がタイヤのしなやかさを維持。これにより、高い密着性能とエッジ効果を発揮する。

<氷の表面に水膜ができる温度域>

氷が溶け表面に水膜ができた状態は最もスリップを起こしやすい危険路面。外膜を強化し潰れにくくすることで吸水容量を向上した「パワー吸水バルーン」と、形状を見直し安定的な吸水を実現した「吸水カーボンII」のパワフル吸水により、氷表面の水膜を強力に吸水、除去。タイヤを路面に密着させ高いグリップ力を生み出す。

<ドライ路面>

スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べゴムのしなやかさが重視されるため、ドライ路面ではタイヤ剛性が低くなりがち。「パワー吸水バルーン」の優れた外膜強度、ブロックの倒れこみを防止する「ピラミッドサイプ」、「ブラック吸水ゴム」の下に高剛性ゴムを敷いた「二層トレッド」により、確かな剛性力を確保。ドライ路面での操縦安定性を高めた。

(2)さまざまな冬路面に対応する新トレッドパターン

「ice GUARD BLACK」は、氷上性能の向上に加え、さまざまな冬路面での走行性アップを図るため「幅広4本ストレートグルーブ」、「シャーベットグルーブ」、「ベルトブロック」などを新たに配置した「ice GUARD BLACK」専用パターンを開発。これにより氷上路面から積雪路面、シャーベット路面、ドライ・ウェット路面まで冬のさまざまな路面で優れた走行性能を発揮する。

「ice GUARD BLACK」の発売サイズ